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レトロな有形文化財のホテル・オーベルジュ豊岡1925。100年前へ時間旅行する旅

旅に出てきた

 

ただいま!

 

どこ行ってたんすか?急にいなくなって!
 
 

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ちょっと旅に出ていたよ。

 

かばんのチラシにレトロな模様…どこ行ってたの?
   

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兵庫県の豊岡というところだよ。

 

今回はワクワクさんの慰安旅行。

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口ではダジャレをいうけれど不安を抱え

ちょっと疲れ気味だったんだ。

 

だから嫁氏は仕事をちょっと頑張って

お金をためて気分転換に行ってきた。

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いつ好きな場所に行けなくなるかわからない。

 少しでも日本の宿やお店を応援したいしね。

 

というわけで今回と次回は

豊岡のレトロな旅に一緒に行こう!


 

 

なぜかばんの街「豊岡」へ?
 

兵庫県の北って確か温泉とかあるよね?

 
そうそう。
城崎温泉とか豊岡鞄とか竹田城とか
魅力的なところがいっぱいあるよ。
 

カバン…オシャレとは程遠い姐さんがなぜ豊岡に?

 

失敬な!
 
それはね…
 
有形文化財に泊まれる
レトロなホテルがあると
聞いたからだよ。 
 
MS家は観光重視の旅行だけでなく
泊まる場所重視の旅行も好きだからね。
〜これまでの泊まる場所重視ホテル〜

www.mashley1203.com

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しかも今はGOTO関係なく
割引をしているホテルも多い。
 
お客さんが減って大変だからね…
 
そして今回泊まったホテルも
直前割で15%オフだったよ。

www.1925.jp

 
朝食付きで一人13,000円くらい。
 
では今回のホテル
オーべルジュ豊岡1925へ
さっそく行ってみよう!

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復興建築の元銀行のレトロな建物


豊岡駅から歩いて6分のところにある

ホテル・オーべルージュ1925。

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アーケード街にひっそりと佇む

その建物は築90年以上の有形文化財。

 

元々この建物は

「兵庫縣農工銀行豊岡支店」

という銀行だった。

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建てられたのは1934年(昭和9年)。

 

ん?でもホテルの名前は1925なんだよね?なぜ?

 

1925っていうのは北但馬地震が起こり

復興が始まった年なんそう。

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1925年5月にM6.8の地震が発生。

当時は木造が多く家も密集していたから

火災が広がりたくさんの人が亡くなった。

 

その後復興が始まり鉄筋の建物も増える。

その一つがこのオーべルジュなんだよ。

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では中に入ってみよう。

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当時の面影を色濃く残すホール

 

中に入ると広がるレトロな世界。

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一部改修済みだけどドア枠や

壁などは当時のまま。

 

ドアは木製のものもあれば

金属のものもある。

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銀行だから火災に強いように

金属が使われていたのかもしれない。

 

まずはチェックインをしにホールへ。

 

すると…

 

おおお!かっこいいい!

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木製×ガラスの美しいエントランス

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アーチ状の飾り壁

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天井が高く大きくて広い窓から

たくさんの光が差し込む。

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チェックインしてくれたお姉さんが

ホテルについて詳しく教えてくれた。

 

レストラン兼ホールのこの場所は

以前はたくさんの銀行員が働いていたとか。

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ここで椅子さんレーダー発動!

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この椅子たまらん…

持って帰っていいですか?

 

おまわりさん、この人です!

 

現在は使えないが当時のヒーターもある。

これめちゃくちゃかっこいい。

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ディスプレイの机はいつのものだろう。

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そして注目すべきは窓。

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この窓は三層になっており中には

防犯の針金が挟まれている。

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なんとこの針金

職人の手作業だそうだ。

 

えええ!今だったら絶対ムリっすねえ…

 

ホールの奥は個室になっている。

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以前は商談などに使われていたんだろう。

 

現在はチェックインや

食事をする場所になっている。

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ホールの床は張替えだけど

ここのタイルは当時のままだそう。

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壁には備品のシールが残っており

なんとも味がある。

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ここの椅子さんもいい…

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テンションが上ったところで

客室に行ってみよう。

 

不便?古さを楽しむ?味のある客室

 

木製と石で作られた階段を上がって移動。

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今回泊まるのはスタンダードツインの部屋。

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お邪魔します!

