北欧ミッドセンチュリーの家づくり

家具コンシェルジュ嫁氏の暮らしインテリア話

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お仕事は?→豪「スーパー店員です」日本「パートです」

本当に1月かなあ
最近一月というのに天気いいですね。

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ベア「成人式の皆さんの晴れの舞台に

ふさわしいようなお天気だなあ」

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こんな青空見ていたら

昔いたオーストラリアの空を

思い出したよ。

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夜は別の顔のリサ先生

嫁氏は前にちょっとだけ

海外で仕事をしました。 


 その仕事をする前にちょっとだけ

語学学校へ

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目的は友達作り

とネットワーク作り。

 

台湾人、フランス人、ブラジル人、韓国人

いろんな人種がいるクラス。

 

週末の授業の後はビーチで

BBQ。

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楽しかったなあ。

 

担当のリサ先生(仮名)は

超美人で優しい。

 

放課後リサ先生によく

オーストラリア暮らしの話を

聞きました。

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買い物のこと

人種のこと

教育のこと

 

その中で最も興味深かったのが

仕事の話。 

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嫁氏「先生は教える仕事

長いんですか?」

 

リサ「もう三年くらいかな」

 

嫁氏「大変だけど楽しそう。

私も将来は

教える仕事したいんです」

 

リサ「楽しいわよ!あなたに

きっと向いてると思うわ。

でも私、夜はバーテンなの。

そっちも楽しいわよ

 

嫁氏「?!

掛け持ち?!

 

リサ「そうよ。

昼は先生、夜はバーテン。

オーストラリアでは

仕事の掛け持ちって

当たり前なのよ

 

先生はお金のためもあるけど

違う世界を毎日みれて

楽しいと言っていた。 

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それ以上に嫁氏が面白いと

思ったのは自分の職業をいう時

「先生」「バーテン」

と言ったこと。

 

日本ではそんな答え方を

されたことがあまりないからだ。

※個人の経験です。

 

お仕事何ですか?

そう聞くとオーストラリアで

返ってきた答えの多くが

「スーパーの店員」

「ピザ屋」

「土産物屋」

「カメラマン」

「大工」

 

大抵職業を言われた。

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一方日本では

正社員や個人事業の方は

「サラリーマン」

「銀行員」

「医者」

「美容師」

そんな風に返ってきた。

 

ではパートやアルバイトの方に

聞くとどうだろう。

 

「パートです」

「バイトです」

 

そんな風に返ってくる

場合が多いように思う。

(あくまで個人の体験です)

 

何故だろう。

 

パートやアルバイトだって

コンビニの店員

塾講師

事務

ガソリンスタンド

いろんな職業がある。 

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そしてさらに興味深いことに

日本で専門職の時短勤務の方から

こんな風に言われることもあった。

 

「広告の仕事をしてます。

今は子育てでパートだけど」

 

職業を聞いただけで

雇用形態や生活スタイルまで

わかってしまった。

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一体これはどういうこと?

 

雇用形態ではなく職業

オーストラリアで感じたのは

パートでいくつもの仕事を

するのが当たり前という風潮。 

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確かに正社員は

ずっと働ける保証がある。

 

正社員になるのが難しいという

側面もあるだろう。

 

でもパートの方が

ある意味メリットがある。

 

時給は当時

最低14ドル(=約1400円)

(今はもっと上がっている)

 

有給やホリデー

もらえる場合もあるし

年金もかけられる。

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リサ先生のように2つの世界での

仕事を楽しんだり

子育てや趣味に時間を当てられる。

 

明るいうちに帰って

海で泳いだりビーチでのんびり。

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だから雇用形態ではなく

みんな堂々と自分の仕事をいう

「私はバーテンです」

「私はマッサージ師です」

「私はスーパーの店員です。

そしてアーチストでもある。」

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雇用形態まで突っ込んで聞いて

初めて「パート」「フルタイム」

という答えが帰ってくる。

 

