壁の色は何色?
ベア:違うっすよ!絶対白!
ポニ:いいや、グレーだね!
ポニ:いいや、グレーだね!
二人とも何の言い合いをしてるの?
ベアがねMS家の壁は白だっていうんだ!でもグレーだよね?
そうだねグレーだよ。
でも壁だけ見ると確かに白にも見えるよね。
写真じゃちょっと表現しにくいけど。
いやいや、いろんな色が使われるよ。
だけどベアくんがそう思ったのも間違いじゃないよ。
ぱっと見わからないほど薄いグレーの珪藻土を選んだからね。
あ、白と比べたら確かにグレーってわかるっす!
おお!ベアくんナイス!
そうなんだ。
この壁の色を選ぶ時巾木の色もセットで考えたんだ。
へえ!巾木って小さな面積なのにすごい役割するね
そうだよね。嫁氏もそう思う。
巾木選びって実はお家の雰囲気や住宅会社を選ぶ
一つのポイントになるんじゃないかと個人的に思うよ。
巾木ってなあに?
そもそも巾木って何者なんすか?なんのために?
巾木っていうのはお部屋の中で壁と床の
間にあるこういう板のことね。
お家を作る時はどんなに腕のいい大工さんでも
壁を床の間に隙間ができてしまう。
それを隠す役割をするんだよ。
同時に住み始めた時に隙間にホコリが
入り込まない役割もしてくれるね。
まあ巾木の上の方には
ホコリが溜まるんだけれども…
どんな素材でできてるの?
いろんな素材が使われるよ。
・無垢
・MDF(木材チップでできた人工の材)
・金属
・ビニル
MS家の巾木は無垢の木材の白塗装だよ。
無垢材の巾木ってどうなの?
無垢材の巾木?なぜ?それって実際どうなの?
MS家の建築パートナーさんは自然素材の家が基本で
標準仕様がこれだったから。
MS家も住宅会社選びでそこがすごく気に入ったんだ。
無垢の巾木はこういうところがいいよ。
★無垢の巾木の特徴
・自然素材の壁との相性よし
・手入れしながら長く愛せる
・自然素材の壁との相性よし
・手入れしながら長く愛せる
加工はされているけど無垢ならではの
どっしりしてピシッとしすぎない感じ。
これがすごくいい。
だから珪藻土や漆喰の壁との相性がいい。
それから自分でリペアなど手入れしながら
長く愛せること。
人工の木材は傷は傷でしかならいけど
無垢は自分で直してそれが味になる。
嫁氏も前に掃除機でガリっとやった巾木を
自分で直したよ。
巾木はお部屋の印象を変える
やっぱり基本的には白なんすか?
無垢の木材をウォルナット塗装したものや
真っ黒の巾木が使われることもある。
(MS家を建ててくれた住宅会社さんのモデルハウス)
色ってどんな風に選ぶの?
いろんな選び方があるよね。
・床の色と合わせて一体感を出す
・壁の色と合わせて一体感を出す
・壁や床の色とあえて変えてそれをデザインにする
巾木ってお部屋の中で狭い面積だけど
狭いからこそ部屋全体の印象を左右すると思うよ。
じゃあここでここでクイズ!
え?色変わるだけで手間が変わるんすか?!
うーん、色の違いって何か関係あるのかな…
答えは白。
これは「隙間」の特徴に関係している。
巾木の取り付け方は色々あるけど
よく使われるのがフィニッシュを使う方法。
マキタ フィニッシュネイル F35 各色※長さ35mm・2.000本入
お家というのはかなり多くのパーツから
そうすると「隙間」って影で黒いから
黒は目立たないけど白は目立つ。
白の巾木で目立ちにくく施工するには
かなり気を使うし手間もかかるんだ。
MS家の巾木はフィニッシュがあまりわからず
大工さんの技術の高さや心遣いを感じるよ。
巾木があるからこそのMS家の薄グレー
こだわり方が変態レベル!ちなみにMS家の壁✖︎巾木のこだわりは?
うん、最初にも話したけど
壁選びを巾木とセットで考えたことだよ。
グレーっていうのはいろんな濃さがあるよね。
黒に近い色もあれば薄いものもある。
あまり黒に近すぎると部屋が暗い雰囲気になる。
MS家は暗い照明が好きだから特にね。
だけど薄いグレーっていうのは見方によっては
白にも見えてグレーらしさがわかりにくい。
そこで巾木を白にすることで
薄いグレーでもグレーとわかるようにしたよ。
壁単体で見ると白っぽくて巾木と見るとグレー!トリックみたいで面白いじゃない
こんな風に考えると巾木の役割って隙間を埋めるだけじゃないっすね
心地いい空間を作る大事なポイントの一つだよね。
巾木で住宅会社の特徴が見える?
でも住宅会社選びのポイントの一つになるの?!
個人的にはそう思うよ。
あくまで嫁氏の体験でだけどね。
MS家は家を作る時に大手から地元まで
何十社も見て回ったよ。
その時いくつかの会社にこういう質問をした。
「巾木の色はなぜこの色?」
「材は何?」
◯「壁や床との組み合わせを考えて選んだ」
などと巾木にもこだわりを見せる会社
▶︎内装にもこだわりあり。一緒に考えてくれそう
◯「一般的な仕様。まあ大体みなさんこうですから」
▶︎ローコスト路線。出来るだけ安く提供したい。
◯「何色でもなんでもできます」
▶︎大手さんに多かった。選択肢多すぎて大変そう。
一緒に考えてくれるのだろうか…
※あくまで個人の体験による見解です。
どれがいい悪いでなく巾木という狭いパーツ
一つとってもこれだけ姿勢が違う。
MS家は巾木の色や材にもこだわりを持ち
そこに意図がある会社を選んだ。
細かいところまで気配りをできることって
大事なんじゃないかなって思ったからだ。
たかが巾木、されど巾木
成り立っている。
ドアに壁に窓…
巾木はそんな数あるパーツの中でも
壁や床に比べると小さな面積。
でもだからこそ選び方によっては
お部屋の印象を変える大事なパーツだ。
細部にこそこだわることが
自分らしい空間作りになると思う。
そしてその細部をどう考えるかというのは
一緒に家づくりするパートナーを選ぶときに役に立つ。
嫁氏の好きなイームズ さんの言葉に
こんなものがある。
''Details are not details.
They make the product.''
''細部というのはとるに足らない些細なことという意味じゃない。
細部こそものを作るのには大事なんだ''
They make the product.''
''細部というのはとるに足らない些細なことという意味じゃない。
細部こそものを作るのには大事なんだ''
家はプロダクトではないけれど
細部の一つ一つがあって建物や
お部屋が成り立っている。
たかが巾木
されど巾木
巾木も大事な家の一員だ。