我が名は鍵穴チェスト!
北の果てよりこの地へ来た!
そなたたちはMS家仮住まいに
住むと聞く、古い椅子たちか?
シャケフレーク「何かそれ聞いたことある」
え?
Mrジラルド「そうであった!
うちにはもう北からのチェストあるわい」
え?
北からの旅人1「僕のセリフだよ、それ。
MS家にはもうチェストあるし
G-plan陛下もいらっしゃる。
今更ハコモノいるの?」
わ、我はリサイクルショップで
よくわからぬまま埋もれていた…
そこに夫氏の
「リビングは高さのあるチェストがいい」
という熱い希望により
超格安でいれてもらえたのである。
旅人1「そもそも君『北から』っていうけど
北欧家具である証拠あるの?
だって謎のリサイクルショップで
埋もれてたんでしょ」
説明しよう!
まず北欧家具の特徴は
木材と木目である。
60年代の北欧ヴィンテージに
使われる木材はチークが多く
時折マホガニーも見られる。
通常、チークの突き板が貼られた
北欧家具の木目は縦が多く
引き出しの木目がちゃんと揃えられておる。
じゃから、掃除やリペアをするときは
引き出しの入れ違いをせぬよう気をつけるのだぞ。
ちなみに、手作業で作られた家具は
引き出しの順番を間違えると
うまく入らないことがある。
手作業ならでは起こる微笑ましいハプニングである。
それから曲線である。
北欧家具の取っ手
フチ
足
これらは丸みを帯びて
シンプルながらも職人の技術を要する
繊細なつくりが多い。
我はおぬしとはデザインが違うが
丸みがスカンジナビア感バリバリで
美しかろう。
そしてネジだ。
アメリカや日本の家具の多くが
プラスネジ
これに対し北欧家具には
マイナスネジが使われる。
プラスネジは外す時
簡単に力を加えることができるが
マイナスネジは上から垂直に力をかけねば
ネジが舐めてしまう。
ただ、ヴィンテージやアンティークとして
雰囲気が上がるのは
やはりマイナスネジだ。
リペアの際は注意してくれ。
最後に
見えない部分のテキトーさ(いい意味で)。
北欧家具の引き出しの多くは
中がパイン材の表面が突き板
背面には薄い板が使われるのだ。
日本のそこそこの家具は見えないところまで
塗装されているが
北欧家具はわりとこんな感じだ。
しかし、見えない部分に軽い素材を使うことで
厚みのあるアメリカ家具のように重くならない。
また見える部分と見えない部分に
メリハリをつけることで
コストカットできるわけだ。
というわけで、端っこでもいいから
MS家にいれてもらえたら嬉しいのだが…
旅人1「じゃ僕寝室のナイトテーブルになる。
君リビングにいきなよ。」
!
何たる有難いお言葉。
それでは嫁氏にリペアしていただき
リビングの真ん中に鎮座いたそう。
ひとまず、今は端に居させていただく。
ありがたや、ありがたや。
謎の声「隊長!遅れましたが
間もなく目的地に到着であります!」
to be continued...
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