MS家のキッチンは見せる収納。
IHの前には調味料がいっぱい。
ベア「お湯はねするデメリットも
ありますよね?」
でも拭けばいいし…
調理にさっと使える
メリットもあるよ。
ポニ「これ何?」
それはゲランドの塩。
モンサンミッシェルの旅行土産で
塩そのものが美味しい。
ポニ「おフランスの話聞きたい!」
数年前行ったヨーロッパ弾丸旅行。
イギリスの後ユーロスターで
フランスへ。
↓ロンドンの博物館の話
パリの話はまた今後。
行き先はモンサンミッシェル。
長いのでモンさんとお呼びします。
パリからは約360kmも離れ
ライトアップも見たいので
泊まりがけ1泊2日でGO!
モンさんは2日目に行くとして
前日は田舎村へ立ち寄り。
小さくて絵本に出てくるような
店がいっぱい!
観光客向けのお土産や多いものの
人もちゃんと住んでいます。
こんな可愛い家に人が住んでる!
ホテルからモンさんまでは
徒歩で約30分。
わりと離れています…
モンさんは明日にして
対岸をウロウロ…
とりあえず
おきまりのあのオムレツを。
うーん…
噂通りふわふわしているけど
味がほぼしない!!
そうこうしているうちに夜に…
遅い時間にライトアップされますが
時間があるので近くまで。
夜も美しいなあ。
行き帰り1時間かかり疲れたので
ホテルで仮眠…
…のはずが
ガッツリ朝まで爆睡!
ライトアップを見逃す大失態。
気を取り直し翌日は昼間のモンさん。
この日は向かい風で更に遠く感じます…
現在は道路が整備されて
モンさん特有の満ち潮と引き潮が
楽しめるようですが
嫁が行った当時は工事中…
道路ができるまでは土で作った道の
堆積により潮がせき止められ満ち干きが
ほとんど行われなかったそうです。
到着!
モンさんの島の中は
修道院、歴史的建物、お土産屋。
観光客年約300万人に対し
人口は40人ちょいで
収入は観光業。
住人以外の人は
対岸から通勤しているそうです。
礼拝堂は708年に作られ
13世紀ににはほぼ今の形に。
それが現在まで
残っていると
考えただけで感動。
気候や地震、戦争など背景の違いは
あれど日本のおうちも長生きすれば
いいのになあ…
ただ今回の旅は思ったよりは
印象が薄かった…
右を向いても左を向いても
人人人…
特に日本人が多い印象。
帰りのバスの運転手さん曰く
それでもこの時期はまだ少ないよと。
旅に何を求めるかは人それぞれで
ここも「歴史的建物」「宗教的意味合い」
という意味では面白いかもしれない。
ただ嫁は旅ではその土地の人との
コミュニケーションこそ面白いと
思うのです。
スペインではホテルのおじさんと
現代の働き方について話し
フィンランドでは日本語ペラペラな
サンタと出会う
ローマでは怖い思いをしたけど
移民問題を考えるきっかけになった。
やはり嫁は人間に興味があります。
家具にしても建物にしても
そのものだけでなくそれを作った人や
そこで生活する人のリアルこそ面白い。
↓家具の背景を知る家具裏話
でも狭い面積にこんなに人がいて
今回はふれあいの余裕はあまりなく…
そういう意味で今回の旅は
ちょっと物足りなかった…
(つまらないわけじゃない。人が少ない時間ならもっと楽しめたかも)
帰りにお土産で塩を買いました。
夕食も一緒に(久しぶりに肉です)。
この塩完全にパッケージ買いだったのに
実はすごいやつでした…
"Guérande salt...the best salt of your life."
ゲランドの塩は人生最高の塩だ。
"No possible mistake, this is Guérande salt."
(失敗?ありえないよ!ゲランドの塩だよ!)
(ゲランドソルト組合より<英語>訳By嫁)
フランスの名店のシェフたちも
お気に入りなのがゲランドの塩。
日本でもいろんなタイプがあり。
一度肉にパラパラっとしたけど
塩辛さがなくマイルドで
お肉の味を邪魔しないのにびっくり。
今は時々パスタソース作りに使ってます。
このゲランドの塩は
古くから
全て職人の手作業!
塩田に海水を引き込み
複数の貯水池を経て塩分を調整し
最後に収穫貯水に流し込んで蒸発。
(ゲランドソルト組合HPより)
塩を流し込んだり休ませたり
手間がかかる仕事は
全て手作業。
(ゲランドソルト組合より)
塩田の方法は9世紀頃確立。
17世紀になると何千人もの
塩職人がいたそうです。
19世紀後半になると大量生産で
より安くて手頃な塩が増え
一時職人は200人程度まで減少。
ゲランドの塩づくりは一時衰退…
「どげんとせんといかん!」
ということで組合をつくり
ブランディングを強化。
組合の設立で物流の仕組みを作り
職人は塩づくりに専念。
有機栽培や
高品質の証明を取得。
バラバラで各々塩づくりしていた
職人たちが手を取って団結し
塩田は息を吹き返す!
今では質の高い価値ある塩として
フランスの高級レストランの
シェフからも愛されています。
ものづくりの再生の話って
胸が熱くなります。
↓MS家は職人さんを尊敬しています
日本のものづくりの火が
消えかけている今
ゲランドの団結やブランド化による
衰退からの復活劇には希望が見える…
いつかフランスに行くことがあれば
この塩田を訪れて職人の話を聞きたい。
なんだかモンさん本体以上に
ゲランドの塩の裏話に
魅力を感じてしまった旅でした。
ちなみに旅行の忘れられない思い出。
帰りの飛行機のX線検査で
塩ボトルがドラッグじゃないかと
疑われてカバンを開けられ
入念に検査されたのは今は思い出…