ベアくん「もーいいかい?」
ポニたん「もーいいよ!」
ベアくん「ベアちゃんみっけ!」
ベアちゃん「また私みつかちゃった!」
ベアちゃん「ねえ嫁氏さん
私いつもかくれんぼで見つかっちゃう…」
ベアちゃん「私って黄色で目立つでしょ?
北欧な空間だと浮いちゃうし」
ベアちゃん「モノトーンだと余計目立つ!」
ここならどうかな。
カラフルな本棚の中ならベアちゃんも
その空間にしっかり馴染むよ。
インテリアも同じようなことが言えるよね。
カラフル同士ならお互いに喧嘩しない。
落ち着いたトーンに
鮮やかな青や黄色を入れる時
色を絞ればしっくりくる空間。
黒×オークの空間に黄色や青が少し入っても
色の面積を減らして分散すると悪目立ちしない。
実はMS家のキッチンにはそんな風に
印象的だけど馴染むものがあるんだ。
それがこの蛇口だよ。
蛇口っていろんな種類がある。
出てくるところが一つか複数か。
お湯の出方がレバーか蛇口か。
シャワー付きのものか。
蛇口の形も様々で
こんなものから
こんなものもある。
MS家のキッチンの水栓は
SANEI株式会社さんのSUTTO。
グースネック型の個性的な水栓。
グースネックとはガチョウの首。
ベア「ちなみにこのタイマーはアヒル!」
長い首のようなホースが特徴的。
グースネックにはこんな形もあるし
こんな形もある。
このSUTTOの水栓はウッドワンの
フレームキッチンの標準仕様。
他のものも選べたけど使いやすさや
個性でこの子を選んだ。
SANEIさんは昭和29年創業の
給排水機器の会社さん。
オリジナル商品からスペインの衛生陶器まで
幅広く水栓に関するものを扱われている。
デザインへの意識も高い。
様々な建築家やデザイナーとの
コラボも発表している。
例えば建築家鈴木エドワードさんとのコラボ。
EDDIES(エディーズ)
滝をイメージした水栓で
水流や音までリラックス効果を意識してデザイン。
それから建築家谷尻誠さんと
吉田愛さんのCye(サイ)シリーズ。
サイは「再編集」の再であり
彩りの彩。
インダストリアル要素を現代のシンプルな機能と
懐かしさという敢えて矛盾したもので再編集したそう。
タッチパネル式のtoccata。
三栄水栓製作所 水栓金具 toccata BASIN EK480-13
普段はシンプルだけど
タッチして現れるボタンも美しい。
EK480-13 三栄水栓 サーモワンホール洗面混合栓 toccata SANEI
レトロ好きな嫁氏だけどこれならありだなあ。
SANEIさんは 前に書いたサンワカンパニーさんのように
世界家具見本市ミラノサローネにも出展。
これまで「三栄水栓製作所」だった社名を
2018年SANEI株式会社に社名変更。
世界に目を向けて躍進されている。
SANEIさんの水栓シリーズSUTTO。
デザインしたのは
インテリアデザイナーの
森田恭通さん。
世界的に活躍するデザイナーで
大地真央さんの旦那様。
ジャカルタのレストラン
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ニューヨークのレストラン
京都嵐山駅
個性的でちょっとサイケっぽさがあり
だけどどことなく和も感じる。
彼はインテリアを専門で学んだわけでなく
アルバイトをきっかけにあるバーをデザイン。
それが雑誌に取り上げられて有名になり
自分のオフィスを立ち上げ世界で活躍。
(ご自宅だそう)
なんともすごい人だ。
森田さんがデザインしたsuttoシリーズ。
彼の手がけた空間とは打って変わり
「すっと溶け込む」ようにシンプル。
水を使うことを突き詰めて
無駄を削ぎ落としたフォルム。
MS家のこの子は
でかいのでインパクトはある。
だけどフォルムそのものは
無駄がなく美しい。
そんなグースネックのsuttoくんと
1年付き合ってみてどうだったか?
①目立つのに溶け込む
でかいのでリビングから見ても
存在感がアリアリ。
だけど無駄がないから
キッチンと一体化。
ホースの部分はぐるぐるだけど
それも長い首を支える機能性のゆえ。
お湯と水の切り替えもスムーズで
印はないけど慣れると直感的に操作。
②シンクを掃除しやすい
ホースが長いためシンクの端まで
水を流すことができる。
なんならジョウロをキッチン天板に
置いたまま水を入れることも可能。
③ホースも蛇口も使いやすい
グースネックタイプの懸念は長い首ゆえ
使いにくさとホースの収まり。
この水栓はそこもよく考えられている。
例えばホースは伸縮ではなく
フックに引っ掛けるのみ。
だから使うときはさっと外して
さっとしまえる。
長い首が邪魔なときは横に回転して
よけることもできる。
またシャワーとストレートの
切り替えもワンタッチ。
使い勝手が
よく考えられている。
MS家では特に問題ないが
他のお家に設置するとき心配なこと。
①勝手な心配:緩み
suttoくんはアクションが多い子だ。
ぐるっと回転したり引っ張ったり。
だから設置場所がしっかりしていないと
パーツとネジが緩んで来ないか勝手に心配。
MS家はウッドワンの専門の職人さんが
設置してくれたけど実際につける場合は
専門の人に相談しながらがいい気がする。
②大きさゆえ設置場所注意
MS家の場合ウッドワンさんの
標準仕様だったsuttoくん。
もちろんこの水栓だけリノベや
新築で入れることも可能。
ただ背が高いのでシンクの上に棚が
ある場合は入るかどうか要確認。
あとシンプルだけど存在感あるので
小さすぎるキッチンは設置の工夫がいる。
インテリアは置くだけ
設置だけではないと思う。
その空間に置いてみて
他の子達と仲良くできるかも大切。
MS家には装飾がついたものもあるし
敢えてごちゃっと置くのも好き。
だけどものを選ぶときは一つ一つが
シンプルで使い勝手がいいものを。
それは置いたときすっと
溶け込んでくれるから。
ある意味でかくれんぼが上手
かどうかとも言えるかもしれない。
suttoくんこれからもすっと溶け込みながら
その存在感でキッチンと彩ってください。
ベア「もーいいかい?
あれ?相棒どこだ?」
ポニ「ふふふ…僕は溶け込み上手…
誰も僕に気づかないだろう!」
すっと溶け込んでない!
ポニたん可愛いお尻が見えてるよ!