寒くなってきましたね。
ポニ「こんな日は風呂だな!」
ベア「いい湯だなアハハン」
嫁氏もお風呂ためてはーいろ。
ポニ「そういえばこのお風呂って
寒くないの?
トイレもバスタブも
シャワーブースも
入ってるでしょ?」
そうだね。
だけど見た目だけでなく
寒さ対策を考えた工夫も
してるんだよ。
MS家のバスルームは
在来工法のお風呂。
人呼んで
ワクワクバスルーム。
TOTOのトイレネオレストNX
サンワカンパニーのバスタブ
シャワーブース
一部屋に全部入れた
海外スタイルのバスルーム。
メグライアンのNYのアパート
がモデル。
タイルパークの
サブウェイタイルと
ヘキサゴンタイルで
モノトーンで爽やかに。
タイルの配置はワクワクさんと考え
職人さんが貼ってくれたお気に入り。
いろんな方にいいねと言って頂き
タイルパークさんのHPに掲載され
TOTOさんからはイベントで
賞をいただいた。有り難いね。
またここは別名もある。
「叫びの間」
MS家にくる一般のお客さんが
「きゃー!!」と叫んでくださる。
皆さんに褒めていただき
エヌエックス君もニンマリ。
ただよく
「冬は寒くないですか」
とも聞かれる。
実はそんなに寒くない。
ユニットバスと比べたら
体感の暖かさは低いけど。
見た目がよくても
ヒートショックを起こす
ようではダメ。
そのための工夫をいろいろ
しているよ。
ちなみに使用感についてはこちら↓
冬になると冷えるのが
ヒートショック。
・交通事故死亡数約4000人
・入浴中死亡数約17000人
(平成27年度)
↓データはこちらから
最近は断熱性能が高まっているけど
まだ日本の家は寒い。
(旭化成HPより)
ナウガ親分「じゃあ北海道の人は
大変だゾォ!」
実はそうじゃないんだ。
入浴中の事故のワースト3は
香川県
兵庫県
滋賀県
北海道は沖縄に次いで
事故が少なかった。
(AERAより)
ヒートショックは
温かいところから
急激に寒くなる温度差が
原因なんだ。
前に日本の温度意識を
心配する記事を書いた。
ここまで頻繁にヒートショックが
言われるのは日本ぐらいかもしれない。
それだけ部屋ごとに
温度差が大きい。
(旭化成HPより)
こたつや電気ストーブで
局所的に暖かくても
部屋を移動すると急激な
温度差が負担になる状況が
多々あるってことだよね。
だから冬も快適に過ごし
ヒートショックを防ぐには
他の部屋とバスルームに
大きな温度差があってはいけない。
MS家の温度差を意識した
間取りや性能に気をつけているよ。
①間取り
MS家の一階には廊下がない。
玄関入るとすぐにリビングで
リビング階段。
バスルームはリビングから移動。
日本の家屋で温度差が大きい
原因の一つは廊下。
リビングは暖房器具で温かいのに
廊下にはそれがないから。
でも一階に廊下がないと
温度差も生まれにくい。
18:30現在
外気温12度
リビングは電気ストーブ使用で
22度
バスルームは閉めっぱなしで20度
バスルームが近いから
あまり差を感じない。
トイレも一緒だから
トイレも寒くない。
②断熱性能
ユニットバスは組み立て式だから
機密性が高く温かい。
一方在来工法は大工さんが
手作業で作る。
どんなに熟練の職人さんでも
組み立てよりは機密性は劣る。
それに断熱材が入らない
ことがあるそうだ。
でもMS家には他のお部屋と同様
ダブル断熱がしっかり入っている。
防水シートを張り
水漏れ対策も万全。
窓は他の部屋と同様
複合サッシのペアガラス。
これは現場監督さんが
在来工法でも寒くないよう
かつ水漏れしないよう
考えてくれた心遣いだ。
感謝。
ユニットバスと比べて
タイルに関しては冷たいけど
スリッパを履けば問題なし。
③浴室暖房
入浴中は浴室暖房を使用。
普段はシャワー使用だけど
寒さをあまり感じない。
時期もあるかもしれないけど。
冬はわからないけど
春先に使った時には
電気代もさほどかからず。
建物としての工夫だけでなく
使用上の工夫もしている。
温度差2度とはいえ
差をできるだけ無くしたい。
入浴後に体が冷えないよう
入浴前は扉を開けておく。
そうすると熱が均一になり
より寒さを感じにくい。
廊下がないからこそ
できること。
ベア「ふーん。
じゃあ在来工法の方がいいの?」
いいや。
むしろこういうお風呂は
積極的には
オススメしない。
前にも書いたけど
ユニットバスは優秀なんだ。
機密性も高いし
最近は床もあったかいね。
しかも工場組み立てだから
価格も安定している。
在来工法は価格も不安定だし
MS家はこの風呂のために
家計を見直しいろいろ諦めた。
↓家づくり資金の工夫
戸建てやリノベでのお風呂は
よっぽどのことがないと
ユニットバスの方がいい。
ポニ「じゃあなぜこの風呂?!
後悔しているの?」
ううん、全然後悔してない。
だってこのお風呂ができなければ
戸建ては必要ないと思っていた。
十分満足しているし
毎日使うのも楽しく
使い心地もいい。
ただMS家のバスルームが
見た目だけでなく
寒さを気にせず使えるのは
ビルダーさんのおかげだ。
廊下のデメリットを考慮して
間取りを一緒に考えてくれて
在来工法でも寒くないよう
しっかり対策してくれたからだ。
そうでなければ今頃
見た目だけで寒いだけの
お風呂になっていたと思う。
つまり他のビルダーさんで
同じようなお風呂を作っても
寒さ対策は保証されない。
ただ同じようなお風呂にしたい
と何度かお声をいただいたので
参考にしてもらえたらと思うよ。
ヒートショックは日本の冬で
深刻な問題になっている。
家の性能が2020年以降
変わっていくとはいえ
まだまだ寒いお風呂で
危険と隣り合わせの方も。
暮らしの中で対策できることは
たくさんある。
↓オムロンさんのHPにも。
ただこれから家づくりされる方は
ぜひ間取りや断熱性能の面でも
温度差を考えてほしい。
建築の段階で工夫することで
事前にヒートショックは
防げるかもしれない。
居心地のいいインテリアで
かつ寒い冬も暖かく過ごせる。
そんなおうちが増えて
住まう人が後悔の少ない
家づくりできますように。