前回塗料の話をしたとき、
こんなコメントをいただきました↓
ご質問に答えると
①ずっと使えるか
②自分で直せるか
で選んでいます。
ヴィンテージも年代色々。
50才の熟女もいれば
30才ぐらいの若手もいて様々。
いくら気に入ったデザインでもあくまで家具。
使えないと逆にもったいない。
椅子のヴィンテージは座って強度を確かめ
ずっと使えそうかチェック。
チェストならチーク材など
年月が経つほど強くなるものを選択。
家具の材のつなぎ目を見て
強度を確認。
もう一つは傷や錆などが自分で直せるものか?
嫁氏は家具屋でちょっとだけリペアの経験あり。
・傷のリペア
・錆落とし
・イームズチェアの脚の交換
・北欧家具の天板サンダー磨き
・部分塗装
ぐらいができること(自己流で)。
だから脚や扉が崩壊しているようなものは
やったことがない…
もし今後うちの子たちがそのようなことになったら
家具愛でなんとか直すと思う。
でも購入時は稚拙な嫁氏の技術で直せないような
家具はデザインが気に入っても諦めてきた。
できる範囲のリペアが可能な家具を
選ぶのがおすすめ。
でも古いものって
いいことばかりではない。
ウィーン&チェコに行った時にもすごく思った。
(ウィーンの街角でカメラに夢中な夫氏)
海外旅行から暮らしを考えるシリーズ。
↓NY編
↓オーストラリア編
はじまりはじまり。
(お土産の懐中時計と古本風iPadケース)
数年前新婚旅行で夫氏とウィーン&チェコへ。
ワクワクさんの目的→初海外旅行で
大晦日の第九を聞きたい。
(大晦日の第九)
嫁氏の目的→ヨーロッパの
行ったことない国に行きたい。
(飛行機から見えるチェコの街)
ワクワクさんは吹奏楽やバンドを
やっていたので音楽大好き。
第九だけでなく
モーツァルトの家で夜の演奏を楽しむ。
嫁氏はアートや歴史など
古いものが大好き。
中世の拷問部屋で
「ヒストリカルチャンネルで見たやつだー!」
と興奮しワクワクさんドン引き。
美術館巡りをしては
本物のムンクの小ささに
「ひぃっ!」となる。
食べ物は美味しいものもそうでないものも。
本場のザッハトルテ。
お店の雰囲気も最高。
嫁氏の顔サイズある
シュニッツェル。激ウマ。
ミュシャ美術館近くの市庁舎カフェ。
肉にジャムのせないで!お願い!
でもどれもいい経験だった。
何と言っても
素晴らしかったのが街並み。
①チェコ
チェコでは2箇所訪問。まず首都プラハ。
この歴史地区は街並みそのものが
世界遺産。
ちょっと歩けばプラハ城がある。
ヴィート大聖堂の鐘が高らかに鳴り響く。
(↓クリックで再生。音量注意)
カレル橋に向かって歩けば素晴らしい眺めが。
橋では数々の偉人に遭遇。
有名な建物だけじゃなく街並みそのものが
古いもので統一され美しい。
ちょっとした夜の散歩だって
ワクワクしてしまう。
もう一つはチェスキークルムロフ。
プラハからバスで南へ3時間。
(バスは映画も見れて飛行機みたい。要事前のネット予約!)
ここは中世の街並みを
そのままに残す世界遺産。
街のどこを歩いても
ファインダーを覗かずに写真を撮っても美しい。
もちろん余計な看板もない。
御伽の国かと思ってしまう。
②ウィーン
ウィーンも古き建物を今に残す。
でもちゃんとそこで生活している人々がいる。
歴史地区は街全体が世界遺産。
ここでもちょっと歩けば
シェーンブルン宮殿がある。
マリアテレジエン広場など
過去に触れる数々の建物がすぐそこに。
(クリスマス時期は外に屋台がいっぱい)
ウィーンもプラハもチェスキーも
古いものを大事にした美しい街並み。
こんな美しい街に
住めるなんて羨ましい…
と思ったそこのアナタ。
一概にそうも言えない。
実は住んでいる人からすれば
複雑な部分がある。
昨年ウィーンの歴史地区は「危機遺産」となった。
歴史地区の中に
高さ約70mの高層ビル計画が
持ち上がったからだ。
ウィーンでは社会保障費が財政を圧迫し
新しい企業を誘致する必要性が生まれた。
(ウィーンにはマックやスタバも割とあります)
そこで高層ビル計画が浮上。
市民の反応は
「反対!!」という人もいれば
「博物館じゃないんだからさ。
実際に暮らす人のことも考えなきゃ」
という人も。
(アルベルティーナ美術館)
嫁氏は実際に住んでる方が
どうすればいいか決めるのが
一番だと思う。
ただせっかくの歴史ある街並みは
壊せば戻ってこないのに…
という思いもあるのも事実…
(ウィーンのメトロ)
ウィーンの危機遺産登録のことを
知って思ったのはこんなこと。
「古いものは素晴らしい」
「ただ古いものと付き合い続けるのは
簡単でない」
古いものは人によっては魅力がある。
傷やハゲだって嫁氏にとっては勲章。
でも付き合うには根気もいるし
便利さを追求すると向かないこともある。
だからヴィンテージの椅子や家具は
好きな人へは個人的におすすめ。
だけど手放しで
「VIVA!ヴィンテージの家具」
とは言えない。
だってヴィンテージを買って間もないのに
ある日突然壊れるなんてこともある。
でもそうなったとき
「壊れたから捨てて新しいものを」でなく
「どうやって直せるかな」と考えられる人
「最新じゃなくていい。ある程度の不便さも愛嬌だ」
と思っていただける人には
「ヴィンテージの家具いいですよ!」と言いたい。
そんな方はヴィンテージの家具を
長く可愛がってほしい
ウィーン・チェコを思い出して
そんなことを考えました。