ベア「そろそろお昼寝するか…」
ちょい待ち!
何かが残ってるよ。
ベア「え?ああ雑誌ぐらい
いいじゃないっすか!」
ぐらい?
ベアくんそう言ってこの前も
雑誌や電話が散らかってたよ。
ベア「う…」
面倒かもしれないけど
せめて引き出しの中にしまって
机の上には置かないようにしよう。
ポニ「なんでそんなにこだわるの?」
机の上をまっさらにすることは
作業や勉強の効率化さらに暮らしの向上に
繋がるんだよ。
さていきなりクイズ!
ポニ「え?!肉じゃないの?!」
肉じゃない!
MS家のダイニングテーブルには
普段はドライフラワーのみ。
デスクにはMac、加湿器フレッドくん
スピーカーや充電器のみ。
置いてあるものにはある共通点があるよ。さてなんでしょう?
制限時間5秒!
5
4
3
2
1
はいどうぞ!
ベア「姐さんが好きなもの!」
ポニ「面積の大きいもの?」
ナウがver1「移動しないものだネ!」
ポニくんもベアも惜しい!
間違ってはないよ!
正解は…
ナウガくん!
「ほぼ移動しないものたち」
ダイニングのお花はドライだから
ほとんどそのまま。
加湿器もMacも時々は移動するけど
ほとんどない。
ポニ「なんで移動がないものだけなの?」
嫁氏の場合ものが乱れる時は
移動するときや
しまう時が多い。
移動するものも机に置いていい
ってしてしまうと乱れてくるんだ。
「移動するものはその場から
離れるときは片付ける」
「固定のものでよく使うなら
そのままでいい」
MS家では机の上にはそんなルールを
作っているよ。
前に床の上にものを置かない
話をした時のようにね。
ベア「置かないことで
なんかいいことあるんすか?」
大あり!
もちろん人にもよるけどね。
片付けの時間を多く取らなくても
綺麗な状態をキープしやすくなる。
学校で働いていた時
机にものを置かない生活を続けると
どうなるか子供達が教えてくれたんだ。
ブロークンウィンドウズ理論
(割れ窓理論)って知ってる?
ベア「ああ前に話してくれたよね?
姐さんと生徒さんたちの奮闘や
びっくり職員室についての話!」
そうそれ。
簡単にいうと
割れたガラスや廃墟が多い場所は
犯罪率が高いという理論。
なぜなら手入れや監視がないと思われ
「どうせ汚いから」
「誰も見てないから」
と感じさせるから。
片付けも同じで
「このぐらい」
「どうせ」
が増えていくと
お部屋が侵食されるよ
って前に書いた。
床の上の片付けも
もちろん大事。
でも特に一番顕著で
最も早い効果があったのが
机の上だったんだ。
あるクラスの担任になった時
クラス開きでこんなことを約束した。
「自分の机から離れるときは
ものを置いたままにしない」
「帰るときはまっさらの机で」
ピカピカの制服に身を包んだ彼らは
「なんだそんなことか」と同意。
新しい生活が始まった。
…が!
なかなかできない。
家庭で放置され片付けを知らない子
発達障害の可能性が高い子
大人への強い不信感がある子
そんな子がたくさんいた
クラスだった。
床にコンビニで買った
チキンの骨を投げ
「それ片付けといて」
毎時間もらうプリントを
ひたすら机に積み上げる
飲み物もおやつも置いたまま
授業に入ろうとする
最初は全然ダメだった。
でもあれもこれも約束しても
達成できないからまずシンプルに
「机の上にものを置かない」
それだけを半年やり続けた。
机の中はこの際
汚くても構わない。
とにかく「机の上だけは
綺麗にすること」
本を出しっ放しで帰ろうとする
生徒を呼び止め
嫁氏「残ってるよ。片付けようや」
生徒「まじうぜえ」
嫁氏「まあまあそう言わず。
私やろうかな♪」
生徒「うぜえ!触んな!自分でやる!」
毎日そんな繰り返し。
ある時期から変化が見える。
それは「他の先生からの褒め」だ。
「最近このクラスは
授業の始まりが綺麗でいいね」
嫁氏もできたときは褒めたけど
担任以外のいろんな人から
というのが肝心だった。
大人から無視され
邪険にされてきた子たちが
「君たちはいいね」と
褒められまくる。
最初は「は?だから?」だったのに
そのうち「せやろ!」になっていった。
可愛かった。
すると生活に変化が見える。
授業の態度が改善していく。
机の上はその時間に使うものだけ。
こんな声も聞こえてきた。
「最近このクラスは
授業しやすい」
後ろを向き集中できない子たちが
前を向く回数が増えてきた。
授業と休み時間の切り替えが起こり
前より集中しやすくなった。
もちろん悪い時もあった。
だけど確実に一人一人が
自ら机の上はまっさらな
状態を作り出していった。
そして前述のように床にも着手し
後半は何も言わずとも
生徒が帰った後の教室は
机にも床にも何もなかった。
つまり翌日綺麗な状態で
また1日がスタートできるのだ。
わざわざ片付けの時間を取らずとも
去る時にしまうが習慣になったから。
これは教室での話だけど
暮らしでも同じようなことが言える。
机の上で作業して
そこから離れるときは
さっと片付ける。
寝る前は物が無いか見る。
もしあったら5分だけ片付け。
掃除機や拭き掃除はまた別だけど
そういう時間がない時も綺麗な状態 。
それだけで翌日の作業はしやすく
気持ちよく過ごせる。
わかっているけど無理!という方へ
職場や家でこれだけを
しばらくやってみてはどうだろう
「机の上はものを
置かない状態で去る」
固定のものはそのまま。
でもペンとか紙とかコップとか
移動のあるものは片付ける。
忙しければ引き出しの中に
放り込んでも構わない。
という話をしたけどそれは
このステップを踏んでから。
あれもこれもとなると
ストレスになるからだ。
まずや机の上に何もない状態で
スタートするのを習慣にすること。
片付けの仕方を知らない
片付けなんか嫌い
そんな彼らが大きく変わった。
教職を離れた今も彼らが誇らしい。
机にものを置かない習慣は
暮らしを変えることがある
それを教えてくれた教え子たちに
感謝をしたい。
ベア「置かないのはわかったけど
ひとつ気になるものが…」
ポニ「これ何?!」
MINIのカレンダー。
さてベアくん外へ行ってごらん。
ベア「うおー!なんだこれ?!」
新しい家族だよ。
あとポニたん
君は今日からお父さんだ!
ポニ「え?!ドユコト?!」
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