ベア「どこいるんすか?」
ここだよ。
ポニ「こんなとこに椅子置いて何してんのさ?」
お洗濯しながら本読んでるの。
嫁氏は狭い場所が好きなんだよ。
ここは洗面所奥のランドリースペース。
時々洗濯中にここで過ごすんだ。
あと洗濯の音が好きなんだよ。
ベア「デンマークにもくつろげる
コインランドリーあったね!」
そうだね。
あそこはとっても良かった。
デンマーク旅行記第13弾。
今世界でも増えている
ランドリーカフェ。
コペンハーゲンの
Laundromat Cafeでのんびりしたよ。
古い家具や雑貨を愛でること。
実はコペンハーゲンに来たら
蚤の市に行きたいと思っていた。
嫁氏は古いものが大好きで
家の中も高い割合でヴィンテージ。
それに蚤の市なら中古のお宝が
お得に買えることがある。
コペンハーゲンには春から秋までに
定期的に開かれる蚤の市がある。
◎Frederiksberg Loppetorv
◎Thorvaldsens Plads Antikmarked
ただ残念ながら蚤の市は週末開催。
日程が合わなかった…
そこでヴィンテージショップが多い
通りに行くことに。
というわけで
中心街の川の向こうへ。
この橋は毎朝数万人の
通勤自転車が通るそうだ。
自転車大国デンマークだなあ。
中心街は人が住んでいても
観光地や穏やかな都会という感じ。
一方川の向かい側は
ややジモティ臭がする。
落書きも中心街よりあった。
しばらく歩いて
Ryesgade通りへ。
いろんなガイドや現地サイトを見ると
この通りはヴィンテージ天国。
中古の椅子さんや雑貨が
たくさんあるらしい。
おらワクワクすっぞ!
しかしながらそんな期待は
泡となって消えた。
店が全部閉まってる…
い、イームズさん!
閉まってる…
ヴィンテージのスーホルム!
閉まってる…
開店時間は事前に確認したけど
ダメだった。
確かに残念だけど嫁氏は
「そんなもんか」とも思った。
海外の個人のお店は
こういうことがよくある。
旅の最初の方でも日本と
海外のサービスの違いを書いた。
日本のサービスは丁寧で素晴らしい。
でも時に丁寧すぎる。
行き過ぎた「お客様は神様」が
今各地で問題を引き起こしている。
消費者としては
お休みはがっかりかもしれない。
でも消費者は労働者でもある。
そしてデンマークは働く人
が大事にされる国。
お店はその人個人のものだから
いつ休むかなんか本来は自由なのだ。
だからこういうのは残念だけど
しょうがないと受け止めよう。
ちなみに後日知ったのは
翌日が祝日だということだった。
それなら仕方ない!
休むのは大事。
気を取り直して洗濯に行こう。
実は狙っていた場所があった。
最近世界でも日本でもカフェを併設の
コインランドリーが注目を集めている。
ベルギーのWASBAR
雑誌みたいだ。
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上には自転車が飾ってある。
コペンハーゲンの人は
ラテと手作りレモネードとクッキー。
全部で約1800円くらい。
レモネードは手作り。でかい葉っぱつき。
めっちゃ酸っぱいけどこれがいい。
クッキーは大きくて激ウマ。
コーヒーを飲みながらどんな人が
やってくるかと観察してみた。
赤ちゃんを抱えたお母さんが
PCで仕事していた。
そこへ年配のおばちゃんが
親しげに挨拶。
デンマーク語で楽しそうに
お喋りしていた。
そこに若い背の高いお兄さんが
洗濯をしにきた。
デンマークの家には洗濯機が
あるとことないところがあるそう。
集合住宅では洗濯機があっても
地下に共用なことが多いとか。
だからだろうかものすごく大量だった。
さらに入れ替わり立ち替わり
いろんな人がやってくる。
洗濯に来る人
コーヒーを飲みにくる人
おじさんと話に来る人。
"Hej(こんちは)"とか"Ja(=yes)"とか
聞こえたからたぶんデンマーク語かな。
つまりここは地元の人が
気軽に来る場所。
確かにガイドブックにものっているので
MS家のような観光客も来るだろう。
実際おじさん曰く
あの西野カナもきたらしい。
(写真を見せてもらった)
だけど普段は地元の人も気軽に
利用できる場所だ。
日本でカフェというといろいろあるけど
人によっては敷居が高く感じる。
(北の椅子とカフェにて)
実際どちらかというと女性が多いし
嫁氏父も「ハイカラな場所」と思っている。
でもここでは
地元のおじいちゃん
お母さん
お兄さん
おばちゃんがやってくる。
遠くから聞こえてくる洗濯の心地いい音
を聞きながら思い思いに過ごす。
ランドリーと言いつつカフェが
手前で洗濯場は奥という配置もいい。
ランドリーを利用しなくても
カフェを気軽に使える。
そして素敵だけど飾らないラフで
インテリアが心地いい。
日本でもそういう取り組みをする
ランドリーがある。
でもまだまだ少ない。
嫁氏の地元の高齢者の方が集まる場所は
ショッピングモールか病院だ。
デンマークの病院は医療費無料だけど
風邪程度なら診てもらえないような場所。
あれだけ手厚い福祉だから当然だろう。
その代わりこういう場所が機能している。
年齢も性別も関係なく
気軽に地元の人が集まれる場所。
そんな場所がもっとあればいいのになあと
洗濯の音を聞きながら思いました。
さて洗濯が終わったので次は
念願の椅子さん美術館へ行ってみよう。
次回椅子オタク嫁氏が
椅子さんでフィーバー。
続く…↓