ベア「ねえねえこの箱なあに?」
ポニ「ハーマンミラーって書いてる」
ふふふ…
ワクワクさん(夫氏)と嫁氏は
誕生日にお金を出し合い
家具を一つ買うんだ。
小物をそれぞれ買うより
一緒に暮らしの中で
楽しめるものがいいから。
去年はイームズワイヤーチェア
ビキニ通称峰不二子。
今はMS家の読書用椅子として
活躍中。
ただね…
不二子は時々ワクワクさんの
洋服置きになっちゃうんだ。
そこで今年はこの子。
イームズさんデザインの
ハングイットオール。
ナウガJr「あれ?この子MS家の
ミニチュアで見たことある!」
そう!前に「つくってあそぼ」で
やったミニチュアの本物!
愉快に収納してくれる
オブジェみたいな子なんだ。
イームズ夫妻は多才。
椅子や収納家具だけでなく
建築はもちろん
広告をデザインし
映画も作る。
そんなイームズ夫妻は
遊び心いっぱい。
子供向けの商品も作っていた。
例えばこのハウスオブカード。
あ、こっちじゃないですよ。
これも面白いけど。
54枚のカードを組み合わせ
空間を作り上げる。
元々お孫さんにあげるために
つくられたもの。
遊び方はまた改めてご紹介予定。
このエレファントスツールは
子供向け椅子兼おもちゃ。
【Vitra】Eames Elephant イームズ エレファントスツールヴィト...
復刻版はポリプロピレンだけど
最初はプライウッド(成形合板)。
Vitra イームズ エレファント プライウッド Eames Elep...
子供向けとはいえ
最新技術を使い触れて眺めて
デザインを楽しめる。
当時は合板の曲線が難しく
試作品として娘さんにプレゼント。
そしてハングイットオール
もまた子供向けでした。
英語ではHIA(Hang It All)とも
呼ばれます。
1950年代にデザインされた
収納家具。
「なんでもどんどん掛けて」
という名前の通り子供が服やかばんを
自由にかけて楽しむようにデザイン。
でもだんだん子供だけでなく
大人にも愛されるように。
今では正規ライセンスを持つ
ハーマンミラー社が復刻製造。
最初はマルチカラーのみだったのが
真っ白も登場
そしてMS家のような
ブラックも。
さらにはウォルナットタイプも。
これかっこいい。ただちょっと買えない…
時代を超えて子供も大人も
魅了してきたハングイットオール。
それは子供向けといえど
当時の高い技術力と
魅力的なデザインが
溢れているから。
まずボール部分。
ベアくん触ってみて。
ベア「なんか…温かみがある!」
そうこれ実は天然木なんだ。
今はわからないけど
当時はあのボールクロックと
同じものを使っていたそうだ。
まあるくユーモラスなハンガー。
触れても木製だとひんやりしない。
そして本体部分は金属。
これ実はワイヤーチェアを
作ったときの溶接技術が応用されている。
あのベルトイヤのおっさんと
ちょっといざこざあったやつね…
接合面が美しく
そして飛び出たワイヤーは
まっすぐではなくリズムがある。
単なる収納家具ではなく
暮らしを楽しくしたい
という夫妻の遊び心が見える。
子供のものだからといって
決して手を抜かない。
むしろ子供向けだからこそ
本物の素材
本物の技術
本物のデザイン
で作り上げ彼らの創造力や
知的好奇心をくすぐろうと
している。
だからこそみんなに愛されてきた
のだと思う。
そんなハングイットオールは
ミッドセンチュリーなスタイルが
ぴったり。
だけどミッドセンチュリーだけでなく
いろんなスタイルや
場所と相性がいい。
じゃあちょっとやってみよう。
例えば服だけでなく
ガーデニング系を飾って
ボタニカルな雰囲気。
ナウガver1「これなんだネ?!」
ああ、それは…
また今度ね!!長くなりそう!
今度はナチュラルな雰囲気。
木製家具とも相性がいいのは
形が有機的で素材が木製だから。
さらにクラシカルな雰囲気。
ちょっとファンタスティックビースト
意識してみたよ。
ナウガ親分「魔法生物だゾォ!」
いや、君らは魔法じゃなくて
ナウガっていう生物ね!
バスルームで
タオルやファブリックを掛けると
部屋にアクセントが生まれる。
ちなみにフックには独特の
傾斜があるからハンガーなしで
ひょいっと。
MS家はというと
こんな感じに使うよ。
ワクワクさんと嫁氏のカバン
あと共用の帽子
買い物用のエコバッグ
黒を選んだのは玄関が
シックでモダンな雰囲気だから。
あとねこの玄関に設置することで
ある効果を期待している!
いつも丁寧なワクワクさん。
洗濯物たたむのも
引き出しの中も綺麗。
だけど冬は脱いだ上着を
ワイヤーチェアにぽいっと。
これを改善しよう!
ハングイットオールの出番!
ワクワクさん帰宅。
シューズクロークを通り
ドアの前に来たら上着を掛けます。
そして手ぶらでただいま。
これなら帰ってからすぐに
上着を収納できるし
収納した後も楽しい。
ハンガーなしで
さっとかけられるのもいい。
収納というと「美しさ」「効率」
がよく取り上げられる。
でも収納をオブジェとして楽しむ
こういう家具があってもいい。
なぜなら暮らしに遊び心って
とっても大切だから。
見て楽しい気分になり
触れて素材の良さを実感し
使ってワクワクしてくる。
MS家のハングイットオールは
ワクワクさんが楽しそうに
上着を掛けています。
よかったねワクワクさん。
ハングイットオールくん
これから末長くよろしくね。
そして来年の誕生日は
ぞうさんにしようかな。
Vitra イームズ エレファント プライウッド Eames Elep...
ワクワク「気が早い!!」