お仕事は?@日本

一方日本の風潮には変化も見られるものの

正社員かパートかが重要視される。

 

いまだに

「パートはパート」

「バイトはバイト」

と見られる傾向を感じる。

 

確かに

・仕事の内容の違い

・家族を養う

・住宅ローンの審査

 

いろんな事情があって

正社員は魅力がある。

親御さんも安心するだろう。

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ただそれが行き過ぎて

大卒で正社員になれず

浪人する若い人

 

就職に失敗して命を絶つ人

 

一回失敗したらもう終わりな

風潮がまだまだあり

それで苦しむ子供たちを見てきた。

 

そして働く上で感じるのが

「パートは所詮パート」

という意識。

 (実際に昔言われた)

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もちろんこれは全員ではない。

 

だけど嫁氏は正社員、アルバイト、

契約社員いろんな形態を

実際に経験して感じた。

 

生活や家づくりに置いて

お金は大事だから

正社員のメリットは

確かに大きい。

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だけどそれでその人の

アイデンティティ

やステータスまで

時に判断される。

 

それはどうなんだろう。

 

お金をもらう以上

パートでもバイトでも

自分だったら真剣に仕事したい。 

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技術を習得したいし

成長したい。

 

だけど以前資格勉強中に

アルバイトをしていて

こんなことを言われた。

 

「実家暮らしでパート?

気楽だね

女性はいつか結婚するから

そのぐらいでいいんだよ」

 

張り倒したくなった…

 

そんな意識が雇う側にも

雇われる側にもあると

仕事は適当になり

雇われる側は

「どうせパート」と言われる。

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そんなの双方にとって

デメリットでしかない

 

チャレンジしやすい社会

嫁氏はもっとこの社会で

選択肢が増えるといいな

思っている。

 

パートしながら自分の時間や

子育てを頑張る人

 

フルタイムで仕事したい人

 

子育てや介護に集中したい人

 

いろんな生き方があっていい。

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「正社員じゃないと

仕事じゃない」みたいな風潮

もっと薄まればいいのに。

 

だってパートはパートって

思う空気があるから

最後は正社員に丸投げになって

残業が増え重労働の一因となる。

 

そうじゃなくて

もっと仕事をシェアできれば

一人当たりの負担が減り

家族や自分の時間を大事にできるのでは?

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もちろん残業をたくさんしたい

っていう人には向かない考えだけど。

 

これは嫁氏の考えだから

押し付ける気は無い。

 

だけど仕事も大事だけど

家族や自分の時間を大事にする

生き方がもっと増えても

いいんじゃないかと思う。

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そのためには

パートやアルバイトも

仕事でありあくまで

働く形態の違いだという

空気感ができたらと思う。

 

正社員に何でもかんでも

押し付ける風潮が修正されること

 

そんなことが必要では無いだろうか。

 

もちろんこれには

デメリットもある。

 

それに今の状態で何の工夫もなく

同一賃金同一労働を実施しても

うまくいかない。


オランダはパートが多いけど

それは歴史が違う。 

 

それでも卒業前に

就職できなかった学生が

またチャレンジすればいい

と思える社会

 

出産したお母さんが

安心と仕事のやりがいを

両方手に入れらる社会

 

激務にうんざりしたサラリーマンが

辞めて仕事を掛け持ちして

自分の時間を楽しむ社会

 

そんな風に

うまくいかなかったら

またやってみたらいい

思えるようになったらいいな。

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お仕事は何ですか?

 

そこで帰ってくる答えが

雇用形態だけでなく堂々と

 

「私は服屋の店員です」

「私は歯医者の受付です」

「私はバーテンです」

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そんな風に言えるように。

 

自分の暮らしとやっていることに

みんなが誇りを持てるように。

 

そんなことをシドニーの

空を思い出しながら考えました。

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成人式を迎えられた皆さん

おめでとうございます。

 

若い皆さんが希望を持てるような

社会になっていきますように。

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