ベアくんなにやってんの?
ベア「あ、姐さん!
インスタ始めようと思ってさ。
でも照明がうまく撮れないんだ…」
ポニ「MS家が暗すぎるんじゃない?
明るければ写真も綺麗に撮れる」
なにいってるのさ。
暗いのは
悪いことじゃないんだよ。
(ルーブル前にて@パリ)
ホテルの一室の間接照明。
(沖縄)
海外の夜の散歩。
(ウィーン)
ホッとしませんか?
でも日本の日常生活はどうでしょう?
そんな暗いところで本を読むと
目を悪くするよ。
コンビニどこかな…
あ、あった!遠くからでもわかる!
近所を散歩すると
蛍光灯がサンサンと輝く
日本の照明は明るいですね。
病院も学校も店も
家の中まで明るい。
でも本当にその明るさ
必要なのかな?
ベア「え?でもさ暗かったら
目を悪くするんじゃないの?」
実は科学的根拠はないと
言われているんだよ。
米インディアナ大学の研究によると
そのような根拠は見つからなかったと。
嫁氏はお医者さんじゃないから
詳しいことはわからない。
でも日本眼科医会のHPによると
目が悪くなるのは姿勢や環境など
が原因で目を酷使する時。
つまり暗い中で本に近づきすぎて
目の筋肉が固まるのがいけないのであって
暗さそのものだけではない。
シドニーで生活した時は
会社にも街灯にも蛍光灯はなかった。
ロンドンでは外へ出てると
レストランもカフェも暗め。
フィンランドでは照明が
インテリアや外観と一体だった。
空から夜景を見ると
プラハの都市は明るすぎない。
<お出かけ>ウィーン・プラハ旅行からヴィンテージの付き合い方を考える - My Midcentury Scandinavian home 〜北欧ミッドセンチュリーの家〜
実際ある調査で夜景を比べると
色温度(照明がオレンジっぽいほど
単位ケルビンは低い)は
・シカゴ夜景2800ケルビン
・ニューヨーク夜景3400ケルビン
・東京夜景4000ケルビン
東京めちゃくちゃ明るい!
作業中は暗くて見にくいことはあるから
場所によって明るさが必要だとは思う。
でもただ全部をガンガン明るく
する必要はあるのかなと思う。
ポニ「じゃあなんで日本はこんなに
明るいのさ」
嫁氏は専門家じゃないけど
いろんな理由があると思う。
今から話すのは嫁氏の戯言です。
①高度経済成長期
蛍光灯が普及し始めたのは
この頃。
夜も昼間みたく明るくできる!
という状態は豊かさの象徴
だったのかもしれないね、
②国が明るくしろと
経済産業省は80年代に
「ニューオフィス推進委員会」
を立ち上げた。
これは日本のオフィス環境を
よくしようぜっていうもの。
この指針で1990年代に
「日本のオフィス750ルクスにしよう♪」
って言った。
↓ソース:パナソニック資料より
http://www2.panasonic.biz/es/lighting/plam/knowledge/pdf/0204.pdf
ナウガ親分「ルクスって何だゾォ?」
ルクスっていうのは
光が照らす面の明るさの単位だよ。
リビングでのんびり過ごすのが
200 ルクスと考えると
750はめちゃくちゃ明るい!
この750ルクスは
「書類の文字がすぐに読める」
という基準みたい。
今やオフィスの照明の多くは
750ルクスを厳守するように
設計されるようになっった。
でもね今は時代が変わってきた。
仕事も書類よりPCが多い。
ましてや家の中を全て
明るくしなきゃいけないのかな?
だって蛍光灯の眩しい光で
生活する人はまだまだいっぱいいる。
確かに本を読む時は
スタンドがあるといい。
でも部屋全体を光でガンガン
照らす必要はあるのかな?
照明は明るさによって
人間の行動を左右する。
落ち着いた光はリラックスさせ
明るい光は作業しやすくする。
とすると部屋全部を明るくする
必要ってないんじゃないか。
むしろ必要に応じて
明るさが必要な場所
暗いほうがいい場所
を考えるべきじゃないかな。
そうすることで家で過ごす時
リラックスして過ごせる。
家での過ごし方は家庭によるけど
帰ってきてホッとできる場所安らげる場所
っていう機能は必要だと思うんだ。
その時に家具や配置だけでなく
照明の影響ってかなり大きい。
今日本でも
照明が変わりつつある。
パナソニックは2019年に蛍光灯の
生産を終了するそうだ。
家づくりに熱心な人は照明に注目して
いろんな国の照明を取り入れ易くなった。
昔は明るさは豊かさや成長の象徴
だったかもしれない。
仕事を必死にして遅くまで
煌々とした光のもと働く。
でも時代は変わっている。
蛍光灯がガンガン照らす
リビングで落ち着いて食事できるかな?
家に帰ったらテレビやゲームだけでなく
時にはぼんやりした照明の中
家族や自分の時間を大事にするのもいい。
さあ優しい光の灯った
おうちへ帰ってのんびりすごしましょう。
ポニ「なんか偉そうに書いてるけど
そういうMS家はどうなの?」
MS家はね
暗いよ!
でも場所によって照明の
具合を調整しているんだ。
次回は照明の効果と使い分けをご紹介!
あなたのお部屋が
劇的に変わるかも?!
※追記:この記事の続き