 

中はシンプル。

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この建物は鉄筋で響きやすいので

必要なら耳栓を使ってくださいとのこと。

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確かに廊下は響くけど部屋の中では

あんまり感じなかった。

 

バスルームはシャワーのみで

アメニティは多くはない。

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でもMS家は普段シャワーだけなので

問題なし。

 

面白いのが天井。

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むき出しのスケルトンで

これがめちゃくちゃかっこいい。

 

ドアは当時のままなので

中からも鍵が必要となる。

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人によっては不便さを感じるかも。

 

だけど

当時の建築を体験したいなら

うってつけの客室だ。

 

嫁氏は大好き。

 

椅子さんもかっこいいし。

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結局椅子かい!

 

ではホテルの中を探検してみよう。

 

名残を感じる金庫と絶景ラウンジ


二階あたりに当時の金庫が残っているとか。

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早速行ってみると…

 

ぬおおお!なんだこれ!

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でかい!この機械感たまらん!

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これちゃんと残しているところが素晴らしい。

 

金庫を出て上に行くとラウンジが現れる。

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ここはお酒もジュースも飲み放題。

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お酒飲めないのが辛い…

 

そしてここからの眺め

最高すぎるんですが。

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ホールの美しいタイルも家具も

大きな窓も全てが見える特等席。 

 

そんなわけで夜はここで過ごすことにした。

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ジュースを持ってきて乾杯。

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夜のオーベルジュもまた格別美しい。

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ジャズの音色がホール全体に響き渡り

ゆったりした時間をつくってくれる。

 

他にも数組のお客さんが泊まっており

素敵な老夫婦がお喋りしていた。

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あんなふうに年を取りたいと思いつつ

そこまで生きられるかなと思ったり。

 

読書しようと本を持ってきたけど

椅子や建物をずっと見てしまう。

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あの天井かっこいいなあ。

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そしてワクワクさんは仕事や

楽団の連絡に夢中だった。

 

うぉい!何のための旅行だよ!

 

まあまあ。

 

結局MS家は旅行に来ても

家とやってることが変わらない。

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それもMS家らしくていいかな。

 

そんなことを思いながら眠りについた。

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地元の美味しいものいっぱいな朝食

 

翌日はチェックインした1階の個室で朝食。

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地元の野菜やパンをふんだんに使っているとか。

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おお!カラフルで綺麗。

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パンもスープもどれも美味しかったけど
特にグッときたのがベーコンと焼き野菜。

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肉の旨みと野菜の甘みがマッチ。
素材が違うとこうも違うのかと実感。
 
やっぱり地産地消って大事だなあ。

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新しいものにはない古さの魅力
 

泊まるだけでレトロ気分になるホテルだったね

 
そうだね。
 
石の柱や金属のドア

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職人が紡いだ針金が今も残る窓

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こういったものを残しつつ
リノベでアレンジを加えて
ホテルとして生まれ変わった建物。

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客室の鍵とか音とか考えると
ホテルに利便性やラグジュアリーさを
求める人には向かない。
 
でも約100年前のものに触れて
そこで過ごす体験がしたいなら
すごくいいホテルだと思う。

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だから嫁氏はここがすごく好きだ。
 
新しいものは便利で魅力的だけど
古いものにはその年月でしか出せない
よさがある。
 
個人的にはまた来たいホテルの一つだ。

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オーベルジュさん
素敵なおもてなしをありがとう。
 
コロコロに負けないで
頑張ってほしい。

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ところで他に観光とか食べ物とかはないんすか?

 

昼間に豊岡の散歩をしてみたよ。

次回はそのお話をしよう。

 

続く↓

www.mashley1203.com

 

お題「気分転換」