ポニたん「嫁氏ー!遊ぼうよー!暇!」
ちょっと待って。
今デンマーク旅行の地図やカード整理中。
ベア「お猿さんの起こさないでカード!」
3日目のホテルでもらったんだよ。
裏がポストカードになってるの。
カイボイスンって言う
デンマークのデザイナーのお猿さん。
こうやって客間のドアにかけておく。
ここに篭れるってわけ。
北欧インテリアの客間にぴったり。
3日目のこのホテルは…
ポニ「その前に前回のホテルの続きは?
1日目に泊まったヤコブセンホテル!」
そうだった!
この部屋にあるアントチェア。
1日目はこれをデザインした
アルネ・ヤコブセンが
設計したホテルに泊まったよ。
それは前回のこの記事を↓
ヤコブっち目当てで行ったけれど
改装にデンマークらしさを感じたよ。
さてデンマークらしいって何だろう?
デンマーク旅行記第7弾。
今回はヤコブっちの
名作ホテルの宿泊記。
じゃあお邪魔しまっす!
🔽クリックで再生。
白ベースにアソートカラーにチークを加え
アクセントはゴールドとブラック。
そしてお分かりだろうか?
ヤコブセン祭りだ!Hooo!
まず家具を愛でよう。
スワンチェア。
ロビーにあったエッグチェアと共に
このホテルのためにデザイン。
エッグもスワンも発泡ウレタンで
実はそんなに重くない。
ゆえに清掃係さんが掃除しやすい。
そして曲線だけでできる椅子は
当時とても珍しかった。
その横の照明はレクリント。
ヤコブっちではないけど
デンマークを代表するメーカー。
あとウェルカムフルーツとして
ドライフルーツまであった。
これうまい。
左を向くと…
おおおおおお!!
ドロップチェアさんではないか!
ホテルのドレッサー用にデザインされた椅子。
ヤコブっち一番のお気に入りとか。
そしてスタンドもヤコブっちのAJランプ。
AJ=Arne Jacobsenね。
家具を引き立てるデスク兼衝立はチーク材。
↓チーク材ってこんな貴重な材です
そしてこれ裏がテレビになっている。
グルンと回転しソファからも見れる。
奥の寝室へ。
左右にAJランプ!
AJ!AJ!ビバAJ!
壁には606号室と同じ初期の頃の
ホテルの内装の写真が。
ちなみにエアコンがあった。
シンプルでカッコいい。
あと外は夏とはいえ10数度だったけど
全然寒くないどころか暖かい。
ではバスルームへ。
化粧代にはドロップチェアさん。
バスルームはトイレ、バスタブ、
シャワーブースが同室。
この組み合わせMS家のバスルームと同じ↓
バスルームはグレー基調に
白がアソートカラー。
アクセントはゴールド。
トイレはヨーロッパでたまにみる
壁から突き出たタイプ。
水栓系はドイツのグローエ。
これもヤコブっちデザイン。
彼のデザインは元々
建築に合わせたもの。
水栓からカトラリーに至るまで
トータルでデザイン。
フランクロイドライトもそうだった。
世界に名前を残す建築家は
建物丸ごとデザインしたくなるらしい。
ベア「モダンだけど同時に温かみも感じたね」
ポニ「ヤコブっち以外のものもあるよ!」
そうなんだ。
改装を手がけたSpace Copenhagenは
ヤコブっちらしさを残しつつ
暖かい雰囲気を出したかったそう。
pin
ヤコブっちのデザインだけでなく
彼らのデザインも組み込まれている。
例えばソファの上の鏡。
Amorre Mirrorという鏡。
この部屋はチボリも中央駅も見え
窓が広い。
だから眺めがいい。
外の風景や光が反射して
自然のデンマークアートが
生まれるような鏡にしたとか。
このホテルのために彼らが
デザイン。
まさにヤコブっちの精神。
そしてこのメイヤーソファ。
これはヤコブっちとラッセンの共同デザイン。
このホテル用のデザインではない。
pinでも改装する時これもヤコブっちらしさ
ということで付け加えられた。
さらにこの照明。
これはこのホテル用ではないけど
Space Copenhagenのデザイン。
彼らは家具も手掛けていて
伝統を研究し現代に合わせ再構築。
古いだけでなく新しさを加え
これからもたくさんの人に
愛されてほしいという思いを感じた。
翌朝は1Fのレストランで朝食を。
席にはヤコブっちのメニュー表。
食事はビュッフェスタイル。
肉とチーズを食べまくった。
お腹いっぱい。
レストランにもデンマークらしさが。
お湯はデンマークのステルトン社の
ジャグでサーブ。
これうちにもあるやつ↓
なぜステルトンか?
ヤコブっちはステルトン社から
SAS用の金属品を出していたから。
赤いローファーラウンジチェアは
Space Copenhagenがデザイン。
ここにも伝統と新しさが融合していた。
デンマークは古さを大事にする国。
でも同時に新しさを融合する人が
必ず現れる。
ヤコブっちもそう。
ウェグナー も。
そしてこの改装を手がけた
Space Copenhagenもそうだ。
そしてどれもシンプルで機能的で美しい。
なぜか?
デンマークにはリ・デザイン
という考え方があるからだ。
デンマークのデザインの父
コーア・クリント。
彼がこう唱えた。
「古いものに学ぼうではないか!
そしてそれを時代に合わせよう!」
そしてデンマークの数々の巨匠たちは
古さに学びそれをリデザインしてきた。
だからこそ50年代にデザインされたものが
こうして今も愛されている。
そして今活躍するデザイナーも
伝統と革新と融合させている。
だからいつまでも古臭くなく
何度見ても飽きない。
そんなデンマークの精神を
ぎゅっと詰め込んだ素晴らしいホテル。
ヤコブっち目当てで来たけど
思った以上の収穫だった。
でもデンマークは
いいことばかりではない。
食についてはホテルでの食事が
この旅行の最高潮だった。
食事がまずいのではない。
食べられなかったからだ。
その理由は次回お話を。
そして次回は家でデンマーク料理に
チャレンジ。
☆続く…