ベア:わーい!
ポニ:UFOごっこー!
そこでぶらぶら遊ばない!
ポニ:だってUFOみたいで面白いんだもん
ベア:この照明を選んだのは遊ぶためっすか?
ポニ:割と個性的な形だよね!
そうだね。照明の形自体そもそも面白い。
そしてこれ自体が魅力だけれど
北欧の照明って光る時こそ魅力なんだ。
例えばルイスポールセンはこんな風に光る。
レクリントはこんな風に。
全く違う形だけど共通する部分がある。
さてなんでしょう?
ポニ:影が綺麗!
そうそう。
北欧の照明って陰影が美しくなるよう
設計されているものが多いんだ。
もちろん全てではないけれど。
ベア:北欧ってデザインこだわるもの多いけどなんでなんすか?
それは彼らの暮らしと関係があるよ。
冬が長く
その冬の間は日照時間が少ない北欧。
必然的に家で過ごす時間が増えるから
家で心地よく過ごすことを大事にしている。
だから家の中の調度品はシンプルで使いやすく
飽きがこない長く使えるデザインが多い。
北欧と一口に言っても国やデザイナーで様々。
フィンランドのマリメッコのように
鮮やかなテキスタイル。
生地 マリメッコ LUMIMARJA ルミマルヤ MARIMEKKO
自国の伝統を大事にしつつ
ジャポニズムなど他国からの要素も
取り入れたデンマークのデザイン。
それぞれ傾向は違えどもどれも
長きに渡り愛され世界中で人気を獲得。
嫁氏はフィンランドとデンマークに行き
特にデンマークでは民泊も体験した。
家の中はものが多すぎず少なすぎず
自分たちにとって必要なものが揃っている。
この「必要」は
「実用性」だけに向けられたものではない。
その家に心地よく過ごすために
必要なものという意味だ。
そしてその一つが照明。
デンマークを歩くとカーテンレスの家が多く
外から照明がちらっと見える。
ヴィンテージの照明やデザイナーズ照明
イケアの照明など様々。
けれど単に「明るくするため」には見えない。
家の端っこに間接照明を置きぼんやりと光る。
家で落ち着いて心地よく
過ごすために設置していると見える。
どの照明もそれ自体に「陰影」があり
さらには空間全体にも「陰影」が見える。
つまり照明そのものがインテリアの
役割と担っている。
MS家が選んだでっかいUFOも
光のインテリアが美しく選んだものだ。
このUFOはちゃんと名前がある。
「Solar」
デンマークの二人の建築家がデザインしたもの。
一人はヨルゲン・カストホルムというこのおじちゃん。
もう一人はプレーべン・ファブリシャスというおじちゃん。
二人は学校で出会って仲良くなり
一緒に事務所を作った。
家具も色々デザインしている。
これはFK87別名グラスホッパー(バッタ)という椅子。
ぴょんぴょん跳ねるようなユーモラスな感じがある。
FKチェアは二人の名前の頭文字からとった椅子。
曲線の肘掛けは品があるのに堅苦しくない。
Walter Knoll「FK LOW BACK Armchair(FKローバック)」
二人の椅子は金属と革が使われていて
ドイツのバウハウスの椅子っぽくもある。
実はそのあたりも関わりがあるけれど
長くなるのでその話はまた今度。
とにかくインパクト大ですごく印象的な
デザインの家具が多い。
なんだか可愛らしさもある
でもなんか品もある
でもシンプルなんだよなあ
そして素材も面白いなあ
そんないろんな感情が湧き上がるように
緻密な設計がされている。
そして照明Solarもそう。
この照明は日本では小さいタイプが
yamagiwaさんで販売されている。
yamagiwa(ヤマギワ)照明ペンダントライト 照明器具「SOLAR」
MS家の大きなタイプは廃盤で
ボロボロの中古を買いリペアした。
ポニ:なんでこんなすごい陰影が?!
