ポニ「ただいまー!」
ベア「お腹減ったー!」
お帰りなさい。
ん?
カバンと鍵が出しっ放しだよ。
ベア「ごめんっす!お腹すいてつい…」
ポニ「僕ら靴履かないからいいけど
履いてたらそれも脱ぎっぱなしだっただろうね」
それはないかな。
MS家の玄関には
そういう工夫がしてあるんだ。
それがシューズクロークだよ。
シューズクロークという言葉をご存知だろうか。
展示場周りをすると最近は結構な確率で
シューズクロークを見かける。
ベア「最近じゃなくても靴をしまう場所って
どこでもあるじゃないっすか。靴箱との違いは?」
玄関の近くの靴などの収納空間
玄関の近くの靴のまま入れる靴などの収納空間
そういうものをシューズクロークって
一般的には言われるよ。
そもそもこれって和製英語だよね。
というのも本来cloakはマントや外套と言う意味。
ホテルで携帯品を預かる場所はcloakroom。
収納をする場所はcloset。
そして海外では靴を脱ぐことも少なくないから
靴はWICやシューズクローゼットにしまう場合も。
靴を脱ぐ文化の日本で普通の靴収納と
区別するためにできた言葉だろうね。
MS家にもシューズクロークがあり
玄関の真横にあるから靴のまま入れる。
とても便利だけど
メリットデメリットがあるよ。
そしてシューズクロークが必要かどうかは
その家の使い方や土地の形状によると思う。
なお今回書くお話は靴のまま入れるタイプの
シューズクロークと言うことをご了承ください。
①玄関は常に綺麗
まずシューズクロークがあると
玄関に靴を置かなくなる。
家に入ったら
シューズクロークへ入り
そこで靴を脱いでしまう。
そして部屋に繋がる扉をあけて
お部屋の内部へ入る。
だから緊急で部屋に入る時や
お客さんがきた時以外は靴がない。
MS家はいろいろこだわりがあって
段差なしのほぼフルフラットな玄関。
だから特に靴を脱ぎっぱなしにしない
工夫が必要だった。
②掃除がしやすい
靴を玄関に脱ぎっぱなしにしない
と言うことは掃除もしやすい。
お客さんが急に来ても大丈夫なだけでなく
自分たちも使っていて気持ちがいい。
嫁氏は玄関はその家の顔であり
「人となり」ならぬ「家となり」を表すと思う。
インテリア的な意味だけでなく
掃除しやすく使い勝手がいい設備や家具。
それをモットーにしているから
シューズクロークは必要だった。
③匂いやホコリが玄関に残りにくい
シューズクロークの作りは様々だけど
MS家の場合はドアが2箇所ついている。
そうすると靴によって生まれる
匂いやホコリは玄関では発生しにくい。
実際賃貸の時より玄関はホコリが少ない。
④間取りがよければいい動線に
シューズクロークは間取りのよっては
生活にプラスになる動線を生み出す。
玄関
→シューズクローク
→靴を脱いでしまう
→お部屋に入る。
シューズクロークは靴以外も収納できるので
この過程の中で帰った時の動作が加わる。
それが荷物を置くという動作。
クロークの中には鍵置きもあるので
靴を脱いだ後はそこに置く。
また荷物を置く場所はクロークの中や
外に2箇所ある。
1箇所はクロークの中で
ここにはコートや大きい荷物を置く。
もう1箇所はクロークから
部屋に入ってからの壁面収納。
↓ハングイットオールという収納
シューズクロークは収納の役割を持つゆえ
間取りがうまくいけば帰宅の動作がスムーズ。
小さいお子さんがいる場合
カバン置きやベビーカー置きなど
あると便利かもしれない。
ポニ「いいことづくめに見えるけど
デメリットはないの?」
もちろんあるよ。
①玄関が狭くなる場合あり
例えばMS家は外から玄関を見るとこう。
けれど実際に入ると玄関の面積はこれ。
シューズクロークがある分
当たり前だが玄関部分は狭くなる。
土地の形状やクロークの大きさにもよるけれど
ある程度狭くなることは覚悟を。
②玄関が暗くなる場合あり
間取りによるけれど
場合によっては暗くなる。
MS家の場合クロークに窓はあるけど
玄関にはない。
そのため暗くなりすぎないように
明かりとりできるドアを選択。
↓ドアは米シンプソン社の無垢です
またリビング側からも光を取り入れるため
ガラスの入ったドアにした。
シューズクロークを作る場合は
明かりとりの工夫が必要。
③匂いがこもる場合あり
これはメリット③の裏返し。
玄関に靴の匂いがしにくいということは
クロークにこもる可能性がある。
MS家の場合は壁が珪藻土のため
あまりこもることはない。
↓珪藻土は調湿性と匂いにも役に立つ話
ただ念には念を入れて
ハッカ油を湿らせたコットンを置いている。
↓ハッカ油はこんなことにも使えますの話
あと匂い防止対策として
靴に乾燥機も使う。
もしこもることが心配なら
消臭対策やドアをつけないなど
何か工夫が必要だと思う。
じゃあメリットデメリットを知った上で
シューズクロークを設置の注意点をお話。
①必要性を吟味すること
展示場や他のお宅を見て
「便利そう」
「かっこいい」
「珍しい」
そんな思いでつけてみたいと
思われるかもしれない。
でもこのブログで何度か話したように
その設備が必要かは暮らしによる。
ものが少なければいらないかもしれない。
だって玄関狭くなるし暗くなる可能性もある。
普段の暮らしや収納の量を考えながら
決めるのがいいと思う。
②間取りと土地の形状を考えること
必要と思っても土地の形によっては
つけることで玄関が狭くなる場合がある。
極端に狭くなると玄関そのものが
使いづらくなり本末転倒。
ちなみに土地を持っていない場合は
プロと一緒に探すのがいいと嫁氏は思う。
土地と希望の間取りは深く関わっているから。
③実際の動線を考えること
最後にシューズクロークをつける場合
どこにどうやってつけるかが肝心。
靴のまま入るのか
収納だけにするのか
玄関の横につけるのか
玄関の奥につけるのか
このとき肝心なのが
家に入ってからの普段の動き。
どうやって入って
どんなものを置くのか
それをシミュレーションしてみると
実際できてから満足度が変わる。
MS家はシューズクロークに満足か?
大満足。
玄関は住人もお客さんも通る場所だから
常に綺麗にしておきたい。
見せるものとそうでないものを分けたい。
掃除やリペアのグッズを収納したい。
そんな願いを叶えてくれたのが
シューズクローク。
※今はリペアグッズは手作り小屋の中。
でもMS家は満足であって
他の人がそうとは限らない。
どうか焦らず本当に必要かどうかを
見極めてから決断を。
みなさんが後悔の少ない
家づくりができますように。
ところで二人は手を洗ったのかな?
ベアポニ「うっ!」
玄関から部屋に入ってすぐのところに
バスルーム置いたのは意図があるんだよ!
はい、洗面所へ行く!
ベア「じ、次回はMS家が家づくりで
やってよかったこと第二弾っすよ!」
ポニ「お楽しみにー!」
ごまかさない!
☆続く↓