ベア「今日はキッチンで実験するらしいよ」
ポニ「また?!散々色々やったじゃない」
そうなんだけどね。
色々汚れてきたから一気にやっちゃおうかと。
でもどうせやるなら楽しい方がいいじゃない。
だから今日は実験しながらお掃除しよう。
ここ数年重曹やクエン酸がお掃除の
定番として人気を集めている。
色々な場所に使えて汎用性が高い。
電子レンジ、換気扇、ポットなどなど。
だけど前に書いたように重曹は
使えないものもある。
そしてMS家では使い分けをしてるけど
何となく聞いたことをやってるだけ。
じゃあクエン酸と重曹どちらも
使い実際のとこを試そう。
さらにもう一つ気になってたことがある。
それがクエン酸と重曹のミックス。
これもやってみようと思う。
まずクエン酸と重曹ってどんなものでしょう?
ベア「クエン酸は酸…?」
ポニ「重曹ってお菓子にも使うよね」
クエン酸はレモンなどに含まれる
酸の成分のことね。
【クエン酸】ミヨシ 暮らしのクエン酸 330g MiYOSHi
人間も体内にクエン酸があるんだよ。
一方重曹は炭酸水素ナトリウムとか
ソーダとも呼ばれる。
お菓子用、お掃除用、医療用もあるよ。
ここで大切なのがそもそも汚れは
なぜ落ちるのか?
一つは中和。
アルカリ性とか酸性ってあるよね?
中学校の理科でリトマス試験紙
使って実験したやつ。
アルカリ性や酸性は
水に溶かした時の性質を表す。
つまり汚れを落とすには
次のことをすると効果が期待できる。
酸性の汚れ→アルカリ性で攻撃
アルカリ性の汚れ→酸性で攻撃
ポニ「待って!食器用洗剤はどうなのさ?
中性洗剤っていうじゃない」
酸やアルカリ性の刺激が強いものは
手で直接触れるとよくないんだ。
食器を洗うときは手で触れるでしょ?
だから中性なんだよ。
そして中性洗剤の汚れの落とし方は
中和でなく油を界面活性で落とす。
石鹸と同じね。
だからそもそも落とし方が
違うというわけなんだ。
汚れの落とし方は中和もあれば
界面活性の方法もあるんだよ。
じゃあクエン酸や重曹は何が得意なのか?
クエン酸は酸性。
だからアルカリ性の汚れに強い。
・水アカ
・トイレの黄ばみ
・石鹸カス
などなど
MS家では食洗機やポットの掃除に
クエン酸を使っているよ。
ポットにクエン酸スプーン数杯
を入れお湯を沸かす。
1時間くらい放置してクエン酸水を取り出し
新しい水を入れてお湯を沸かすと…
はいこの通り。
しかも取り出した水で磨くと
ポットの外も綺麗!
クエン酸の注意点は次の通り
・鉄に使うと錆びることがある
・大理石やコンクリを劣化させる
・塩素系漂白剤と混ぜるな危険!
一方重曹は弱いアルカリ性。
弱いからそのままだと影響は少ないけど
お湯と混ぜると漂白剤ぐらい強い。
だからお湯と混ぜたときは
ゴム手必要。
アルカリ性ということは
酸性の汚れを中和させる。
酸性の汚れは
・焦げ付き
・ぬめり
などなど
また悪臭を抑えることもできる。
MS家ではIHの掃除にクレンザーや
重曹+ラップで掃除をしているよ。
重曹の注意点は次の通り
・お湯と混ぜたら素手で触らない
・ステンレスはいいがアルミはダメ
(黒ずむことがある)
じゃあなんとなく二つの違いが
わかったところで実験しよう。
実験のやり方
・それぞれをお湯に混ぜたペーストを使う
・場合によってスプレーやレンチン
・スポンジや歯ブラシなどでこする
・水に濡らした布巾でよく拭いて
オフにしてから次の実験を行う
なお今回の実験はお家の環境や汚れの種類で
結果は変わることをご了承を。
ラウンド①金網の焦げ実験
使うと汚れるトースターの金網。
いつもは重曹で焦げをとってるけど
クエン酸でもやってみよう。
ゴシゴシ。
ぱっと見はわからないけど
よーくみると…
やはり重曹の方が焦げが取れている。
ただクエン酸の方はややツヤっとした気がする。
垢か何かが落ちたのかな。
ただ焦げ落ちという点でこの勝負
重曹の勝利。
ラウンド②シンクの水アカ実験
ついつい水が飛ぶキッチンのシンク。
飛ぶと置いてるもので水アカができる。
ペーストで擦り拭き取ってみよう。
まずは重曹。
うーん…
あまり落ちない…
続いてクエン酸。
おおお!!!
