我が家のイームズさんたちは今日も元気。
ユニクロコラボと合わせるとよりカラフル。
さてイームズといえば
チャールズさんが旦那さんで奥さんがレイさん。
嫁氏はミッドセンチュリー大好きだから
彼らのことは尊敬!家具に革命起こしたし!
でも彼実はちょいワル親父なところがありました。
①若い女にちょっかい出す
ドキュメンタリー映画『ふたりのイームズ』
この映画ではなんと不倫相手まで登場。
若い学生に手を出すのが得意だったよう。
ワルだな…
②仲間を裏切る
1940年代ワイヤーを使った椅子を
「ある職人デザイナー」と協力して開発。
でもそのアイディアで自分流の椅子を作り
「初のワイヤーを使った椅子byイームズ」
として発表。
仲間は去って行きました…
結構こういうことやってたらしくて
『ふたりのイームズ』でも去ったスタッフが
インタビューに答えていました。
「一緒に仕事したのに自分の名前が
一切クレジットされない!」って。
しかも結構たくさん。
彼のデザインは大好きだ。
でも人友達だったら小一時間
説教したくなる。
ではチャーリーは誰を裏切ったかのか?
ハリー・ベルトイア。
ベルトイアのおやっさん。
イタリア出身の金属彫刻家でデザイナー。
ダイヤモンドチェアやサイドチェアが代表作。
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チャーリーとは移住先アメリカの
美術大学で同期。
おやっさんの得意技は溶接。
元々大学でジュエリーデザインも教えており
金属の扱いはお手の物。
チャーリーとレイの結婚指輪もデザインしたよう。
そんなものもらったらそうそう別れられないですね。
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1943年からイームズ夫妻とカリフォルニアに移り
成形合板の開発に協力。
ワイヤーを使った椅子の開発も。
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もっと安値でいいデザインを!
と開発されたワイヤーの椅子。
溶接が難しくおやっさんが大いに貢献。
でも一緒に開発していたのにも関わらず
チャーリーは
「オレが初めてワイヤーで椅子作った!!」
と自分名義のみで発表。
おやっさんは
「あんまりだぁあああああ!!」
とチャーリーと決裂。
ハーマンミラー社のライバル
Knoll社と契約。
ワイヤーサイドチェア
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ダイヤモンドチェアなど生み出していきます。
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ダイヤモンドチェアについて
おやっさんはこう言っています。
“If you look at these chairs,
they are mainly made of air,
like sculpture. Space passes through them.”
この椅子を見てごらんよ、
材料は主に空気なんだ。
彫刻みたいだろ?空間が椅子を通り抜け透けて見えるんだ。
(引用・訳 嫁)
Knollではノール夫妻が
「おやっさん、好きにやっちゃって。
面白いことがあったら報告だけしたらいいから」
と自由にやる環境を提供。
よかったねおやっさん。
情熱を持って良い仕事をしている人は
見てくれている人がいるんだね。
と思うのもつかの間
ハーマンミラー VS Knollで
「ワイヤーの曲げ方」特許を巡る訴訟。
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結局負けてしまいまい
「ハーマンミラーがKnollに
ワイヤーチェアを作るライセンスを与える」
という形になってしまう…
おやっさん、辛かったろうに…
昔ベルトイヤの椅子を見て
「イームズの椅子に似てる」
と思ったけど事実を知るとつらいなあ…
本当は一緒に作ったのにね。
デザインした家具の種類は少なかったけど
家具は大当たり。
成功して余裕ができたので
家具のデザインをやめ彫刻に専念。
「マサーチュセッツ工科大学の祭壇作って♪」
とエーロ・サーリネンから依頼されたり
イタリアへ帰省後アメリカに戻って
「 dandelionタンポポ」を製作。これも金属。
それからおやっさんは金属を愛するあまり
ベリリウム銅で音楽もスタート!
納屋をスタジオにし
即興で奏でて録音。楽しそう。
70年代にはアルバムをリリース!
CD版はアマゾンでも買えます。
Sonambient: Recordings of Harry Bertoia
63歳でなくなるまで数万点という
驚異的な数の作品を生み出した
スーパー職人ベルトイヤのおやっさん。
おやっさんはデザインについて
こう言っています。
The urge for good design
is the same as the urge to go on living.
いいデザインを作りたいという衝動は
生き続けたいという衝動と全く同じである。
(引用・訳 嫁)
仲間に裏切られ
一緒に考えたアイディアを商品にしたら
「権利の侵害!」って言われ。
自分だったら立ち直れません…
でも「自分はもうダメだ」ってあきらめずに
誠実に仕事をし続ければ助けてくれる人はいる。
そして最終的に本当に自分が求めるものは
手に入るかもしれません。
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☆追記:本当にやってきた!