1日目は宮崎椅子で椅子に興奮。
ホテルモアナコーストでのんびり。
ベア「2日目は何したんすか?」
石を愛でに行った!
ポニ「は?石なんかその辺にあるじゃない」
香川へ移動し
うどんを食べ
あの巨匠の石を見てきたんだよ。
サイクロンテーブル
ベア「家具のデザイナーより
そだね。
石が大好きなノグッティー。
大きいものから小さい作品まで作り
それらは美術館
公園
大学
など世界中の様々なところに
置かれている。
中でもここ香川の
イサム・ノグチ庭園美術館
は特別な場所。
http://www.isamunoguchi.or.jp/
彼が過ごしたアトリエと
自宅がそのまま美術館と
なっているんだよ。
The Isamu Noguchi Garden Museum Japan
理由はあとでわかる。
事前に無事予約受付され
現地へ。
つきました。
受付の小屋に入ると…
おお!Akariだ!!
スツールや
食器
これまでデザインしたものが
展示・販売。
ほしいなあ。
でも買えない…
岡本太郎×イサム・ノグチ展の
チラシをいただく。
↓岡本太郎について
いいな行きたいな。
でも遠い…
美術館の外は写真OKだけど
中はダメだからポストカードゲット。
(石はMS家の。なんとなく置いてみた。
ちなみに照明はAkariでなくIKEA…)
外の写真とこのカードで
石の魅力を話すね。
時間になると案内係の方と移動。
入館証はノグッティーのサイン
入りのシール。
今回見るのは庭園と自宅。
まず庭園へ。
中はぐるっと石で囲まれている。
ノグッティーは「マル」と呼んだそう。
そこには点々と作品が並んでいるけど
どれも作品名や説明がない!
係のお姉さん曰く
ノグッティーは難しい話抜きで
ありのままの石を感じて
楽しんで欲しかったそう。
だから今回は難しいこと抜きで
ありのままに感じてみよう。
正直最初写真で見たときは
「ストーンヘンジ?」
「これは何なのだろう」
「っていうか切っただけ?!」
なんて思っていた。
だって石に興味を持ったことは
なかったから。
でもねよく見ると面白い。
ここの作品は基本的に
切ったり貼り付けたりして
それほど大きく手を加えていない。
もちろんその作業は職人技であり
重たい石の加工はものすごい労力
だったことだろう。
だけど色は塗っていないし
細かい装飾もない。
ノミなどで削って内部が
見えたものが少なくない。
そこで気がついた。
石って中と外で
色や表情が違う。
それに切り方によって影が生まれ
立体感が増し違う顔が現れる。
石面白い。
もっと見たかったけどアトリエへ。
蔵の中には
・チョーク
・ノミ
・ロープ
・機械
などが片付けて置かれていた。
何とノグッティーが使ったまま
の状態だそうだ。
だから勝手に手を触れないように
必ず係りの人がついて回る形に
して予約制にしているのかもね。
ノグッティーは晩年自分が亡くなった後も
アトリエがそのまま展示になるように
いつも準備していたそうだ。
まるでさっきまでそこで作業を
していたような息遣いを感じた。
もう一つの蔵へ移動すると
こっちの作品は全然違った。
まずこれデカイ。
5mくらいだろうか。
庭の石と違いピッカピカに
磨かれ光っている!
こんなに大きいものを
一体どうやって削り
くっつけたのか。
ちなみにこの蔵は作品を
先に作りそこに被せるようにして
建てられたとか。
そして
その横の蛇みたいな
これ。
この滑らかさ半端ない。
どうやって削り出したのか。
外の作品と中の作品のあまりの
表情の違いに驚いた。
でもどっちも同じ石であり
ちょっと手を加えると
いろんな顔を見せる
それが石の魅力なんだよ。
そんな風に言われている気がした。
その後自宅へ移動。
昔の日本家屋の素晴らしさや
生前のままの家の様子から
暮らしていた匂いを感じた。
シンプルですっきりと
した暮らし。
でも吊るされたAkariや
随所に見られる曲線から
デザイン性も感じる。
そして暮らしていたままの形で
何年も何年も残る家。
まるで家そのものも
ノグッティーの石のようだ。
今回の美術館で
石を眺めて感じたことは
2つ。
まず石はありのままで
美しいということ。
普段は石なんか気に
留めたことがない。
でもノグッティーの作品を見ると
削って露出した内部から
石の持つ美しさを感じる。
それから手を加えても
面白いということ。
削ったり磨いたり
くっつけたり。
元の良さを残しつつ
全く違った表情を見せる。
しかも木や他の材料と違い
外に置いたままでも風化すれど
残る。
ノグッティーはこう言っている。
「木々は消え去るけれど、
石は残る。しかし侵食を受ける。
他の何が、時間の流れに耐えることを
表現できるだろうか?」
(イサム・ノグチ庭園美術館しおりより)
ノグッティーがいなくなっても
何年も強くそこにい続ける石たち。
(庭園の外)
それを難しいこと抜きに
ありのままを感じた。
「知る」ことだけでなく
「ただ自然のままに感じる」
ことって新しい発見や好奇心を
生み出すことがある。
石の声を聴きながらそんなことを
思いました。
海外旅行でも国内旅行でも