北欧ミッドセンチュリーの家づくり

家具コンシェルジュ嫁氏の暮らしインテリア話

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批判?なにそれ?美味しいの?我が道を行こう!アルネ・ヤコブセン

巨匠ヤコブっち

MS家のアントチェア 

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(模様替えした客間)
 

セブンチェア 

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(模様替えした寝室)

 

これらをデザインしたのが

巨匠アルネ・ヤコブセン。

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他にも名作を数々手がけた。

スワンチェア

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(アクタス101脚の椅子展にて)

 

エッグチェア

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(香川のコネクトさんにて)

 

いずれも20世紀を代表する名作。

 

でもそんな巨匠も最初は批判され

戦い続けてきた。

 

 

 

巨匠ヤコブっち

家具好きには家具デザイナーとして

知られるヤコブっち。

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でも建築家でもあり本来家具は

その建築に合うものをとデザイン。

 

デンマーク国立銀行

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SASホテル

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どれも歴史に残る建築だ。

 

特にSASホテルは

ヤコブっちワールド全開。

↓現在はラディソンコレクションホテルロイヤル


ロビーにはエッグチェア

エッグチェア

エッグチェア

スワンスワンスワン…

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客室にもスワンチェア

セブンチェア

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(持って帰っていいですか…)

 

水栓までデザイン

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↓日本でもセラトレーディングさんで取り扱い

 

レストランのカトラリーまで

 

Georg Jensen / ジョージ ジェンセン】ARNE JACOBSEN カトラリー 

 

ホテルはまるでヤコブッち博物館。

 

「神は細部に宿る」ならぬ

「ヤコブセンは細部に宿る」ホテル。 


これだけ椅子から照明までデザインしても

彼は自分を「デザイナー」ではなく

「建築家」と考えていた。

 

全ては「建築のための」家具や照明だから。

 

ルイスポールセン Louis Poulsen AJ Wall AJ

 

徹底して世界観を作り

今も賞賛されるヤコブッチ。

 

しかし彼は初めから成功していた

天才ではなかった。

 

批判否定されながらも

持ち前の「徹底主義」でやり通す人物だった。

 

親からも世間からも批判

①親に批判される

僕は絵描きになりたかったんだ。

でも父は僕に安パイな建築家になってほしかった。

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大人になり1925年にパリで椅子の賞を受賞されたとき

僕がもらった賞には

『アーティスト:アルネ・ヤコブセン』って書いてあった。

 

でも父は言った

息子よそれは何かの間違いに決まってる!

お前はアーティストなんかじゃない。

芸能人になるには太りすぎている』

ってね。」(引用・訳 嫁)

 

ヤコブっちパパ…

 

結局は建築の道に進むものの

趣味で絵を描くことを最後までやめなかった。

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そして建築家として名を上げてから

晩年こう言っている。

 

''If architecture didn't have to do with art,

it would be astonishingly easy to build houses''

「もし建築がアートと全く関係なければ

驚くほど簡単に家を建てられるだろうね。」

 

建築の持つ芸術的側面に気づいて

むしろそれを生かしていった。

 

②世間に批判される

僕は建築するたびに

まるで地獄に送られている気分になるんだ。

1934年にStelling Houseが完成したんだけどね

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新聞はこう書いた

『ヤコブっちは建築界から

永久に追放されるべきだ!』ってね。

 

SASホテルの建築が始まったときは

新聞社はコンペで『街一番の醜い建物を選んだ。

もちろん、僕は最優秀賞さ。(引用・訳 嫁)

 

新聞きつい…

 

ヤコブッちのデザインは

当時斬新すぎたのでしょう。

 

でもそんなもの気にせずその後も大学や

小学校、国立銀行と次々名作を生み出し

評価されていく強いヤコブっち。

 

③フリッツハンセン「アント?却下!」

製薬会社Novo Nordik社の社員食堂の椅子として

デザインされたアントチェア。

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最初フリッツハンセンに持ちかけるも

「お断りします…」と。

 

「じゃあ僕が全部買い取るから!」

とアントが誕生することに。そして大ヒット

 

全部買い取るだなんてかっこいい。

 

↓この椅子の裏話はこちら 

  

巨匠ヤコブっち

どんなに批判否定されようと

「これやる!」と決めたら突き進むヤコブッち。

 

彼は家具職人「マイスター」ではない。

 

デンマークには「マイスター制度 」があり

「一人前の職人」と認められるには

マイスター試験に合格しなければならない。

 

でも彼の「徹底主義」「自分を貫く力」

職人にはない新たな発想を生み出した。

 

だからいろんな「世界初」を生み出した。

 

世界初の背座一体の合板椅子アリンコチェア

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(MS家)

↓実はイームズさんの影響もあり 


世界初の発泡ウレタンの椅子エッグチェア。

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「こんなの無理!」「お前はダメだ」

に立ち向かって名作を生み出したヤコブッち。

 

彼はこうも言っています。

''Now I can't stand the term 'good taste'

as if we were talking about ladies' hats.

I would rather say: artistic approach,

receptiveness, alertness.''

 

『センスがいい』なんて表現僕には我慢ならないんだ。

まるで女性の帽子ファッションについて

あーだこーだ言っているみたいだ。

むしろ僕はこういいたいね。

大事なのは芸術的アプローチ、受け入れる力、

そしていかにすばやく反応するかということだ。

(引用・訳 嫁)

 

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大事なのは流行やセンスじゃない

世間の意見だけじゃない

 

本当に実現したいことは

自分なりのこだわりとやり方でやり抜け。

 

アントチェアやセブンチェアに座るとき

ヤコブっちのこだわりを感じてみてください。

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そしてあなたのこだわりも大切に。 

 

☆追記

ヤコブセン専門店に行った時の話↓

デンマーク旅行ではヤコブっちの

ホテルに泊まってきた↓