ベア「そろそろ寝るっすよ」
ポニ「今日もいっぱい動いて疲れたね」
ベア「はあ。寝る前の布団に入る時間好き」
ポニ「眠くなってきた。相棒、電気消して」
ベア「え?布団から出たくないっす!」
ポニ「じゃあじゃんけん!」
ベアポニ「じゃんけんぽん!」
ベア「負けた!もう初めから負け勝負!」
ベア「ああもう面倒臭いっす!」
ベア「明日姐さんに文句言うっす!」
<翌日>
ベア「なんでMS家はアナログスイッチすか?
もっと自動でピッ!ってやるのがいいっす!」
MS家はそういう家じゃないからねえ。
アナログにはアナログの良さがあるんだよ。
でもね家づくりで選ぶときは
注意が必要なんだ。
MS家のスイッチは
ほぼ全てアメリカンスイッチ。
ほぼ全てというのは一箇所だけ
部屋のテイストに合わせ変えている場所が。
書斎のトグルスイッチ。
↓この書斎について
でもそれ以外の照明スイッチは
全部アメリカン。
1階は標準使用だったけど
2階もオプションでアメリカンに変更。
素材は客間1だけステンレスで
あとは全部白いプラスチック。
↓客間1はヴィンテージテイスト
最近は便利なものが増え
リモコンでコントロールするものもある。
スマホで調整できるスマート照明もある。
だからたまに聞かれる。
「なぜ全部アナログなスイッチに?」
いい質問です!
端的にいうと
楽しいから。
あまりに楽しくて手作り小屋の
スイッチもアメリカンに。
ポニ「楽しいって答えになってない!」
じゃあちゃんとお話ししよう。
①プチプラで壁をディプレイ
アメリカンスイッチはその形状がかっこいい。
スイッチという家に絶対に必要なもので
壁をちょっとかっこよく飾ることができる。
だからと言って高すぎない。
1つ500円くらいから設置できる。
※個数や素材、施工会社によって上下あり。
というのもアメリカでは100年以上前から
使われていて一般的なスイッチだから。
もちろん素材を変えたら値段が上がる。
例えば白いプラは安い。
金属プレートにすると数百円アップ。
木製や陶器にするとより上がる。
全部同じ素材にしなくてもお部屋に合わせ
選ぶとそれだけで壁のアクセントなる。
また変更を増やすと値段が上がるので
予算と相談し必要な場所だけ変えるのもいい。
②パチパチ楽しい
アメリカンスイッチはオンオフする時
パチっと独特の音がなる。
これは機会があれば実際に触って欲しい。
細いスイッチ部分が上げ下げすることで
楽しくパチパチ。
電気の上げ下げするだけで
気分が上がってくる。
③ものを長く使いたい
世の中の技術は発達し機械によって
便利なものがどんどん増えている。
ただ一般的に複雑な構造の家電になるほど
壊れる可能性もあり寿命が短い。
メンテも必要だし交換も必要。
MS家は家具は一生のお付き合い
それ以外もできるだけ長くと思っている。
そう考えた時スマートなスイッチは必要か?
MS家には不要という結論になった。
形あるものなので絶対に壊れない
ということはない。
けれど大事に使えば単純な作りだから
長持ちする。
ポニ「アナログなスイッチの魅力はわかったよ。
でもいいことばかりでないでしょ?」
そりゃそうだ。
①要電気工事のため施工時に
アメリカンスイッチはスイッチ部分から
形状が決まっている。
ということは電気工事に関わるもの。
なのでアメリカンスイッチにしたければ
家づくりの段階で決める必要がある。
↓施工時の様子
残念ながらすでにスイッチがあるお家は
工事を要するからなかなか難しい。
どうしてもスイッチが気に入らない場合は
カバーだけ変えるという手もある。
MS家もオーニングのスイッチは
選べなかったので後でカバーを変更した。
↓オーニングとは?
ちなみにこれセリアのやつ。
②動線を考える
アメリカンスイッチは人の移動を要する
アナログなスイッチ。
ということは動線が鍵になってくる。
使うのが面倒な場所に設置すると
途端に不便さを生み出してしまうから。
具体的な配置例を紹介しよう。
<帰宅時>
玄関に入るとまずシューズクロークの
照明をパチ。
↓シューズクロークとは?
靴を脱いだらシューズクロークの奥にある
スイッチで照明を消す。
中に入ったら入り口でリビングの電気をつける。
ここのスイッチはダイニングのダウンライトと
リビングのペンダントを調整するもの。
ベア「間接照明タリアセンのスイッチは
タリアセンの近くにしかないっす」
タリアセンはデイベッドでくつろぐ時に
使うものだからだよ。
いたずらにスイッチ増やしても
かえって混乱するからね。
<就寝前>
階段のスイッチで照明をコントロール。
リビングの電気を消して
階段照明をつける。
階段を上がったら階段の電気を消す。
こんな風に実際の使うときの様子を
イメージして配置するのが大事。
ポニ「も一個疑問が!複数ある場合
表示なくてわかるの?!」
うん。
それにはいくつか工夫があるよ。
使う照明に近い場所に
スイッチを配置。
そしてスイッチをむやみに
増やしすぎないこと。
時には近い配置にできない部屋もあるけど
それは使っているうちに体が覚えるよ。
スイッチをパチパチ動かすことは
手の運動にもなるしね。
設備がスマート化され機械で
便利になった時代に敢えてアナログ。
不便そうに思われるかもしれないが
メリットも多い。
機械化して便利にするのもいいけれど
アナログなものにはそれなりの良さがある。
シンプルな作り
愛嬌ある形
触ってみて楽しめる
またアナログなものは工夫次第で
その欠点を補うことができる。
ベアくんは寝るとき面倒そうだったけど
手元のスタンド照明をうまく使うと大丈夫。
ただアナログを選択するときは
・実際の動線
・自分たちの暮らし合っているか
を吟味して選ぶのがいいと思う。
もしアナログスイッチを選択されたら
パチパチ楽しんでみてください。
ベア「アメリカン知ると好きになったっす!
パチパチパチパチパチパチ!」
好きになったからって遊ばない!