ただいま!
ちょっと旅に出ていたよ。
兵庫県の豊岡というところだよ。
今回はワクワクさんの慰安旅行。
口ではダジャレをいうけれど不安を抱え
ちょっと疲れ気味だったんだ。
だから嫁氏は仕事をちょっと頑張って
お金をためて気分転換に行ってきた。
いつ好きな場所に行けなくなるかわからない。
少しでも日本の宿やお店を応援したいしね。
というわけで今回と次回は
豊岡のレトロな旅に一緒に行こう!
兵庫県の北って確か温泉とかあるよね?
カバン…オシャレとは程遠い姐さんがなぜ豊岡に?
豊岡駅から歩いて6分のところにある
ホテル・オーべルージュ1925。
アーケード街にひっそりと佇む
その建物は築90年以上の有形文化財。
元々この建物は
「兵庫縣農工銀行豊岡支店」
という銀行だった。
建てられたのは1934年(昭和9年)。
ん?でもホテルの名前は1925なんだよね?なぜ?
1925っていうのは北但馬地震が起こり
復興が始まった年なんそう。
1925年5月にM6.8の地震が発生。
当時は木造が多く家も密集していたから
火災が広がりたくさんの人が亡くなった。
その後復興が始まり鉄筋の建物も増える。
その一つがこのオーべルジュなんだよ。
では中に入ってみよう。
中に入ると広がるレトロな世界。
一部改修済みだけどドア枠や
壁などは当時のまま。
ドアは木製のものもあれば
金属のものもある。
銀行だから火災に強いように
金属が使われていたのかもしれない。
まずはチェックインをしにホールへ。
すると…
おおお!かっこいいい!
木製×ガラスの美しいエントランス
アーチ状の飾り壁
天井が高く大きくて広い窓から
たくさんの光が差し込む。
チェックインしてくれたお姉さんが
ホテルについて詳しく教えてくれた。
レストラン兼ホールのこの場所は
以前はたくさんの銀行員が働いていたとか。
ここで椅子さんレーダー発動!
この椅子たまらん…
持って帰っていいですか?
おまわりさん、この人です!
現在は使えないが当時のヒーターもある。
これめちゃくちゃかっこいい。
ディスプレイの机はいつのものだろう。
そして注目すべきは窓。
この窓は三層になっており中には
防犯の針金が挟まれている。
なんとこの針金
職人の手作業だそうだ。
えええ!今だったら絶対ムリっすねえ…
ホールの奥は個室になっている。
以前は商談などに使われていたんだろう。
現在はチェックインや
食事をする場所になっている。
ホールの床は張替えだけど
ここのタイルは当時のままだそう。
壁には備品のシールが残っており
なんとも味がある。
ここの椅子さんもいい…
テンションが上ったところで
客室に行ってみよう。
木製と石で作られた階段を上がって移動。
今回泊まるのはスタンダードツインの部屋。
お邪魔します!
中はシンプル。
この建物は鉄筋で響きやすいので
必要なら耳栓を使ってくださいとのこと。
確かに廊下は響くけど部屋の中では
あんまり感じなかった。
バスルームはシャワーのみで
アメニティは多くはない。
でもMS家は普段シャワーだけなので
問題なし。
面白いのが天井。
むき出しのスケルトンで
これがめちゃくちゃかっこいい。
ドアは当時のままなので
中からも鍵が必要となる。
人によっては不便さを感じるかも。
だけど
当時の建築を体験したいなら
うってつけの客室だ。
嫁氏は大好き。
椅子さんもかっこいいし。
結局椅子かい!
ではホテルの中を探検してみよう。
二階あたりに当時の金庫が残っているとか。
早速行ってみると…
ぬおおお!なんだこれ!
でかい!この機械感たまらん!
これちゃんと残しているところが素晴らしい。
金庫を出て上に行くとラウンジが現れる。
ここはお酒もジュースも飲み放題。
お酒飲めないのが辛い…
そしてここからの眺め
最高すぎるんですが。
ホールの美しいタイルも家具も
大きな窓も全てが見える特等席。
そんなわけで夜はここで過ごすことにした。
ジュースを持ってきて乾杯。
夜のオーベルジュもまた格別美しい。
ジャズの音色がホール全体に響き渡り
ゆったりした時間をつくってくれる。
他にも数組のお客さんが泊まっており
素敵な老夫婦がお喋りしていた。
あんなふうに年を取りたいと思いつつ
そこまで生きられるかなと思ったり。
読書しようと本を持ってきたけど
椅子や建物をずっと見てしまう。
あの天井かっこいいなあ。
そしてワクワクさんは仕事や
楽団の連絡に夢中だった。
うぉい!何のための旅行だよ!
まあまあ。
結局MS家は旅行に来ても
家とやってることが変わらない。
それもMS家らしくていいかな。
そんなことを思いながら眠りについた。
翌日はチェックインした1階の個室で朝食。
泊まるだけでレトロ気分になるホテルだったね
ところで他に観光とか食べ物とかはないんすか?
昼間に豊岡の散歩をしてみたよ。
次回はそのお話をしよう。
続く↓