好きなものを好きだー!!
って言い続けると向こうから
やってくることがあります。
嫁氏の場合好きなのは椅子。
先日20脚めのウェグナー が
家族になりました。
↓それをコーデした部屋
現在20脚の椅子と共に
楽しく生活しています。
先日読者さんが嬉しいことを
教えてくださいました。
「アクタス六甲店で101脚の
椅子展やるんですがご存知ですか?」
何?!行くしかない!
アクタスさんは全国展開される
家具&雑貨屋さん。
ヴィンテージ品からデザイナーズ家具
オリジナル商品まで扱っています。
時々インテリア好きにはたまらない
イベントも実施されています。
(これは某店のカール&ハンセンサン展)
そして今回は椅子!!
なんと101脚の椅子が大集合!
しかも座れるって!
もう全部に座ろう!
ということでワクワクさんや
ナウガくんとGO!
さあ嫁氏と一緒にたくさんの
名作椅子に会いに行きましょう!
嫁氏が勝手に解説しちゃうよ!
うおおおおお!!!
椅子さんがいっぱい!!
どれから座ろうかな。
展示は8つのセクションがあるから
順番に見ていこう。
ウェグナー
ボーエ・モーエンセン
50年代前後に北欧でデザインされた
椅子たちがいっぱい。
(モーテン・グッドラー)
なぜ長く沢山の人に愛されるのか?
それは北欧のこの時代最もものづくり
特に家具作りが熱い時代だから。
(手前ナンナデニッチェル)
前に書いたように北欧のデザインの方法は
まず機能を考えそれが最大限に生きる
デザインを熟慮。
(ウェグナー のロッキングチェア)
よって機能も見た目も
満たすデザイン。
だからこそ時代を超えても
世界中で沢山の人に愛される
デザインなのです。
イームズさん
この子はMS家と違ってラウンジ用
そして憧れのスワンさん!!
ワクワク「やっぱり本物は
美しいね!!」
大量生産っていうと
現代では「安い」「商業主義」
時には負のイメージが…
でもミッドセンチュリー時期は
「大量生産の家具」って画期的で
肯定的なものでした。
(病院のいす?!いえいえイームズさんです)
それまで家具は手作業で作られ
べらぼうに高い値段。
とてもとても庶民には
買えません。
そこでイームズさんたちが
いいものを買える値段で
沢山の人に使ってもらおうと
新素材を使って家具をデザイン。
一般家庭でいいデザインの家具を
買えるような流れができました。
「いいデザイン」「使いやすさ」
を満たそうと巨匠たちが心血注いで
できた美しいフォルムたち。
だからこそ
普遍的なマスターピースが
多いのです。
「Less is more」でおなじみ
ミースファンデルローエ
建築の超巨匠マルセルブロイヤー
バウハウスについては前に
お話ししました。
実は上にあげたイームズさんたちは
このバウハウスという学校の人たちから
デザインを学びました。
バウハウスの考え方は超簡単にいうと
「みんなが使いやすい機能にしようぜ」
「芸術と産業を一緒にして
大量生産しようぜ」
(嫁氏が好きなプルーヴェの椅子)
イギリスでは産業革命で
粗悪品が出回るようになり
それに反対する運動が起きました。
そしてその運動がドイツに渡り
もっとデザインを
合理的に機能的に!
みんなが使いやすく!
(見た目以上に座り心地抜群TECTA)
そんな流れを作っていったのが
バウハウス。
だから皆さんが今見ている
「シンプル」「機能的」といった
家具や家電はここが出発点なのです。
って8つのうちまだ3つなのに
こんなに時間が!!
仕方ない駆け足だ!!
「メイドインジャパンの椅子」
マルニ木工祭り!
この椅子好き。
あとこれは最近新しくなった
Apple本社で採用された椅子。
実はマルニさんのイベントが後日あり
それに当選したのでその模様は後日。
「ミラノサローネで注目を集めた椅子」
ミラノサローネっていうのは
イタリアで年一回ある世界の家具見本市。
前にサンワカンパニーさんが
日本初受賞したアレ。
100万人以上が集まるこの祭典で
注目され賞を取るって
世界から「あんたいいね!」
って賞賛されるのと同じ。
「ワーキングチェア」
ここにはワクワクさん
お気に入りの椅子が。
イームズさんのアルミナムチェア。
椅子が好きな方なら
イームズのワーキングチェアっていうと
これを想像するでしょう。
元々アウトドア用
としてデザイン。
だからくつろげるようにオットマンもあり。
ワクワク「ワクワクさん動かない…」
あとこんな面白い椅子も。
これはドイツのWILKHAHNの椅子。
これは「座る」と「立つ」の
中間を目指した椅子。
こんな風に使う人の姿勢に合わせて
ピタッと止まります。
立ち作業をする
人にはいいかもね。
「子供の椅子」
日本でも人気のSTOKKEがたくさん。
あとマルニもあったし
そして…
イームズのエレファントスツール!
今年か来年の誕生日には欲しい…
ワクワクさん、まだ持って帰っちゃだーめよ。
最後は「ヴィンテージチェア」
もう嫁氏大興奮!
ウェグナー のCH35
かなり希少!レア!
ノルウェーのファルコンさん!
木と革と革合わせるなんて
あんた天才か!
曲木椅子で有名なトーネット社。
なんとスタッキングできるレアもん!
そして最後に爆弾!
ヤコブッチのグランプリチェア。
超超超レアなローズウッド!!
これ世の中にあったんですか?
ってくらいのレアです!
ああもう悔いはありません!
最高!
失礼。
最後に取り乱しました。
いかがでしたか?
椅子って面白いでしょ?
ただ座るっていうそれだけ。
なのに
国、作る年代、作る人
全然形も色も違ったものが
できる。
そして
座りやすいように
使いやすいように
美しくなるように
そうやって考え抜かれた椅子ほど
一見シンプルに見える中に
綺麗だな
これどうやって作ってるの
そんなデザイナーや職人たちの
技が見え隠れするんです。
だから見れば見るほど面白い。
好きになるとこんな風に
お尻の部分まで覗いちゃいます。
家具の中で最も
個性的な椅子という存在
(パントンに見えないパントン)
そんなたくさんの椅子に
出会える旅でした。
ぜひ街中や家で椅子を見かけたら
ちょっと立ち止まって見てください。
きっと面白い発見があります。
ちなみにこの展示会
2/17までやっています。
そしてそしてなんと!
投票コーナーがあって
抽選で3名に好きな椅子が!
もちろん応募!!
ワクワクさん
スワンさん来るといいねえ。
☆追記
後日マルニさんの講演会へ↓