ベア「前回は冷蔵庫の整理したけど
僕もう一つ気になることがあるんだ」
ポニ「わかる!換気扇汚すぎぃ!!」
わかってるよ…
一応年末に少しやったけど…
ポニ「言い訳しない!
せっかく綺麗な子なのに!」
はいすいません!
最近二人は厳しいなあ。
誰に似たんだろうね、全く。
でも綺麗な子っていうのは正しい。
この子はイタリアのデザインと
日本のモノづくりから生まれた子なんだ。
富士工業さんという名前を
聞いたことがあるだろうか?
1941年創業の厨房機器の会社さん。
実は皆さんに馴染みある会社。
リクシルさんのキッチンでも
リンナイさんのキッチンでも
日本のレンジフードのシェア率No.1。
気づかないうちに皆さんの家のもそうかも。
その技術力は高く
かなりの研究をされている。
今ではレンジフードにとどまらず
空気清浄機能のある照明を作ったり
独自の工房で塗装や金属加工まで。
そんな富士工業さんは2002年
びっくり発表。
イタリアの会社elica社と
合弁会社を作った。
名前はアリアフィーナ。
イタリアのデザインの美しさと
日本のモノづくりの技術で
世界で活躍する製品を目指している。
elica社のレンジフードは
見ただけで圧倒されるデザインだ。
日本のレンジフードは厚みがあり
耐久性を考えどっしりしている。
一方エリカ社のは薄い。
その薄さゆえに自由な発想で
デザインされている。
例えばこんなやつ
こんなのとか
日本の一般的なレンジフードを
見慣れるとびっくりする。
嫁氏はこういうの大好きだ。
両者の良さを合わせてできた
アリアフィーナ。
ステンレスの美しさを味わう
ドォディチ
ARIAFINA(アリアフィーナ) Dodici(ドォディチ)
カラーを楽しむアルタイル
MS家のこの子はアリエッタシリーズの
ジリオくん。
彼はイケメンで魅力的な子だ。
①存在感あるかっこよさ
MS家のキッチンはウッドワンの
フレームキッチン。
標準はこちらだったけど
迷わずジリオくんにした。
なぜならこのキッチンのテーマは
綺麗目インダストリアル。
暖炉の上の煙突を思わせるような
そのフォルムに一発でノックアウト。
前に紹介したグースネックの蛇口
suttoくんの存在感にも負けていない。
②継ぎ目がない!
驚くのがその滑らかさ。
何と表面には一切ネジがない。
デザインへのこだわりを日本の
技術力で再現したその心意気に脱帽。
③掃除しやすさへの配慮
表面にネジがないということは
掃除がしやすいということ。
掃除のしやすさへの配慮は
他にもある。
レンジの部品を外すときは
一切工具がいらない。
また各パーツは特殊な塗装や
コーティングが施されている。
④ボタンはユニバーサルデザイン
アリアフィーナは
日本、中国、シンガポール向け。
ボタンはパッと見てわかる記号で表現。
ヴィンテージを意識しているので
書体もそれに合うものが選ばれたそう。
イタリアの美しさへのこだわりと
機能を高める日本の技術力が合わさった
フュージョン換気扇だ。
デメリットは特に感じていないけど
気になる点を2つ。
①キッチンとの相性
ジリオくんはかなりデカイ。
だからある程度オープンで広い
キッチンの方が良さが引き立つ。
狭いキッチンだと目立ちすぎるので注意。
②掃除はこまめに
特殊加工で掃除への配慮されているジリオくん。
フィルターも本来水洗いか中性洗剤で
掃除するように作られている。
ただあまりに放置すると
大変なことになる。
それはまた後ほど。
1年使ったジリオくんをお掃除。
<使う道具>
・食器用洗剤
・バケツ
・重曹※注意
・車用ふきあげクロス
・使い古しの歯ブラシ
・柔軟剤
※重曹については後ほど。
今回の汚れは
「油とホコリの混じったもの」
MS家がお世話になっている
界面活性剤=食器用洗剤が活躍。
あとメーカー推奨でもあるし。
①軽い汚れ
バケツに食器用洗剤を垂らし水をじゃー。
クロスを濡らして換気扇の表面や
汚れの少ないものを拭き取り。
そのあとすすいだクロスで洗剤を落とす。
軽い汚れならこれで結構落ちる。
②しつこい汚れ
取れにくい部分は洗剤のうすめ液を
歯ブラシにつけて軽くゴシゴシ。
または洗剤うすめ液に
しばらく着ける。
シロッコファンの汚れは酷くて
水が黒くなった…
それでも取れない汚れがある…
フィルターだ。汚い…
元々水だけで簡単に掃除できるよう
コーティングしてある。
でも1年の放置はやはり
よくなかった様子。
隙間にホコリ×油汚れが詰まり
中性洗剤だけでは落ちない。
換気扇というと「重曹」を
使う人も少なくない。
重曹を使いたい…
だけど注意。
重曹は「アルカリ性」。
アルカリ性のものをアルミに使うと
化学反応で黒ずむことがある。
お手入れをするときはまずは各々の
換気扇の説明書やHPを見て下さい。
ジリオくんのお手入れはこちら↓
https://www.ariafina.jp/faq/index.html#id1
ジリオくんのフィルターは
ガルバリウム鋼板。
素材にアルミが入っていて
中性洗剤推奨。
※ガルバが重曹でどうなるかは
専門家でないのでわかりません。
そこでリスク覚悟で食器用洗剤液に
ほんのすこーしだけ重曹を入れる。
食器用洗剤×重曹×つけおき
で洗浄力が上がるから。
だけど黒ずみリスクがあるので
そこはご了承ください。
つけ置きして放置…
お願い!成功して!
浮いてきた…汚い。
ブラシでゴシゴシ。
流してみよう。
さてどうだろう…
成功!黒ずんでいない!
重曹すごい。
だけど繰り返しますが
基本はアルミには重曹は
使わない方がいいです。
全部の部品が綺麗になった!
仕上げに柔軟剤を多めの水で
溶いたもので外側だけ拭き取り。
これは前にブラインドの掃除でも使った。
柔軟剤は静電気を寄せ付けにくい
働きがある。
だから仕上げにこれをしておくと
ホコリが来にくい。
でーきた!
どうだ!
ポニ「うん!美しくなった」
ベア「最初から素直にやればいいのに」
最近本当に二人とも偉そうだ…
でもジリオくんが綺麗になった。
緩やかなカーブにイタリアの感性が宿り
工具を使わず掃除できる構造には
富士工業さんの技術を感じるジリオくん。
うちのキッチンの自慢の子を
これからも大事にしよう。
ただお手入れはこまめにしようと
嫁氏は今回反省。
せっかく掃除しやすく配慮されてるから
それを最大限生かさなければ。
ベアポニ「それな!」
あと繰り返しますが換気扇の重曹掃除は
素材を確かめてからがおすすめ。
☆追記:こちらでクエン酸との違いについて書いています