夫氏「元・技術教員として物申す!」
お、おう、なんだい?
夫氏「子供達の四教科(美術、体育、技術家庭、音楽)は
現在軽視されている!
年々、学習指導要領で
これらの時間数は減らされており
子供たち自身も
『どうせ入試科目じゃないから』
と取り組む姿勢の薄さを感じてきた!
そうじゃないだろ!
入試は大事だが
入試ためのだけに
学校は存在するのでない!
ものができる過程や
ものを大事にする気持ちは
これらを通じて学べるのだ!
ある学校では立て直しの際、
柱にちょっとカーブをつけただけで
『予算の無駄!』
と非難されたこともある!
なんと嘆かわしい!!
そんなのでは
美しいものを美しいと思ったり
ごちゃごちゃした部屋をみて汚い
と感じるセンスは育たない!」
アメリカの学校では
これらの教科の予算が減らされ
教員を確保できないから
体育の時間を減らし
美術を廃止する州
もあったらしいね。
(↓この映画でも描かれていました)
夫氏「そう!だから今こそ
子供達には形やデザインを
学べるようなものを与え
感性を育てていくべきだ!
彼らの感性を育て
日本のものづくりの精神を
将来へ繋いでいく必要がある!」
今日はなんだか熱いな…
というわけで
クリスマスも近いので
家づくり・インテリアブログとして
デザインを学び感性を育てる
おもちゃや本をご紹介します♪
今回は我が家にあるもの編。
木のおもちゃ「ネフ」
1958年に家具職人クルト・ネフが
家具を作る途中で閃いた積み木。
製造過程では手作業も多く行われ
カラフルであると同時に
触ると温かみがあり
60年以上世界で愛されているおもちゃ。
その技術力の高さを認めれ
バウハウス財団から依頼され
バウハウスおもちゃのレプリカも。
↓バウハウスについてはこちら
・シンプルさが生み出す自由な発想
デザインはシンプルなものほど
使うときの自由度が高くなる。
ネフのよさは変わった形ながら
極限までシンプルなこと。
ピースをたてにしたり
よこにしたり
積んだり
転がしといたり。
これがあらゆるパターンの
組み合わせを可能に。
だからタワーを作ってみたり
(タイトル「希望の塔」by夫氏)
植物にしたり
(タイトル「サボテン」by夫氏)
無心で作りたいものを
作れる!!
(タイトル「無題」by夫氏)
「こんなものいいな♪
できたらいいな♪」
を形にして
子供にとっては達成感が生まれ
大人はインテリアとしても楽しめる!
・色彩感覚を育てる
似た色の組み合わせや
別の色の組み合わせで
同じ形でも
全く異なるものが完成。
どんなふうに組み合わせたら綺麗なのか
自分はどんな色が好きなのか
遊びながらセンスを育てる!
↓このタイプのネフは
グラデーションが美しい!
お花を作ると綺麗です。
パラパラ漫画がオススメ!
MS家には
「もうひとつの研究所」からでてる
パラパラ漫画がいっぱい。
パラパラ漫画のおもしろいところは
読む瞬間に二次元→三次元へと変化するところ。
↓クリックで再生されます。
でも、アニメと違って
ページを止めてじっくり見れるので
「なぜ動いているように見えるのか」
「1ページ目と2ページ目は
どう違ってどのように変化しているのか」
を観察するのも面白い。
その観察が子供の
「よくものを見る」力
を育ててくれます。
「もうひとつの研究所」からは
いろんな種類が出ているので
季節や子供の好きなものに合わせて
プレゼントするのもいい。
クリスマスの足音(もうひとつの研究所パラパラブックス) (Flipbook)
美術館に行くとたまに売ってるのをみかけます。
楽しいだけじゃなくて美しい。
もうひとつの研究所・パラパラ名画 Monet / モネ 印象、日の出 (もうひとつの研究所パラパラブックスシリーズ)
MS家をパラパラ漫画好きにした作品。
シュールな感じがいい。
むしくいさま (もうひとつの研究所 パラパラブックスVol.8)
そして最後はやっぱり椅子!
『お気に入りの椅子(ポストカード)』(市原淳)
市原淳さんは日本のイラストレーター。
広告やイメージキャラクター
絵本なども手がける。
彼の椅子シリーズは
サビニャックみたいな絵が特徴的。
↓サビニャック
イラストは市原さんの椅子への愛が溢れた
ユーモラスな作品。
以下、作品への敬意を表し
MS家のパロディ
とともにお送りいたします。
バタフライスツール
アントチェア
ポニーチェア
エッグチェア
パントンチェア
イームズチェア
市原さんは本の中でこう述べています。
『図書館や洋書店でインテリアの本を
読むようになり、イームズを知り、
じわじわと椅子の魅力に
取りつかれているところに
椅子ブームがやってきました。
欲しいなぁと思う椅子は
本当に沢山あるけれど
経済的、空間的な問題が歯止めになって、
幸いにも(?)今のところ
椅子に埋もれずに暮らしています。
(中略)勝手に自分のイラストで
イームズのポスターを作ってみました。
何点か描いてみるうちに
「次はどのイスにどんな人を座らせてみようかな?」
と考えるのが楽しみになってきて、
展覧会で発表する機会もあったりして、
いつの間にか
24枚の''椅子シリーズ''が出来上がりました。』
(引用終わり)
わかります!!
わかるよ、市原さん!
初めはイームズを好きになり、
もっと他の椅子も好きになり、
経済的、空間的な問題は歯止めにならず
(そうだね、うちはならなかった)、
幸いにも椅子に埋もれて
暮らしていますよ!
やっぱり椅子は
「人が座ってこそ
成り立つ」もの。
いろんな椅子のデザインがあって、
それに座る人も様々。
市原さんの作品を見ると
椅子そのものだけじゃなく
それに座る人のことも
ニヤニヤしながら考えて楽しい。
お子さんと一緒に眺めたら
「こんな椅子があるんだね」
「きれいだね」
「面白いな」
なんてワクワクできること間違いなし!
ただ、実はこのポストカード集
現在はどこにも売っていなくて
Amazonに中古の単行本があるぐらい。
↓こちらはポストカードでなく
イラスト付きの本だと思われます。
でも、市原淳さんの椅子のポスターはある
カラフルなので子供部屋にぴったり。
MS家はリビングにつけます
お子さんに可愛いアートを見せながら
「これはあーむしぇるちぇあって言うのよ」
なんて教えてあげましょう♪
あなたのお子さんもこれで椅子好きに!
世の中にはハイテクのおもちゃや
便利な機械が溢れています。
でもどうせなら子供の感性を育てて
心が豊かになるようなものをあげませんか?
MS家も子供がいたらネフで想像力を培い
パラパラ漫画でホームズ並みの観察眼を養い
市原さんのアートで椅子のことを
たくさん教えてあげたい。
夫氏「最後の紹介は思いっきり
嫁氏の趣味に偏っている… 」