ベア「前回は過度なお値引き要求は
お互いに大変だよって話をしたっす」
ポニ「今回は家の値下げの話だってね!
でも住宅で値下げってよくあることでしょ」
確かによくあること。
一定期間までに買ったら値引きしますとか
キャッシュバックしますとかね。
そういう予めの値下げではなく
今回は話すのは理由なき値下げ。
家づくりの時は色んな選択肢があり
中古にするか新築にするか
どのビルダーに頼むか色々悩んだ。
決め手は色々あったけど
MS家が気をつけたことがある。
それが安易に値下げをしないビルダーを
選ぶことだった。
ちなみに嫁氏は家の値下げ自体を
全部悪とは思いません。
値下げ交渉をしたいという方もいるし
したくない方もいます。
それぞれに合わせた選択をしたらいい
と思っています。
ここでは我が家の気をつけたことを
個人的に述べるという点ご了承ください。
世の中には値切り前提の値付け
をする市場がある。
じゃあ家はどうだろう。
特に注文住宅。
ポニ「住宅メーカーは値切り前提が
少なくないんじゃない?」
交渉をむしろしたい場合には
そういうメーカーを選ぶべきだ。
けれどMS家は値下げを一切しない
ビルダー選びをした。
なぜなら家と他の買い物は違うからだ。
まずそもそも家と他の買い物は
性質が違うと嫁氏は思う。
①家づくりはパートナー
家づくりにおいて買い手は
お客さんよりパートナーだと思う。
これは以前もお話しした。
家は作る段階から買い手と作り手が
関わってやっていくプロジェクトだ。
そしてその営業やビルダーとは一生付き合う。
特に営業さん=担当さんとなり
これはよっぽどでないと変わらない。
であれば信頼関係が何よりも大事になる。
ベア「お店だって一生の付き合いはあるっす!」
確かにそうだね。
だけどお店は合わないと思えば
変えられることが少なくない。
一方家は建ててしまえば付き合いを
変えることはできない。
何か問題が起きたり点検したり
必ずビルダーと顔をあわせるんだよ。
そういう意味でもパートナーだと思う。
②暮らしや安心に関わる
家づくりはhouseでなく
homeづくりと嫁氏は思う。
建物houseができたらはいおしまいではない。
そこから家具を置き暮らしを整えて
自分たちでhomeにしていくのが家づくり。
そのためにはまずhouseが
しっかりしていなければならない。
欠陥住宅はあってはならないし
丈夫で安全で快適であるべき。
でも小物や雑貨は必ずしもそうである
必要はない。
実際MS家にもボロボロできた雑貨や
家具はたくさんあり自分で直した。
そこが家と他の買い物の大きな違いだと思う。
じゃあ本題。
MS家は安易に値下げする
ビルダーを選びたくなかった。
その理由をお話しする。
ある日Aというモデルハウスに行く。
展示場で迎えてくれたのはBさん。
案内してもらって帰宅。
その後電話がかかってくる。
何度かやりとり後Bさんがこう言う。
「勉強しますから」
「○○円ほどなら頑張れます」
結構な値引率。
キャンペーンでもないし
縁故もないのに。
ラッキーと思う人もいるかもしれない。
でも嫁氏は不信感を抱く。
会社は利益を求める集団だ。
従業員を雇いその人たちには
生活がかかっている。
利益のない値引きは通常しない。
値引きするには通常何か理由がある。
キャンペーンなど予め計算された値引きは
まだわかる。
けれどそうではないものは不透明だし
施主にも不利益が生まれると嫁氏は考える。
①上乗せ値引き
初めから値引きを見越して値付けする
住宅メーカーも少なくない。
これは好き嫌いがあると思う。
そう言うもんだと思って行く方は
問題ないかもしれない。
けれどみんながみんなそうではない。
言い値で買うCさんと
なかなかOKしないDさんがいたとする
そのDさんを落とすために営業さんが言う。
「勉強しますから!」
(会社の利益は減らない)
同じ会社の同じ品質の製品で
同じ営業から買う場合。
家族の安心安全を左右するものを
一方は損をして一方が得をする。
これってフェアじゃないと
嫁氏は思う。
②質を落とす危険性
OKを出したもののやはりと渋るDさん。
そこで営業さんが一言。
「もう少し頑張ります!」
(会社の利益が減る)
この場合利益をどこから回収するのか?
素材の質を落としたり仕事のやり方だったり。
MS家には親族と知り合いに住宅関係の人がいて
その人たちから怖い話をたくさん聞く。
詳しくは書けないけど柱を云々とか
人件費落として業者さんがどうこうとか。
予め予定された値下げでない場合
値下げ=無理をするということ。
しわ寄せがいくのは当然だと思う。
値下げありきの値付けは他の方が不利益になるし
営業さんも信用できかねる。
値下げありきでなくても理由のない過度な
値引き提案は品質に不安になる。
そんなわけでMS家は家づくりに関しては
安易に値引きをしないことにこだわった。
パートナーは
定額で値引きを一切しません主義。
大手ではなく地元の小さな工務店さん。
素材のこと
職人さんのこと
なぜその値段になるのか
詳しく説明してもらった。
最初から材料費や人件費、利益を計算済の
妥当な金額を提示してくれる。
そして金額が上下せず納得してからの契約。
だから職人さんにもスタッフさんにも
ちゃんと給料が払われプロとして任せられる。
実際いい家を作ってくれた。
値下げについてはいろんな考え方があるけど
MS家は自分たちの選択に満足している。
物が安くなるには何かしら理由がある。
古くなったからとか縁故があるとか
期日が決まっているとか。
でも理由不明な向こうさんからの値引きは
ちょっと立ち止まって考えるほうがいい。
値引きをする場合は
裏で帳尻合わせが必要だからだ。
価格が少しでも抑えられたら
と言う気持ちはよくわかる。
MS家も日々早期返済のために
節約生活をしながらシビアに生きている。
でも値引きや安さだけに釣られて
大事なことを見落とさないことも必要。
一時の価格だけに惑わされずパートナーを
見つけるという気持ちがあった方がいい。
どうか家づくりされる方が
信頼できるパートナーと出会えますように。