本日は遠くイギリスより
ある方がいらっしゃいました。
その方は1950年代に
家具メーカーG-PLAN社でお生まれ。
60年代に本国イギリスでご活躍。
(現在もG-planは家具を作っています)
現代の北欧ブームで再び脚光を浴び
60年の時を経て
人気の一品として定着いたしました。
今では高値で取引され
ネットに出品されれば瞬く間に
買い手がつくほどの人気ぶり。
それではご紹介いたします。
G-PLAN サイドボード陛下。
なんてお美しい…
今回はそんな美しい貴婦人について
ご紹介いたします。
G-PLAN社のロゴは変化しており、
現在は割とポップなものでございます。
今回のサイドボード陛下は
初期1950年代の
E.Gomme社のロゴでございます。
扉はこのように開かれて
なんともエレガント。
長い脚は北欧家具からの
インスピレーションを感じます。
ここでわたくし
一つ陛下に陳謝いたします。
実は陛下の存在を知るまで
G-PLANはサイドボードとして
候補にございませんでした。
初めて出会ったジープランのチェア卿
ネストテーブル伯爵
コーヒーテーブル女史
北欧家具に比べて
何かこうドッシリした感じで…
デンマークの家具の足はシュッとしてて
取っ手も凝ってて愛らしいのにと思っておりました。
不勉強で、食わず嫌いだった
私めをお許しください。
わたくし共本来は
デンマークのヴィンテージのサイドボード
を探しておりました。
しかし、世は不条理。
デンマーク のサイドボードはデカイ!
通常のもので180〜220cmほど。
MS家のような小さなリビングで
160cm以下のものとなると、
もう100cm前後の
チェストしかございませぬ。
そしていいお値段。
20万円ほどいたします。
ウェグナー大巨匠作になると
60万以上するものもございます。
わたくしどものような
愚民にはとても払えません。
(ウェグナー作で約$10900。横幅200。)
もう諦めておりました…
他のヴィンテージや
北欧「風」にしようか。
そのとき
陛下にお会いいたしました。
横幅145cm
お値段も個人取引で13万以下。
そしてデザインの秀逸さ。
取っ手の描く曲線の細やかさと愛らしさ。
細くなめらかな足は
北欧ヴィンテージを思わせます。
まさか、陛下のような
完璧な方がいらっしゃるとは。
わたくし心から非礼を
詫びたいと思います。
新MS家のサイドボードとして
ウェグナーのGE258のデイベッドと共に
リビングの主役になっていただきとうございます。
それでは狭い仮住まいですが
ごゆるりとお過ごしください。
お慕い申し上げております、陛下。
☆追記:こうなりました。