どれで炊飯するの?
ご飯を炊くっすよ!今日のご飯はなあにかな?
嫁氏は炊飯器、土鍋、メスティンなどなど
いろんな道具でご飯を炊いているけど
今回はどれを使うの?
いろんな道具でご飯を炊いているけど
今回はどれを使うの?
今回はあらゆる道具を使って
ちょっとした実験をしてみよう。
ん?どゆことっすか?
実はね今使っている炊飯器が
10年を超えて寿命を迎えそうなんだ。
炊飯中に勝手にぱかぁとオープンして
気づかずに炊きあがるとガッサガサ。
そそそそれって、怪奇現象?
違うでしょ!寿命でしょ!
完全に炊飯器が壊れたら
土鍋に切り替えようと思うんだ。
家電は寿命があるし
壊れたときが辛いから…
だけど土鍋やメスティンを使う方法には
ちょっとした面倒さがある。
それが
ご飯がくっつく問題。
今回はネットの噂検証シリーズ第9弾。
ごはんがくっつかない米の炊き方と
あの歌の真偽を検証してみよう。
「赤子泣くとも蓋取るな」への疑問
みなさんは昔から言われている
この歌をご存知だろうか?
始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣くとも蓋取るな
お米の上手な炊き方を表現したもので
最初は火を弱く中盤では火を強め
絶対に蓋をとってはいけないという意味だ。
コトバンクによるとさらに
「親が◯ぬとも蓋とるな」と続くそう。
(出典:コトバンク)
赤ちゃんが泣いても親が◯んでもって…よっぽど蓋をとらせたくないんだな!
そうらしいね…激しい抵抗感を感じる。
嫁氏もこの歌を聞いたことがある。
そして土鍋を使い始めた時に
実際に実行してみたんだ。
結果、この数年間
土鍋・飯盒で実行するも
うまくいかないこと多々。
土鍋の鍋底は毎回焦げ付き
焦げぐせができてしまった。
表面を加工した鍋なら
くっつかないが
土鍋でも上手に炊きたい。
■こびりつきにくいナフコの鍋
あと飯盒・メスティンの焦げは
酢でとれるが毎回落とすのが面倒。
■飯盒の焦げ付きの落とし方も記載
しかも焦げ付いたお米がもったいない。
嫁氏が下手っぴなのもあるが
この歌は本当なのかと疑問に…
昔と今は設備や道具が違う&解釈も違う
昔の人の言い伝えってためになるっすけどなんでうまくいかないんすかね?
まず昔と今では
設備や道具が違うからだと思う。
実はこの歌には別バージョンが存在する。
はじめちょろちょろ中ぱっぱぶつぶついうころ火を引いてひと握りのわら燃やし
わら?ってことはかまどで炊くってことだよね?
そうそう。
一般社団法人日本電機工業会によると
日本初の電気炊飯器は1921年大正時代。
(ソース:「炊飯器の歴史」日本電機工業会)
つまりこの歌は
それ以前のかまどでご飯を炊く暮らしのもの。
江戸時代に生まれたという説もある。
(ソース:Panasonic UP LIFEより)
現代で土鍋を使う場合には
一般的にガスコンロやIHを使う。
一般的にガスコンロやIHを使う。
火加減が違うし道具も違うから
そりゃあうまくいかないわけだ。
さらに家庭画報さんによると
こんな話もある。
「蓋を取ってはいけないのは火を止めた後、蒸らしているときです」
(出典:家庭画報より)
つまり「炊飯中に蓋を取るな」じゃなくて「炊飯後にとるな」とも受け取れるんスね!
そういうことだね。
それではどうやったら
くっつかずにお米が炊けるだろう?
「赤子泣くとも蓋取るな」の邪道を行く方法
そもそもお米を炊く時には
「研ぎ方」「吸水」「火加減」「蒸らし」
をちゃんとすればくっつかないと言われる。
焦げ付くのはお米のデンプンが
鍋底にこびりつくからだ。
いろいろ実践したがどうもうまくいかない。
ちゃんと蒸らしてもくっついてとれない。
土鍋は定期的に目止めという
米汁で気孔を塞ぐ作業もしてある。
それでもくっつく…
料理が得意でない素人でも
くっつかない&焦げない炊き方は
ないだろうか?
