大掃除も大詰め。椅子たちを掃除。
特にバタフライスツールのこの隙間、
気になっていたので掃除機でウィンウィンやってやりました。
ついでに金属部分に定番クレ556も。
うん、スッキリ。
どの角度から見ても、他の追随を許さない美しさ…
「天」を連想させる日本的美…
デザインしたのは、ご存知
柳宗理!!
家具だけでなく、
カトラリーや
キッチンツール
などが素敵奥様や旦那様に人気です。
奥様旦那様だけでなく、海外のデザイナーにもファンがいます。
フロスのグロボールなどで有名なジャスパー・モリソン も影響を受けたと語っており、
交流もありました!すごい写真だ!
(深澤直人、柳宗理、ジャスパーモリソン)
http:// https://pin.it/566zqfot34iys5
柳さんの本名はむねみちさんですが、
気がついたら「そうり」になってて、
外国人に挨拶するときは
I am sorry (SORI)!
とジョークを飛ばしていたらしい!
なんておちゃめ!
当ブログではありったけの敬意をこめて 「おちゃめソーリー」と呼びたい!
ソーリーの家具やツールはなぜこんなにも長く人々から愛されているのか?
嫁氏は直接お会いしたことはありませんが、彼の言葉やデザイン手法から探ってみます!
夫氏「それは言い過ぎだろ?!」
いや、あながちそうでもない。
1956年に発表されたこの椅子は、イームズ の影響を受け、成型合板で製作されたが、
その形は遊んでいるうちにできた!
ソーリーはこう言っている。
「私は何を造ってよいかわかりませんでした。それで私はビニールシートを温めて曲げ、
いろいろな形を造って遊んでいました。
それも椅子を造ろうなどとは考えなくて、ただ板を曲げて何が出来るかどうか試行錯誤していました。
それを二、三年続けましたが、最初は椅子が出来るかどうかなんて本当に分かりませんでした。そういったことをしているうちに、これはやっぱり椅子になるのではないかと思い始めたのです。
そして、バタフライスツールの形態イメージが徐々に固まっていったのです。」
(『柳宗理 エッセイ』より文章引用)
もちろん、あの美しい曲線を製品化するには技術者や職人の計り知れない努力があったはず。
そして、「なんとなく」遊んでできるには基礎をしっかり身につけることが必要。実際、ソーリーは美術学校後、建築研究所に入所し、戦時中も、戦場でコルビジェの著書を肌身離さず持っていたという。
輝く都市 (SD選書 33)(ル・コルビジェ著)
でも、その製作過程にはソーリーの「なんとなーく遊んでみようかな」という好奇心と探究心が垣間見えます。
一般的なデザインは
図面→製作
の過程で行われます。
でも、おちゃめソーリーは違う!
模型→試作→使う→図面→製作
なのだ!
使う人の、使う人のための、使う人による製品!
だから、出来上がる製品は手に自然となじむ、しっくりくるものになるのです。
ソーリーはこう言っています。
「いいデザインというのは中身からにじみ出たものだ」
(『BRUTUS』より文章引用)
つまり、デザインとは「見た目」だけじゃないんです。
よいものを追求していけば、自然とその形になるんです。
ソーリーはこうも言っています。
「本当の美は生まれるもので、つくり出すものではない。
デザインは意識活動である。
しかし、自然に逆らった意識活動は醜くなる。
なるたけ自然の摂理に従うという意識である。
この意識はデザインする行為の中で、究極のところ無意識となる。この無意識に到達したところより美が始まる。」
(『柳宗理 エッセイ』より文章引用)
家具や道具は「使うもの」という立場に立ち自然に従って、できたソーリーの製品たち。
表面的な美しさだけでなく、「使いやすさ」が滲み出た美しさが長年愛される秘訣なのだと思います。
↓生前のお姿と製品の数々が見れます
ステキデザインを広めて、本当に便利な世の中を目指すことが野望の当ブログ。
こりゃーいつかソーリーのキッチンツールを手に入れなければなりませんな。
夫氏「今は無理だからね!家づくり雑貨屋予算はもういっぱいいっぱいです」
わかってますよ!!
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