今日は久しぶりにお出かけ。
あの巨匠の世界に浸りに行こう!
MS家のアントチェア
(模様替えした客間)
セブンチェア
(模様替えした寝室)
101脚の椅子展のスワンチェア
(アクタス101脚の椅子展にて)
香川で座りまくったエッグチェア
(香川のコネクトさんにて)
名作椅子を次々生み出し
このブログでは「ヤコブっち」の
愛称で人気なアルネ・ヤコブセン。
↓どんな人かはこちらから
新素材に果敢に挑み批判されながらも
己を貫きチャンレンジし続けたヤコブっち。
建物だけでなくそこで使われる椅子やカトラリー
まであらゆるものをデザイン。
ルイスポールセン Louis Poulsen AJ Table
そんなヤコブっちのお孫さん
トビアスさんもデザイナー。
彼が関わった世界初のヤコブっちの
専門店が大阪池田市にある。
椅子好きの嫁氏は椅子目当て。
だけど家具でなく建物を含めた見せ方に
改めて家とは何か考えました。
途中嫁氏のテンションがおかしくなりますが
暖かく見守ってやってください。
自然と程よい街並みを走っていくとたどり着く。
ダイハツ本社やカップヌードルミュージアムがある池田市。
そんな池田市の住宅街にひっそり佇むのが
HOUSE OF TOBIAS JACOBSEN
(ハウス・オブ・トビアス・ヤコブセン)
周りは家やマンションが並ぶ中
自然と建物が融合しいい意味で異質。
外にセブンさんいる!
じゃあお邪魔します!
うぉおおおおお!!
ヤコブっちの世界!!
セブンさんが材質・色ごとに!
しかも革張りがいる!
子供用のセブンチェア!!
憧れのスワンさん!!
しかもミナペルホネン生地!
↓ミナペルホネンについてはこちら
エッグチェア
リリーチェア
肘掛セブンチェア
グランプリチェアが同時に!!
右のアントチェア
3本脚3本脚3本脚!!
(大事なことなので3回言いました)
↓3本脚になぜそんなに興奮するか
ドロップたん!!なんて可愛いの!
すいません取り乱しました。
メインのスペースにはヤコブセンの
デザインがいっぱい。
ヤコブっちの家具を作るフリッツハンセンは
日本にも取り扱い店舗がありヤコブっち以外の家具も。
けどここがすごいのは孫トビアスさんが
直接関わった店と言うこと。
だからこんなお宝もある。
これはヤコブっちの手がけた
のドアのハンドル。
軽く操作しても使いやすいよう
三次曲面に曲げられている。
ハンドルまで使い勝手にこだわるとは
ヤコブっちの徹底主義ぶりを感じる。
奥に行ってみよう。
カウンター用のセブンチェアに
よだれを垂らしながら進むと…
ヤコブっちの雑貨がずらり!
国立銀行のためにデザインした
バンカーズクロック。
完璧な円柱を継ぎ目なく作った
キッチン用品シリンダシリーズ。
ヤコブセンの製品は
タイポグラフィの
シリーズもある。
元々は彼がオーフス市庁舎の
表示のために手書きで描いたもの。
シンプルだけど温かみがある
文字は一文字でもアートになる。
まさに建築家から小物まで
あらゆるものを手がけた巨匠だ。
ただ一番驚いたのは
ここの空気感だった。
中に入った瞬間外とは違った。
暖かいゆったりした空気感。
なんだこれは!
それはゆったりしたデンマークの空気であり
そこにホッとする日本らしさがあるからだ。
①古き日本を生かしデンマークを+
この建物は昭和初期の縫製工場を
リノベした写真スタジオだった。
店内を見渡すとその跡が見える。
むき出しの梁
モルタルか何かが塗られた奥の土壁
木造の古くて温かみがある建物。
お店の人に話を聞くといろんなご縁があり
ヤコブっち専門の店を作りたいと思っていた
トビアスさんと話が進むことに。
トビアスさんはこの建物を見て
こう言ったそうだ。
「デンマークのサマーハウスみたいだ!」
画像を色々探してみたら
緑に囲まれ大きな窓と梁。確かに。
ヤコブっちの文献やトビアスさんのHPを見ると
空間全体を大事にしているのがわかる。
前にも書いたがデザインを追求するメーカーは
家具だけでなく「売り方」も大事にする。
つまりブランディングということ。
そういうメーカーはただ売るのでなく
使い手の使いやすさや使う幸せを考えている。
お店に来てデンマークの空気感を感じながら
同時に建物から日本の懐かしさも感じる。
そんな空気感の中で家具選びをするのは
ネットで買う以上の大きな価値がある。
②デンマークの暮らしの空気感
デンマークは自転車の国だ。
一人約1台自転車を持ち
車道と同じ幅の自転車道路がある通りも。
自転車用高速道路もある。
コペンハーゲンはコンパクトな街で
車より自転車が便利だとか。
そんな生活を表す自転車が
この店にも置かれている。
トビアスさんデザインで
購入で貧困の子供の学費に寄付されるそう。
そんなデンマークらしさ感じさせる
ものを置く。
ただ家具を置くだけでなくて。
そうすることでデンマークらしい
空気感が出ているのだと思う。
今回 お店を訪れてその空気感に触れ
家づくりの空気感についてもふと考えた。
家づくりはhouseでなくhome作り
だと何度かお伝えしてきた。
だけどそれに付け加えないといけない。
家づくりって空間づくりだ。
家具だけでなく
家だけでなく
全体を考えて「空間」を作ると
そこにいい空気感が生まれる。
好きな椅子でも部屋の壁やドアを
考えず置くと浮いてしまう。
でも本当に気に入ったものを
お部屋との調和を考えておくなら
いい一体感が生まれいい空気感になる。
そしてそれは心地いい。
実際お店に長居しそうになった。
トビアスさんが伝えたかったデンマーク
デザインの素晴らしさがその空気感を共に
味わえるHOUSE OF TBIAS JACOBSEN。
ヤコブっちのことをよく知らなくても
心地いい空気感を味わいに行くのにオススメ。
今度池田市の図書館にセブンや
スワンが入ると教えてもらった。
図書館です!図書館!
しかも日本の街の図書館!
デンマークの市庁舎や店には
当たり前に使われる巨匠の家具。
だけど日本ではなかなか少ない。
でもこれこそ本来の家具使い方。
家具は芸術でなく大勢の人が
いいデザインを長く使えるということ。
完成したら見に行こう。
そして座りまくろう。
お店のスタッフさん心地いい空間を
ありがとうございました。
☆追記:後日デンマーク旅行で
ヤコブセンのホテルに行ってきた!