いろいろ検索する中で
興味深い米の炊き方を発見。
それが沸騰したら
かき混ぜるという方法。
クックパッドや個人サイトでも紹介され
ソースが多いので気になったら検索して欲しい。
理屈はこうだ。
鍋底に残って対流しきれない米は
そのまま高温で焦げてしまう。
したがってかき混ぜることで
一部の米が高温化するのを防ぎ
焦げ付きにくくするというわけ。
混ぜたら火力を弱くして蓋をして煮れば
くっつきや焦げ付きを減らせる…
らしい。
気になったら試したくなる性分なので
実際にやってみることにした。
なお一度に米をたくさん食べられないため
数日に分けて実験した。
実験①土鍋を使ったIHでの炊飯
まず使うのは土鍋。
■愛用しているambai
最初は焦げ付きがなかったが
使用するうちに焦げぐせがついた鍋だ。
お米をしっかりと吸水させて準備。
ちなみに米と水の配分も大事で
一般的に1合に対して200〜220ml。
嫁氏はちょい硬めが好きだから
190mlにしている。
はじめはちょろちょろを無視して
一気に沸騰させる。
沸騰したら木べらで30秒ほど混ぜる。
混ぜてみると既にお米が鍋底に
びっしりくっついていることがわかる。
水分が蒸発しないようにすぐ蓋をして
弱火にして15分ほど炊く。
蒸気やお米のパチパチ音がなくなり
やや焼けた匂いがしてきたら火を止め
15分以上蒸らす。
完成。
見た目は美味しそうっす!
肝心のくっつきは…
少しおこげができたけど
いつもより取りやすい。
元々焦げぐせがあるから若干焦げたんだろうね
炊けたご飯を全部取り出すと
いつもより綺麗な状態だった。
気になる味は炊飯中に蓋を開けないのと比べ
甘みやふっくら感はそんなに変わらないと思う。
(あくまで個人の感想)
実験②ホーロー鍋を使ったIHでの炊飯
続いて使うのは野田琺瑯のホーロー鍋。
■お一人様鍋にぴったりなココナベ
焦げぐせはないけどホーロー鍋ってくっつきやすそうっす!
ドキドキする…
同じように給水させたお米を炊く。
沸騰したら混ぜ混ぜ。
温度を下げて炊き
蒸らしたら完成。
こちらもややおこげはできたものの…
ご飯を取り出すと焦げ付きやこびりつきはない。
炊飯中に蓋を開けない方法と比べ味も一緒だった。
焦げが少ない分可食部が多くていい。
おかげで洗い物が楽。
実験③メスティン×バーナーでの炊飯
最後はおうちキャンプで
メスティンを使った炊飯をしてみよう。
使うのは山善さんの
キャンパーズコレクションのメスティン。
楽天の山善公式では1,290円で売っているけど
嫁氏は実店舗のセールで580円で購入した。
給水したお米をメスティンに入れて
バーナーの火にかける。
しばらくすると鍋の蓋が勝手に持ち上がり
沸騰を告げてくれる。
でた!怪奇現象!
違う!沸騰!メスティンの蓋が軽いから!
蓋を開けて木べらで混ぜ混ぜ。
蓋は熱いのでグローブを使おう。
あとは石などの重石をのせて
土鍋と同じように炊いて蒸らす。
出来上がりはホーローよりおこげが少なめ。
炊飯中に蓋を開けないのと比べ味は変わらない。
むしろ焦げが少なくて食べやすい。
くっつきが少なく
ご飯も取り出しやすい。
おかげで片付けがかなり楽。
木べらで混ぜる炊飯方法の実験まとめ
★実験でわかったこと
・蒸らし時にさえ蓋を開けなければ米の味は変わらない
・焦げぐせがある土鍋は少しくっついたが取りやすかった
・ホーロー鍋とメスティンはおこげができるもすっと取れた
・完全にくっつかないわけじゃないがこびり付き具合が全然違う
・おかげで米を無駄にせず片付けが簡単になった
・蒸らし時にさえ蓋を開けなければ米の味は変わらない
・焦げぐせがある土鍋は少しくっついたが取りやすかった
・ホーロー鍋とメスティンはおこげができるもすっと取れた
・完全にくっつかないわけじゃないがこびり付き具合が全然違う
・おかげで米を無駄にせず片付けが簡単になった
たぶん炊飯が上手な方が実践したら
全くおこげができずもっと綺麗に炊けると思う。
だけど炊飯後に多少おこげができても
綺麗に取れるし片付けも楽になった。
つまり嫁氏にとって
米がくっつかない炊飯は大成功。
どんな鍋でも炊けると防災にも役立つ
今回は土鍋・ホーロー鍋・メスティンを使った
くっつかない炊飯方法を実験した。
昔の人の言い伝えは知恵が詰まっていて
役に立つことがたくさんあるし敬意を払いたい。
だけど時代が変わると
使う道具ややり方も変わる。
加工済みの鍋を使えば確実にくっつかないが
それだとその鍋がなければ米を炊けない。
今回試した方法を覚えておけば
いざという時にどんな鍋でも
ある程度上手に炊ける気がする。
これからもこの方法を使って
家やキャンプで美味しいご飯を炊いていこう。
そして火加減や水加減の調整を練習し
もっと上手に炊けるようになりたい。
米以外の料理も頑張れ!
上から目線!
でもはい、おっしゃるとおりです…