ベア「なにこれ?!羊さん!」
ポニ「後ろにも小さい子が!」
そうなの。デンマークのモビール。
フレンステッドモビールっていうんだ。
これは実はお祝い。
なんと姪っ子が生まれた!
もううちのワクワクさんはデレデレ。
ちっちゃくて可愛いんだ。
この子の寝具もちょうど羊さん。
お部屋にもぴったりだった。
このモビール大人も子供も
笑顔にしてくれるんだ。
ベア「あれ?デンマークのモビールって
うちにもあったっすよね?」
鋭いね!
そうそうMS家のはゾウさん。
客間2に飾ってるよ。
デンマーク旅行に行った時
王立図書館で買ったやつね。
このフレンステッドモビールは
遊び心満載で裏にオマケが。
ミニチュアモビール。
紐がついていないからそのまま
しおりやオブジェにしてもいい。
MS家はミニチュアを飾るのが好きだから
ミニモビールにしてニッチに飾ろう。
手芸用の糸を通して針金をつける。
本体を出来るだけ忠実に再現
するためバランスを取ろう。
はい完成!
ベア「わーい!僕の部屋にモビールついた!」
ポニ「僕ら!僕らのでしょ!」
本体だけでなくオマケも
楽しめる。
こういう遊び心っていいよね。
このフレンステッドモビールは
デンマークの伝統的なモビールなんだ。
むかーし昔あるところに
クリスチャンとグレースという
二人の夫婦がいました。
ある時二人に娘が生まれました。
メッテです。
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二人は娘の誕生を祝い
コウノトリのモビールを作りました。
フレンステッド モビール / Danish Lucky Storks [FLENSTED MOBILES]
次の年二人はアパートで
ビジネスを始めます。
他の子たちのために
モビールを作り始めたのです。
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彼らの作るモビールは
シンプルで繊細でユニーク。
たちまち話題になり仕事を辞めて
本業としてモビール作りを始めます。
1960年代の映画『バージニア・ウルフなんかこわくない』
ではセットにも登場するように。
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その後会社は大きくなりヒューネン島に移動し
多くの人がモビール作りに関わり始めました。
それでも変わらず一つ一つパーツは
ハンドメイドで組み立てられます。
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クリスチャンはこの世を去りましたが
息子のオーレと奥さんが後を引き継ぎました。
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現在は色違いも入れて200近くのモビールを
作って世界中の人を笑顔にしています。
ポニ「200?!そんなにあるの?!」
そうなんだ。ちょっと紹介するね。
MS家のゾウさん。
FLENSTED mobiles フレンステッド モビール Elephant Party
プレゼントした羊さん。
FLENSTED mobiles フレンステッド モビール Sheep mobile
ハリネズミさん。
FLENSTED mobiles フレンステッド モビール Hedgehog
猫さんもいるよ。
ムーミン!
動物さんだけじゃないよ!
(ムーミンは動物じゃないけど)
これなんかミッドセンチュリーっぽいよね。
これはモダンなお部屋に似合う。
フレンステッド モビール Science Fiction 8
これは映画に出てきたやつね。
フレンステッド モビール Flowing Rhythm, Red
舞うようなお花。
Flensted Mobiles フレンステッド・モビール ( Flying Flowers
これ動画があるんだけど
揺れているのが美しい。
季節ものもあってこれはクリスマス。
気球があると夏っぽいよね。
お店にこれ貼ってあったらクスってなる。
デンマークらしくヴァイキングもあるね。
FLENSTED mobiles フレンステッド モビール Veteran Viking
まだまだこれはほんの一部。
空や陸、海などデンマークの自然や
文化を感じるデザインがたくさん。
ベア「小さい子はこれきっと喜ぶね。
ゆらゆらして楽しい」
そうだね。
楽しいだけじゃなくて
お子さんの成長にもいい。
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目で動くものを追うことは
視覚の発達にもいいらしいよ。
それに動いているからいろんな
想像力を掻き立てるよね。
ただ元々モビールは子供向けじゃなく
アートの一つだったんだ。
モビールを始めたのはアメリカの
アレクサンダー・カルダー。
パブリック・ドメイン, Link
彼は彫刻家でアートの分野で
新しい方法を編みだそうしていた。
それがモビールだった。
その後家庭にも広まり今や世界中の
子供から大人まで愛されている。
インテリアとしても
モビールはオススメ。
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天井や窓際に飾ることが多いでしょ?
お部屋の端っこの高いところに
目立つものがあるとそこに目が行く。
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すると人は遠くを見ようとするから
空間が実際よりも広く見える効果もある。
つまりお部屋の空間をより有効に使い
アクセントになるのがモビールだよ。
モビールはいろんな会社が作っているし
手作りをする人もいる。
だけど芸術だったモビールを一般的にしたのは
フレンステッド夫妻の功績も大きい。
風に吹かれたり息を吹きかけて
ゆらゆら。
なんだかホッとするのがモビール。
↓ ユラユラはこんな感じ(クリックで再生)
旦那さんのクリスチャンはこういっている。
If you need some peace of mind,
watch a mobile and unwind.
-Chr. Flensted
君がもし穏やかな気持ちになりたいなら
モビールを見てごらん、そしてリラックスしよう。
忙しい毎日。
時々遠くに行ってゆっくりしたくなる。
でもそんな時間はなかなかない。
そんな時お部屋にモビールを。
ほんのちょっとの間だけも
ゆらゆらに身を任せてみる。
そうしたら焦らなくていいのかも
なんて思えるかもしれない。
彼はまたこうも言っているからだ。
The mobile's life is hanging by a thread
but tells us how to get a peaceful mind.
The goal of life is not to be ahead.
It's rather time to feel how threads are twined"
Chr. Flensted 1973
モビールの生命線は1本の糸なんだ。
でも僕たちにどうやったら穏やかに過ごせるか
を教えてくれる。
人生の目的はモビールのように
先に進むことではない。
さあて糸がどう組み合わさって揺れているか
感じ取ってみる時だよ。
久しぶりにゆらゆらぼーっとしたいな。
☆追記:その後リビングにもモビールが↓