おお!ベアくんが椅子オタの道を歩んでくれる
なんて嫁氏嬉しい!さすがMS家の子だよ!
ご飯の写真だ!食いしん坊だからね
う!で、でも椅子も一応見るっす!食べ物だけじゃなく他のことにも興味を持ってもっと落ち着いた熊になるのが目標っす!
じゃあ夜はのんびり落ち着いて過ごすために
キャンドルを灯して過ごそうか。
の形面白いね!宇宙っぽい…すごい存在感
さすがポニたん!目の付け所がいいね。
このホルダーは嫁氏の好きな巨匠ヤコブセンが
デザインしたんだ。
この存在感の裏には形だけでなく
素材×形の組み合わせに秘密がありそうだよ。
彼のデザインした椅子や道具が
MS家にはいくつかある。
セブンチェア。
アントチェア 。
ヤコブセンクロック。
そして椅子の王様エッグチェア 。
確か好奇心旺盛ですごいチャレンジ精神溢れる人っすね!
人としても魅力的だから好きなんだ。
凝り性なのは嫁氏に似てる…
そうだね。かなりこだわりが強い人だ。
例えばデンマーク旅行で行ったSASホテル。
この建築を手掛けたヤコブっちは建物だけでなく
そこで使われるあらゆるものをデザインした。
椅子さんはもちろん照明やカトラリーに至るまで。
もし彼が現代でスタバに行ったら物凄いカスタマイズしそうっす!
なんならマグカップからデザインしそうな勢い…
いやいやヤコブっちのことだもん
そのマグカップの素材にまでこだわるだろうね。
この不思議な形のキャンドルもそんな
ヤコブっちのこだわりを感じるんだ。
このキャンドルホルダーは上に出てきた
SASホテル(現・ラディソン コレクションロイヤル)
のためにデザインされたものの一つ。

ジョージジェンセンというデンマークのメーカーが
当時からこれまで製造販売している。
三つの球体がくっつく様なフォルムで
一度見たら忘れない印象的な形。
有機的なカーブはどこか愛嬌もある。
ヤコブっちのデザインってカーブが多いね
そうだね。椅子さんもそうだけど独特の曲線が
彼のデザインの魅力でもあると思う。
そして曲線って家具にとっては
当時はすごく画期的だったんだ。
今は日常生活の素材っていろんなものがあるよね。
プラスチックに金属に成型合板。
でも昔はそうじゃないから今よりは
直線のものも少なくなかった。
そんな時代にヤコブっちは直線と曲線を組み合わせたり
曲線だけの椅子を作ったりいろんな挑戦をした。
そしてそのことはのちのデザインに
大きな影響を与えたんだ。
建築やデザインの世界だけでなく
映像の世界も魅了した。
未来を感じる彼の曲線は
映画『2001年宇宙の旅 』にも登場した。
未来を感じる独特の曲線のカトラリーが。

ヤコブっちすごい人っす!でもなんでこの形なんすか?
それに関してはまだ調べきれてない…
色々英語で本を読んだり検索したけど椅子ほど
情報が出てこなくてね…(デンマーク語ではあるかも…)
ただ使っていて気づいたことがある。
それはアルミ素材と球体の組み合わせで
常にホルダーが輝くということ。
昼間使っていないときは太陽光で反射して輝く。
夜は照明や灯したキャンドルの灯で輝く。
世の中にはいろんなキャンドルホルダーがあるけれど
これはこの素材×形じゃないとできない。
もしアルミニウムじゃなかったら
こんな風に存在感あるひかり方にはならない。
もし球体でなかったらこんなに美しい陰影はできない。
この素材とこの形の組み合わせがあってこそ
家具にも負けない、でも決して部屋の調和を乱さない
ホルダーが完成したのだと思う。
きっと当時のホテルでは彼の生み出した空間で
神々しくもシンプルに存在感を示していただろう。
ああ!妄想でヨダレが出てるっす!
今は技術が進みいいものがより安くで
作られるようになった。
ヤコブっちのデザインも例外でなく
イミテーションやリプロダクトは数多くある。
嫁氏は作り手に敬意を払いたいので
リプロダクトは極力手に入れないことにしているが
何を選択するかは個人の自由だと思う。
ただやっぱり作り手が本来意図したものと
イミテーションは全く違う。
実際に使う時を想定して
素材から選びデザインしているからだ。
そのものを置いた時どう見えるか?
そのものを使う時どうなるか?
他の家具や空間との関わりは?
ただ形ばかりを考えるのでなく
巨匠は素材の性質から考えている。
だからこそ何十経っても彼の家具や日用品は
今でも愛されるのだと思う。
キャンドルホルダーって本来はキャンドルを支える
サブ的な役割かもしれない。
でもヤコブっちのホルダーは今日も部屋になじみつつ
ダイニングの他の子に負けない存在感を放っている。
今年の秋冬は寒くなりそうだけどお家の
ヒュッゲタイムは気分が上がりそうだ。
質問っす!ヒュッゲタイムはおやつOKっすか?!
やっぱりベアは食欲の秋だね…