北欧ミッドセンチュリーの家づくり

家具コンシェルジュ嫁氏の暮らしインテリア話

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アートと自然をチャリで巡る本島の旅。美しい海や空き家に複雑な感情が渦巻く

本島を探検しよう

ナウガ親分「僕らはナウガズだゾォ!」

ナウガver.1「今ブログでは本島旅行の話をしてるネ!」

ナウガJr.「前回はフリッツハンセン庵の話!」

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↓北欧家具×古民家リノベが魅力でした 

 

本島へはフリッツハンセン庵目的で

ナウガ君たちやワクワクさんと行った。

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本島というとアートを思い浮かべる人

の方が多いかもしれない。

 

瀬戸内国際芸術祭も毎年開かれていて

ブログの読者りとさんも訪問されていた。

 

フリッツハンセン庵の後島を探検することに。 

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ちょろっと数時間みてのんびりしよう。

 

でもそこは我がMS家一行。

そうはいかなかった…

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いろんな感情が渦巻き

結構ヘビーな旅となる…

 

 

本島はチャリがオススメ
本島は周囲約16km
島民約400人の小さな島。

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交通手段は岡山または香川から船。
 
旅行前に本島の島内を
どうやって移動するか悩んだ。

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バスも出ているけれど本数が少ない。
 
車を積めるのは香川からのみ。
そして本数も多くない。
 
フリッツハンセン庵の予約をする時
お姉さんが教えてくれた。
 
「島内移動は自転車レンタルが便利ですよ」
 
アドバイスに従い
フェリー乗り場近くでレンタル。

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実際自転車で正解。

 
道が狭い場所が多く
本島にはアート点在してるから。
 
だけど自転車屋のおじさんが
あるアドバイスをくれた。
 
「軽く移動だけなら普通の自転車
島をたくさん回るなら電動自転車がいいよ」

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うーん電動は1,500円か…
 
そんなに回らないし
普通の500円ので!
 
これが間違いだったと
あとで判明する…
 
ジモティー集うスタンドカフェ
フリッツハンセン庵の後
お腹がすいてきた。
 
フェリー乗り場に戻り
本島スタンドカフェへ。

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ここもコネクトさんが手がけたカフェ。
 
元々無料観光案内所にあった定食屋さんが
廃業したためそこを買い取ってリノベ。

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ヴィンテージ感溢れ景色を楽しめる
カフェとなって蘇った。

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 暖かい日は野外も気持ち良さそうだ。

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シェフのきまぐれランチは売り切れだったので
カレーとノンアルカクテルを注文。

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北欧食器クイストゴーに
カイボイスンのカトラリー。
 
いわゆるオサレカフェの食事って
期待しないことが多い。
 
でもこのカレー激ウマ!

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大阪で店をしていたシェフを呼び寄せ
本格的なスパイスカレーを提供しているとか。
 
 景色もよく空間としても魅力的で
ちゃんと食べ物が美味しい。

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だからだろうか。
 
いわゆるオサレ女子だけの
たまり場ではない。
 
ちゃんと地元の人が
ご飯を食べにくる。

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駐在さんに工事の作業員さん。
 
「今日は何出してくれるの?」
「あそこの〇〇さん元気かな?」
 
ジモティー会話
繰り広げられる。
 
とても暖かい気持ちになった。
 
塩飽や手作りアートを探す楽しさ
本島は近年アート方面でも注目されている。
 
アートは「塩飽(しわく)」
に関するものが多い。

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塩飽というのは本島を含め
この辺りの諸島を指す言葉。
 
坂出で盛んだった「塩焼く」
激しい流れの「潮湧く」
などいろんな説があるそう。

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塩飽の人々は高い航海技術を持ち
独自の文化で発展した。

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それを讃えるようなアート。

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アーティストや建築家など
プロが関わる作品が点在。
 
でも地元の人の手作りアートもある。
 
中学校の前のカラフルアート。

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民家の中にいきなり看板も出現。

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人んちの敷地内だから一瞬困惑…

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中には可愛らしい猫のアートが。
 
本島にはたくさん猫がいる。 

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 美人さんも多数。

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アートの場所は地図にあるけど
手作りのものは記載のないものもある。
 
だからそれを探すワクワク感がある。
 
江戸時代の建築に感動
本島には古い建物もたくさんある。
 
フリッツハンセン庵のあった
笠島地区は国の保護地区。

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外から古い日本家屋を楽しみ
驚くことも多い。
 
例えば家の土台に感動する。

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現代の土台ってコンクリが多い。
 
けれど
昔は石を切って作っていた。

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これってかなり労力のいる
すごい技だ。
 
軒先や壁を見ても当時の技術と知恵に
驚かされる発見がたくさんあった。

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ただ笠島地区では一部を除き中は見られない。
 
建物の内部を見たくて塩飽の昔の役所へ

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ここは国の指定史跡で江戸時代の建築。

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江戸時代の建築を生で体験でき
面白い発見がいろいろある。
 
昔の風呂

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ちゃんと通気のために上が空いている。

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扉や天井には派手ではないけど
所々にちょっとした装飾がある。

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一周したら管理人のマダムが
「お茶を淹れましたよー!」と。
 
なんか田舎に帰ってきたようでほっこり。
 
呼ばれて入った離れには面白い器具が。

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嫁氏「ここは何に使われていたんですか?」
マダム「ここは刑務所よ」
 
!!
 
