ベア「前回は義母さんから受け継いだ
パスタマシンで生パスタ作ったっす!」
ポニ「今回もこれ使って何か作るの?」
うん。
年末に好きな映画を見ていて
ある食べ物が作りたくなったんだ。
それが餃子。
今回はパスタマシンを使って
餃子作りを楽しもう。
嫁氏は映画が好きで月1回映画館へ
家ではネットフリックスで。
年末はアイリッシュマンにハマり
マフィア映画大会をした。
コメディもドキュメンタリーも
アメコミも好き。
ラブコメはたまにだけど
特に好きな映画がある。
それが『クレイジー・リッチ!』
デンマークの行きの飛行機で見てハマり
ネットフリックスで何回も見た。
〜あらすじ〜
アメリカ育ちで経済学を教えるレイチェルは
恋人ニックの故郷シンガポールを訪れる。
そこで彼がありえないほどリッチな
シンガポールの御曹司であると知る。
ニックの母の反対や
元カノの嫌がらせを受けながらも戦い
自分らしい幸せを見つけようとする。
っていう話はよくある
古典的シンデレラストーリーに
嫁姑問題を足したもの。
だからお話としては先が読めるし
いい意味で安定感がある。
でもキャストが全員アジア人。
しかもすごく魅力的でそれを
ハリウッドでやったのがすごい。
映像としても面白い。
シンガポールの金持ち半端ない感を覗き
シンガポールの観光気分を味わえたり
節約生活してるMS家には夢のような世界で
違う世界が見えるのが楽しい。
金持ちのぶっ飛びバチェラーパーティーは
もうギャグ。
成金とかのレベルではなく
古くからのお金持ちで貴族レベル。
そんな雲の上のような世界で奮闘するのが
唯一の非金持ち、主人公のレイチェル。
彼女を通して自分らしくいることや
自分を見つめることの大切さを学ぶ。
この映画は食べ物も魅力的だ。
活気ある市場の食べ物は
台湾旅行を思い出した。
特に印象的なのが
餃子を作るシーン。
レイチェルが恋人ニックの実家で
彼のお母さんや親戚と餃子を作る。
小さい頃は親子で餃子を作り
餃子作りを通じて親から子へ伝承すると。
登場人物たちはそれぞれ家庭で教わった
餃子の包み方のコツを披露する。
「赤ちゃんをベッドに寝かせ布団をかけて
両脇からしっかり掴む、キスしてお休み」
「顔にボトックスを入れ
しわやたるみを寄せて引っ張り、はい、完成!」
家族の温かさや楽しさを感じるシーンだが
恋人の母との対立が露わになるシーンでもある。
「こんな風に家族で餃子作りができるのは
あなたみたいに自分の情熱を追いかけず
家族第一にしているからよ!」
「あなたは息子にふさわしくない!」
ちょっ!ひどい!
と思うが同時にこのお母さんも嫁姑問題に
苦しんできたことが描かれ同情もする。
また見た目中国人でもアメリカ育ちのレイチェルと
シンガポールの旧家の価値観は違うともわかる。
だからこそ価値観の違いをレイチェルが
どう乗り越えるのかにドラマ性が生まれる。
ここはお話を盛り上げるシーンでもあるけど
嫁氏も幼い頃の餃子作りを思い出す場面でもある。
一緒に見ていたワクワクさんも
幼い頃の餃子作りを思い出したそう。
だからなんか
餃子作りたくなった。
ちょうどパスタマシンあるし
餃子を作ることにした。
皮から。
まず生地を作る。
寝かせて弾力が出た生地を分け
マシンに通す。
やり方は前回の記事に書いた容量と同じで
レベル0数回→レベル1...レベル6まで薄く。
6までやるとこんなに薄くなる。
できた生地をコップで型抜き。
さて包んでいこう。
ワクワク「ワクワクさんが布団に入り包まって
しっかり引きこもってお昼寝♪一番好きな過ごし方!」
じゃあ嫁氏は…
好きな椅子に座ってブランケットを被り
思いっきり閉じこもってグダグダ過ごす!
これが好きな過ごし方。
なんて言いながら餃子を包んでいく。
餃子包むのやっぱ楽しい。
できた餃子を蒸していく。
セイロがないから前に肉まん作ったのと同様
パスタ鍋を使う。
ついでに中華プチコースにしよう。
餃子餡がいっぱいできたから
肉まんも作る。
嫁氏の入ってるパンサークルでは
もうすぐ肉まん祭りがあるらしいし。
あとおかずもいろいろ用意してと…
MS家の中華ブランチへいらっしゃい。
本日のメニューをご紹介します。
手作り蒸し餃子と肉まん
天津飯と手作り浅漬けキムチ。
おばあちゃんからもらった栗きんとん。
中華たまごスープ。
食後は台湾茶をお楽しみください。
お腹いっぱいになるまで召し上がれ。
ベア「餃子モチモチでうまいっす!」
ポニ「ワクワクさん肉まん包みレベルアップ!」
ワクワク「天津飯が止まらない!」
餃子関係ないじゃん!
皮がだいぶ余ったので
別の日も楽しんだ。
ある日には焼き餃子と切り方を変えて
ワンタン麺に。
また別の日にはスイートチリで
タイ風水餃子にした。
どの食べ方もうまかったけど
自家製はモチモチ感が魅力。
だから水餃子が一番うまかったかも。
お義母さんから受け継いだ20年ものの
パスタマシンは今回餃子でも大活躍した。
手で伸ばすのは薄さに限界があるけど
マシンだとかなりの薄さが実現できる。
ワクワクさんと餃子を作りながら
それぞれ受け継いだものがあると思った。
彼の手さばきの丁寧さは
お義母さんから受け継いだもの。
嫁氏は割とちゃっちゃと作業する
性格を母から受け継いだ。
嫁氏とワクワクさんには子供がいないから
残念ながらこれを受け継ぐ人はいない。
でもうちの母も義母さんもそれを責めず
「二人が仲良く幸せが一番」と言ってくれる。
子供を持つことは素晴らしいことだし
伝統を受け継ぎ後世に残すのは重要なこと。
でもそればっかりが全てではない。
今二人で餃子を作れること
今一緒にご飯を食べられること
今自分たちが自分たちらしく
あることそのものも大切だと思う。
日々の生活の中で二人で何か作り
美味しく味わうそのこと自体が貴重な時間。
引き継ぐものはなくても
引き継いだものを大事に
これからも自分たちらしくいようと思う。
餃子を作りながらそんなことを
考えました。
今日は成人の日。
昨日成人式を迎えられたみなさん
おめでとうございます。
どうかみなさんが自分らしく
日々を過ごせますように。
ベア「僕も大人になるっすよ!」
ポニ「君は腹ばっかり大きくなって…」
ベア「ううう、それは言わないで!」
それがベアくんらしくていいと思うよ。