二人とも何してるの?
ベア「ハリポタごっこ」
ポニ「僕は名前を言っちゃいけないあの人」
ベア「そういやこの前
ファンタスティクビースト
見たんでしょ?」
それについては語りたくない…
ポニ「なんで?」
嫁氏はゆるーいポッタリアンだが
それでもちょっと脚本が…
ローリングさんは好きだけどね…
それよりさ!
ポスターだよ!
日本版ポスターがね…
映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』オフィシャルサイト
いかにもジョニデと
ジュードローで売ります!
っていう商業くささを感じる。
だってアメリカ版ってこれだよ!
Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald (2018)
そりゃあ映画は売れないと
いけないのはわかるけど
幾ら何でも世界観ぶち壊し!
これまで映画のポスターや
日本語版タイトルはことごとく
映画ファンを失望させてきたが
(もちろん秀逸なものもあります)
ものを売る場合の広告って
もっとものが愛されるような
宣伝もいいんじゃないかと
思うんだ。
この子のように!
ベア「だれこれ?」
BICペンの
ビックボーイくん。
ポニ「ビッグボーイ?」
違う違う!
び・っ・く・ぼーい!
サヴィニャックがデザインした
フランスで愛される文具会社の
キャラなんだ。
次のうちBICのボールペンに
ついて述べている正しいものを
選びなさい。
①世界で一番売れるボールペン
②1本で2km書ける
③1本100円以下
ベア「①!」
ポニ「②!」
ナウガJr「③!意外と安い!」
答えは…
全部でした!
日本だと日本製の文具が主流だよね。
だからBICは雑貨屋とか
たまにホムセンでみるくらい。
でもフランスでは誰もが
使ったことがあるそうだ。
世界でも160ヵ国で売られ
11億以上の製品が
年間売れている(2016年)。
BICにはいろんなペンがあり
最初に売られたのはこの
クリスタルビック。
そのあとオレンジも出たよ。
見た目がシンプルだけど
レトロ感がいいよね。
でも見た目だけじゃない。
書き味もなかなか。
やや粘り気があり
スラスラかける。
でもインク漏れせず
しかも3g以下と軽い。
さらにこの書き味は2km続く!
↓こちらの動画では中の人が
本当に書けるかチャレンジ。
しかも安い!
オレンジBICのバラ売りは
80円前後。
BIC ビック ボールペン オレンジEG 1.0 キャップ式油性ボ...
セットだともっとやすくなる。
書き味、値段、デザイン、軽さ
全て揃っている。
軽いけど存在はBIGなのが
BIC社のボールペン。
日常品として優秀なBICペンは
BIC社のたゆまぬ研究開発に
よって作られている。
こちらはペンができるまで↓
ボールペンのボール部分の
滑らかさを実現すべく
独自の技術を利用。
ボール部分はほぼ球体で
ダイヤより硬くなる。
50年代にボールペンを発売以降
製造だけでなく研究に力を入れ
大学や専門機関とも連携。
今や年商20億ユーロの大企業。
そんなBICがフランスの日常に浸透するには
ある男の子の存在がありました。
1950年代に生まれた
BICクリスタルボールペン。
当時ボールペンはまだまだ一般的
とは言い難かった時代。
そこでキャンペーンを展開するため
ポスターを依頼したのが
サヴィニャック。
以前美術館でポスターを堪能↓
サヴィニャックの
最初のBICポスター。
上の方には「走る走る!」の文字。
走っている人とボールペン。
ものすごい速さで走る人から
BICボールペンは走るように
なめらかに書けることを表現。
その後1961年に新しいキャンペーンで
発表したのがこの子BIC Boy。
ビックボーイくんは
ボールペンの先が顔。
時々「擬人化」または
ものと人の一体化させる
サヴィニャックらしい。
制服を着ていてペンを
前でなく後ろで持っている。
子供らしさを感じる。
つまりこのビックボーイくんは
ボールペンへの子供たちの興味を
集めるためにデザインされた。
これが大成功。
それまで学校でも一般的でなかった
ボールペンがどんどん普及。
数年で学校で当たり前に
使われるようになった。
BICのペンそのものの良さもあるけど
ビックボーイくんの功績が
大きいことは言うまでもない。
ものだけでなく広告そのものが
みんなに愛されながら浸透し
BICのブランディング
に繋がったと言える。
世の中にはいろんな広告がある。
派手なもの
シンプルなもの
衝撃的なもの
思わず微笑むもの
スーパーのチラシのようなものは
確かに目立つ。
でも文字が多い目立つ広告が
必ずしもいい効果
とは限らない。
スーパーの広告が悪いのでなく
目的を考ないデザインが疑問だ。
場合によっては
「野暮ったい」
「安っぽい」
下手すると
そんな印象も作ってしまう。
そういう意味でファンだから言うが
日本の「ファンタスティック〜」の
公式HPデザインも残念だ。
ちなみにアメリカのはこれだ↓
世界観を返して欲しい…
日用品
映画
家電
家
形やデザイン、中身が重要なものは
それを広告するときに価値も一緒に
宣伝していると嫁氏は思う。
だから広告を見て
「いいなあ」
「かわいいな」
「素敵だな」
そう思わせたら掴みはOK。
そういう広告は
大抵少ない言葉で
そのモノのコンセプトや
持ち味を見せてくる。
嫁氏はデザインの学校を
でたわけじゃないから
専門的なことはわからない。
でもいい広告はそのモノ
さらにはその会社への
価値づけにも繋がる。
それは憧れになり
所有したいという欲求に
繋がる。
所有してからも満足感を生む。
日本ではいわゆるかっこいい広告
よりも目立つ広告がウケるそうだ。
でももっとモノ一つ一つに
持つ喜びや愛着、憧れを
感じる広告が増えても
いいんじゃないか。
安いペンであっても
親しみを感じ
持つことで喜びが生まれる
ビックボーイくんのような。
何を基準にものを選ぶかは
人によるけど嫁氏は少なくとも
持つことで喜びを感じたい。
そしてそういうもので満たされた
お気に入りに空間ですごしたい。
それがモノを大事にすること
にも繋がるからです。
ベア「ビックボーイくんみたいに
BIGな男になる!」
ポニ「手の長さが足りない!」