マットレスの裏返し時期です
ふう疲れた…
ベア:何やってるんすか?
ポニ:2階からドタバタ音が…
マットレスの裏返しをしていたんだよ。
MS家ではマットレスを長持ちさせるため
定期的に裏返しをしてるからね。
ベア:マットレスの話は前にしたけどフレームは?
ポニ:家具コンシェルジュとして話すべき!
それもそうだね。
では今回は我が家のチーク材のベッドフレーム
の魅力について暑苦しく語っていこう。
木材の魅力
皆さんは木材って好きだろうか?
嫁氏は大好きだ。
家の中には木のインテリアがいっぱい。
無垢の床。
玄関ドアや室内ドア。
木は温かみがあり使ううちに
味が出てくるのが魅力的。
無垢に成型合板といろんな種類があり
その使い分けも楽しい。
一方で自然状態に近いほど
手入れを要する材料でもある。
だから経年変化やお手入れも
楽しめる人に向いている。
木材+高い技術の加工がツボ
いろんな魅力があるけれど
嫁氏は特に技術を感じるものに惹かれる。
特に好きなのが曲線と直線を組み合わせた
デンマークとそれにインスパイアされた家具。
例えば一見シンプルに見えるこのテーブルには
実はすごい技術が隠れている。
一般的なダイニングテーブルには
幕板というものが付いている。
天板と脚を固定し強度を高め
反りを防いでくれるもの。
でもMS家のテーブルにはない。
ないのに強度を保ち50年以上生き続けている。
幕板がないことで足元が広くなり
すっきりとした見た目になる。
このように材そのものだけでなく高い技術で
加工することに嫁氏は惹かれる。
だから家具を選ぶとき相当悩む。
ベッドフレームも例外ではなかった。
アンティークな寝室のルール
MS家の寝室は北欧ミックスの
アンティークテイスト。
グリーンをベースカラーにし
チーク色やゴールドがアクセント。
この部屋のコーディネートをする時
一つ譲れないことがあった。
それが木材はチーク材か
チーク色にすること。
本来は高級なチーク材
チーク材は東南アジアで取れる木材で
北欧家具によく使われる。
なぜ東南アジアなのに北欧家具に?
という質問にはこちらの記事をどうぞ。
水に強く木材で船のパーツにも使われる。
木目が美しくだんだん赤褐色に
経年変化するのも魅力の一つ。
本来は家具に向かないけれど
じっくり乾燥させると安定し丈夫になる。
だから材自体の製造に時間とコストがかかる。
そしてチーク材はアジアや北欧家具に使われるけど
特に北欧家具では高い技術が使われるものも多い。
よって基本的にはお値段は高い。
(某国製なんちゃって安物チーク材はまた別)
特にヴィンテージで時間がたったものほど
丈夫なので高値で取引されることがある。
一時期チーク材を使いすぎて枯渇し
伐採が制限されてることも影響しているだろう。
ということは
家具の中でもサイズの大きい
ベッドフレームをチーク材にすると?
ポニ:高くなるね!
特にヴィンテージのものは高い。
ウェグナー師匠 とかだともっと高い。
だから家づくりの時立ち往生した…
そんな時救いの手を差し伸べてくれたのが
スキャンティークさんだった。
チーク専門のスキャンティーク
スキャンティークさんは1974年に
シンガポールでスタートした企業。
現在は世界に140店舗以上あり
日本ではMobler Japanが運営し11店舗ある。
リンク▶︎SCANTEAKオフィシャルサイト
天然のチーク材の家具だけを扱うメーカーで
テーブルから収納家具まで幅広い。
このメーカーの製品の特徴
①東南アジアチークなのに高すぎない
②シンプルでカクカクなデザイン
チークなのになぜ安い?
①チーク材なのに高すぎない
まず先にお断りを。
値段の安い高いという感覚は人それぞれ。
5万の椅子を高いという人もいれば
気に入ったものならOKという人もいる。
だからここでは現在売られているチーク材の
ヴィンテージ北欧家具と比べて話をする。
(チーク材では人気がありわかりやすいから)
それを念頭に考えると
スキャンティークの家具は
チーク材としては良心的な価格。
スキャンティークのダイニングテーブルは
10万円前後からある。
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ヴィンテージの北欧家具は
都会のお店で15万円〜20万円前後。
※形やデザイナーによる
※ちゃんとしたリペアをするお店の場合
丸型は数が少ないからもっと高い。
スキャンティークは無垢に対し
北欧家具は軽量化等のため突き板が多い。
木を丸々使い
その値段って逆にすごい。
しかも某国で作られるなんちゃってでなく
インドネシアの植林で作られるチーク。
さらに水分含有率は8%〜10%。
通常乾燥させるほど木は強くなるけど
その分手間もかかるから値段は上がるのに。
ポニ:なんでそんな安いの?
実情は中の人じゃないからわからない。
人件費の違いや木の年齢にもよるだろうね。
けどデザインを見たら理由の一つかなって思った。
②シンプルなデザイン
同じチークでもスキャンティークの家具と
北欧家具を比べると全く形状が違う。
北欧家具が曲線と直線の組み合わせに対し
スキャンティークはほぼ直線。
カクカクしたデザインだ。
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作りがすごくシンプル。
コストダウンの理由の一つは
ここじゃないかなと思う。
曲線を作るには職人にも限りがあるし
時間もかかる。
けれど直線ならもっとシンプルにできる。
造形や作業をシンプルにすることで
チークを買える値段にできるのだと思う。
そう考えるとよく考えられた製品だよね。
スキャンティークの注意点
ベア:価格にはやっぱり理由あるっすね!このメーカーのを買う時注意点はあるっすか?
うん。
まず神経質な方や新品ピカピカ
好きな方はやめたほうがいい。
というのも元はシンガポール企業で
原産はインドネシア。
国際的企業だから
日本の品質基準で考えてはいけない。
細かい傷が付いていることもあるので
その辺をお店で話を聞いて買うのがいい。
MS家はヴィンテージ好きだから
気にならなかったよ。
もう一つは天然木だから
非常に重いということ。
頻繁な移動を予定するような場合は
あまりオススメできない。
だんだん好きになったベッド
実を言うとスキャンティークさんに
初めて出会った時好みではなかった。
と言うのもやはり木製の家具は
曲線×直線の組み合わせが好きだから。
カクカクして嫁氏のツボ=技術を
あまり感じられなかった…
けれどベッドフレームに関しては
これ以上条件に合うメーカーさんがなかった。
・東南アジアのチーク材・クイーンサイズ・予算以内のベッドフレーム
そしてあれこれ見るうちに
ベッドフレームはいいかもと思い始める。
最終的に完全に好きになったので
家づくりの時MS家の子になった。
まだ使って2年なのであまり
変化が見られない。
けれどこれから左右の椅子さんや
チェストのように変化していく。
手入れをしながらもっと味が出ていくだろう。
それが楽しみで仕方がない。
ベア:じゃあ手伝うっす!どんどん傷つけよう!
そういうことじゃない!