刑務所でコーヒー…
 
なんとも不思議な気分。

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でも古い建築を実際目で見て感動した。
 
美味しさ、感動、ワクワク感。
 
一見楽しい旅だが本島はそれだけではない。
 
空き家の多さと植物の強さと
本島は高齢化過疎化により
空き家が非常に多い。
 
チャリで走っていると
空き家

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空き家

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空き家

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カフェや展示には人がいるが
島民の方にあまり出会わない。
 
やっと出会ったばあちゃんに
ワクワクさんが一言
「第一村人発見!」

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出会う人の多くが観光客や
工事のおじさんたち。
 
中にはこの空き家を生かして
アートにしている家もある。

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ただ駐在員さんの話によると
空き家へのいたずらが増えているそう。
 
島の活性化のために人を呼ぶことには
リスクもあるのだと感じた。
 
また空き家を見ていると
植物の力強さに驚く。

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途中乗り捨てられた車があり
中には木が入り込み侵食。

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人の作ったものって
なんて脆いんだろう。
 
切なさや虚しさを感じてしまった。
 
海の美しさとゴミ問題と
海があまりに綺麗で海岸沿いを走った。

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所々ビーチに入ることもできる。
 
海が大好きなワクワクさんは
ずっと海の生物の観察をしていた。

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楽しそうだね。
 
ワクワク「見てみて!亀の手があったよ!!」

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あ、ごめんそれ系苦手!!
 
嫁氏は退避。
 
綺麗だなあなんて思いながら
ただぼんやりビーチを歩く。

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でも綺麗じゃないものも
目に入ってきた。
 
それがゴミ。

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それも多数のゴミ。
 
特に島の北側の木陰には
プラや金属のゴミが多数。

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さっきは空き家を見て
植物の強さを感じた。
 
でもこのごみを見たら人の作ったものが
自然へ与える悪影響を強く感じてしまった。
 
嫁氏限界…山をなめたらあかん
フェリーの出発まであと2時間。
 
とりあえず島を半周してみることに。

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いろんな感情を抱えながら
ひたすらチャリを漕ぐ。
 
山や海が美しいなあ。

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アートが楽しなあ。

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空き家を見ると切ないなあ。

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ワクワクさんは時々海に降りて
おどけて楽しむ。

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漕ぎながらあることに気づく。
 
え?なんか山登ってね?

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実際登り坂がどんどん増えてくる。
 
どこまでも登り坂。
 
確実に山だ。

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もしかしたら一周できるかななんて

思っていたあの時の自分を責めたい。
 
行っても行っても登り坂!
 
そのうち出航まで1時間半となったので
島の真ん中を突っ切ることにした。

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ワクワク「こっちだよ!きっと!」

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彼は方向音痴だ。
大丈夫だろうか…
 
そしてどうみても登り坂です。
本当にありがとうございました。

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嫁氏は限界超えて足がツル…
 
ワクワクさん自転車二台押す。

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もう無理だ。
このまま空き家とともに朽ちるのか…
 
そう思ったその時
 
下り坂になった!!!

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そのままビュンビュンくだって
やっと麓に到着。

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まだあと數十分あるけど
もう嫁氏動けな…
 
ワクワクさん海で遊びだした!

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元気だなあ。
 
ワクワク「流木拾ったよー☆」

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うん…
 
ワクワク「見てみて!ガンダルフ!」

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じゃあ魔法でマッサージに連れて行って…
 
もう一度ゆっくり来たい。電動で
いろんな思いが潮のように渦巻いた
本島の旅だった。

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楽しくなったり
ワクワクしたり
感動したり
切なくなったり
物理的に限界がきたり…
 
たった6時間ほどの滞在だったのに
とても一言では言い表せない。
 
ただ一つ言えるのは
嫌な体験はなかったということ。

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というかむしろもっとゆっくり
色んな感情に身を委ねたかった。
 
楽しいことや感動ばかりでなく
悲しくなったことも含めて。

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だから本島にはいつかもう一度
ゆっくり訪れたい。
 
フリッツハンセン庵を手がけたコネクトさんが
来年本島にゲストハウスをオープンする。


その時はまたゆっくりきて
いろんな感情に身を委ねてみよう。
 
そして次回は絶対
電動自転車にしよう。
 
帰りに岡山でぶっかけうどんを食べながら
じわじわと筋肉が緊張しているのを感じた。

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翌日筋肉痛になったのは言うまでもない。