全然違う!
ピッカピカ!
というわけで
この勝負クエン酸の勝ち。
ラウンド③食洗機の汚れ実験
食洗機の汚れはいつもクエン酸を入れ
そのままスイッチオンで掃除。
ただなかなか取れないこともある。
食洗機の汚れは多岐に渡るから。
水アカの場合もあれば
食べ物の残りの場合もある。
まずはいつも通りクエン酸。
やはり少し残っている。
じゃあこれは水アカじゃないな。
次に重曹。
今度はスプレーにしてみよう。
重曹水をシュッシュして軽くこすると…
落ちた!
こすって落ちただけでなく
なんかキュッキュしてる!
この勝負は両方勝ち。
というか汚れによって違うから
使い分けが大事。
ラウンド④電子レンジの焦げ実験
電子レンジの汚れは焦げ付きが多くいつも
重曹と水をコップに入れ5分レンチン。
↓ここでも詳しく書いた
また汚れが溜まってきた…
まずは初めてやるクエン酸で
同じように水と入れて5分間。
うーん…
やはり焦げは厳しい。
次にいつもの通りの重曹。
結構落ちた!さすが焦げには重曹!
ただ壁面の汚れがあり完全ではない。
そこで初めてやる
重曹×クエン酸ミックス!
混ぜてぬるま湯を入れると…
ポニ「しゅわしゅわ!大丈夫なの?」
理屈上は酸+アルカリで中和されてる。
ただ逆に中和されてるから汚れを
落とさない可能性もある。
実際そう書いてあるサイトもあるり
一方で落ちると書いた企業サイトもある。
さあてどうなるか?
シュワシュワでスポンジを使い
こすってみよう。
…落ちない!
他の汚れには行けるかもだけど
レンジの焦げにはダメみたいだね。
拭き取って重曹ペーストで
ゴシゴシ。
落ちた。
この勝負重曹の勝利。
ただしつこい汚れはこする必要もある。
やはりセオリー通り
重曹は焦げなど酸性に強く
クエン酸は水アカに強い。
そしてミックスはレンジ焦げには
ほぼ役に立たなかった。
もしかすると他の汚れには
使えるかもだけど。
今回やってみて思ったのは
両者の使い分けがポイントということ。
食洗機汚れがクエン酸で落ちるとは限らない。
レンジ汚れが重曹レンチンで落ちないこともある。
大事なのは掃除の対象ではなく
アタックしたい汚れの種類だ。
それぞれ性質を知って使い分けることが
お掃除を成功させるポイントだと思う。
ベア「今回はまるで理科の授業だった!」
ポニ「実験楽しい」
前から思ってたんだけど
こういう内容学校でやればいいのにね。
暮らすことは生きること。
暮らしに使える知識だと思うよ。
ポニ「理科が苦手だったくせに」
大人になって勉強したの。
こんなに楽しいって知ってたら
英語でなく理科の教師やったのに…
ペア「でもどっちにしろ教員は忙しすぎて
いずれやめてたっすよね…」
あ、うん…
☆追記:その後別のクリーナーでも実験↓