うちには仕掛けのおもちゃがいっぱい。
日本のものでは秘密箱
スイスだと積み木のネフ。
ドイツからはクレフトのかもめ
うちの湿度計はドイツのおもちゃ
ポニ「どれもいいね。でも
特に湿度計の美女が僕は好き…」
ベア「ドイツのおもちゃって
仕掛けが面白いなあ」
ドイツには仕掛けが面白い
建物もあるんだよ。
何年も前ドイツに行きました。
滞在時間約12時間の
弾丸ツアー。
フランス旅行の後の話。
1日しかいられないので
一箇所のみ。
向かったのはバイエルン地方の
ノイシュヴァンシュタイン城。
あ違った!
これはうちの近所の
なんちゃってシュタイン城。
はいこっちが本物。
ディズニーランドの元ネタ
にもなったお城 。
お城といえば要塞や
宮殿としての役割。
でもこのお城は思いっきり
ある王様の趣味部屋!
まるでMS家みたい!
↓嫁氏の趣味部屋
しかもできたのは
中世でなく1880年代。
石造りでなく
コンクリートで
作られたおもちゃのような
お城なのです。
ちょっと嫁氏と行ってみましょう。
冬に行くと雪がいっぱい。
もうこの時点で御伽の国!!
ノイシュヴァンシュタイン城を
作ったのはルートヴィヒ2世。
線の細いイケメンで
嫁氏の好きなタイプ。
ただし彼は男の子の方が
好きだったそうですが。
嫁氏はそういうタイプばかり
惹かれますね…
ベア「腐女子ってやつ?!」
ワクワク「わ、ワクワクさんも?!」
彼はちょっと変わった王様。
あだ名がいろいろあります。
「狂気の王」
「メルヘン王」
「謎の最期を遂げた王」
嫁氏はルーちゃんって呼ぼう。
彼は自分の趣味で
3つもお城作っちゃったんです。
まずはノイシュヴァンシュタイン城
の前に3つのお城のうちの1つ
リンダーホフ城。
フランス好きだったルーちゃんが
ヴェルサイユの大トリアノン
宮殿を真似て建設。
でも全く同じでなく
ルネサンス様式とバロック式を
ミックスし自分流アレンジ!
ここは中が楽しい!
※残念ながら内部の写真は撮れないので
HPの写真を見ながら。
魔法の食卓がある!
この食卓面白い仕掛けが。
食事を乗せた
ダイニングテーブルが
下からウィーンと
上がってくる!
自動式据え膳下げ膳!
誰ともほぼ顔を合わさずに
出てくるまさにネカフェ飯!
でもねこんな楽しい
仕掛けがあるのに王様は
ぼっち飯。
なぜならあまりに繊細で
夢見る乙女ゆえ
殻に閉じこもってしまったから。
小さい頃から芸術大好きな
ルートヴィヒ。
(太陽王ルイを表す模様も)
王様だったパパと王女のママは
忙しい日々のため
いつも空想に浸っていた。
オペラや詩の世界に逃げては
癒されていた。
特に大好きなのが巨匠
ワーグナー。
ワーグナー好きすぎて
後に逃亡生活から助け
一緒に作品も作ったぐらい。
でも父の亡き後
なりたくない王様になり
大嫌いな戦争も。
いやいや始めた戦争では
人がどんどん亡くなる…
人生はなんて辛いんだ!
ということで空想に
逃げ込んだのだ。
銅像に話しかけたり
憧れのルイさんやマリーさんと
一緒に食事しているかのうに
振る待ったそうな…
つらたん…
ではノイシュヴァンへGO!
近くにはパパが住んでいた城も。
可愛らしい街中を通りながら
麓へ向かいます。
お城は山の上なので
割と歩く。
プチトラッキングしながら。
到着!
でかい!
でかいおもちゃだ!
こちらも内部は撮影禁止のため
ネットでは3Dツアーがあり↓
3D Tour Schloss Neuschwanstein - virtuell und interaktiv
ノイシュヴァンシュタイン城
の魅力は外観だけでなく内装。
ルーちゃんは実は
ミックスインテリアの先駆者。
玉座の間には南国も感じる
ヤシの木
鍾乳洞
モロッカンな装飾。
劇場もあります。
劇場ではルーちゃん専用一人オペラ。
豪華な部屋で権力に浸り
鍾乳洞では幻想的な気分になり
劇場で涙する。
お部屋ごとにテーマを変えて
楽しむなんてまるでMS家!
こんなテーマ別コーデの
楽しいお家にルーちゃんは
一人。
なぜならガチでひきこもるために
作ったお城だから。
戦争や政治のドロドロに
疲れ切ったルーちゃんは
ますます殻に閉じ篭るように。
芸術を愛したいだけ。
音楽やアートは世界を変える。
そう信じてきたのに馬鹿にされ
誰もわかってくれない。
誰にも邪魔されたくない!
と思い3つのお城を建設。
芸術と建築にのめりこみます。
ただこのノイヴァン城は
未完成。
国のお金で建設していたので
どんどん費用が底を突く…
政治をしようとしない王に
政治家たちはブチ切れ医者に
精神病の診断を書かせ幽閉。
最期は水死体という最期を
遂げてしまった…
嫁氏が村人なら「国の金を!!」
ってちょっと怒るかもだけど
同時にかわいそうとも思う。
彼は音楽家を保護し建築やアートに
自由に力を注ぎたかっただけ。
王でなくただの金持ちの兄ちゃんなら
伸び伸び生きれたかもしれない。
生まれがたまたま王族だったから
苦しい思いもしたんだろうな…
ルーちゃんの爆発した芸術愛に
満ちたドイツロマンチック街道の旅。
一緒にお散歩楽しんでいただけましたか?
そしてお気づきでしょうか?
ルーちゃんはMS家と似ている!
うちは富豪でも王族でもないから
あんなに好き勝手できないけど…
でも外観はロンドンの旅から
ヒントをもらい
内装はミックスインテリア。
部屋ごとにテーマを変えて
コーディネート。
↓MS家のWEB内覧会
MS家に来たら
ミッドセンチュリーのアメリカにも
60年代の北欧にも
ニューヨークにも
ブルックリンにも
モダンを感じる日本にも
場末な喫茶店にも行ける。
ルーちゃんのお家に行くまでは
インテリアは家全部統一!
って思ってました。
でもこの旅で
インテリアは自由でいい
もっと楽しめばいいと
ヒントをもらいました。
だって家は仕事以外で
人生で長く過ごす場所。
思いっきり楽しんで
可愛がってあげようでは
ありませんか。
戸建も賃貸もマンションも
どんな形でも
家はあなたのお城です。
ベア「ルーちゃんと似てるってことは
嫁氏も引きこもり…」
ワクワク「そう…
嫁氏は書斎は玉座だね☆
って君いつものベアじゃないし!」