MS家にコペンがやってきて数週間。
休日に走らせてみようということになり
ワクワクさんとドライブへ。
向かったのはとある役場。
今回の役場は普通の役場と違う。
恐らく日本一北欧を感じられる役場。
美しい建築に嫁氏の好きな椅子さん登場!
5月にデンマークへ旅行した。
その時公共施設に当たり前に
置かれた名作家具に驚いた。
図書館にも。
空港にも。
マックにまで。
特にデンマークを代表する建築家
アルネ・ヤコブセン
の家具は多く見かけた。
(図書館のセブンチェア)
嫁氏はヤコブっちと呼び勝手に慕っている。
彼が手がけたホテルにも行き堪能した。
当たり前に名作家具を使うなんて
さすがデザイン大国デンマークだなあ。
日本じゃ難しいだろうな。
関東ならそういう場所があるらしいけど
近場では難しい。
そう思っていた。
その考え間違っていた。
兵庫県の南西にある揖保郡太子町。
3万人ほどが暮らすこの町は人口増加中。
自然豊かでありながら
暮らしに便利な店も程よくある。
揖保乃糸は太子町を含めた地域で作られる。
そんな太子町の役場が
すごいことになってるとか。
到着するとまず建物が普通じゃない。
なにこの造形!
↓建築を手がけたCASAさんHPで全体像が見られる
正面の縦のモルタル柱には
あえて木目模様が入っている。
モルタルは本来クールな雰囲気を醸し出すけど
横線の木目でなんだか優しい感じがする。
またモルタル素材そのものは「洋」だけど
その縦に伸びて連なる姿は「和モダン」。
和と洋それぞれが融合した美しさ。
のっけからとんでもない建物だ。
入り口に向かおう。
まず現れるのが広場。
周りを取り囲む庁舎の建物は
役場に見えない!全然見えない!
モルタル、木材、金属
異素材が調和しながらそびえ立つ。
そこに芝生が広がり
建物があるのに開放的な空間。
ここでは市民のふれあいイベント
が行われるそうだ。
柱とガラスに囲まれた美しい回廊を歩き
役場のメインに向かおう。
ここで椅子レーダー発動!
ちょっ!え!あれ!!!
嘘やろ!!!
さ、先を急ごう!
入り口に着くと…
うぉおおおおおお!!
ヤコブっちのAJランプ!
あのデンマークの空港やホテルに
大量にあったやつね。
ルイスポールセン Louis Poulsen AJ Wall AJ
そして入り口のこの棒何かお分かりだろうか?
なんと傘立てだ!
スペースを無駄にせずスタイリッシュ。
そしてちゃんと表示もあるのに
無駄な説明がない。
美しい。
さて建物内へ。
?!
ヤコブっちのスワンチェアがこんなに!
嫁氏が大好きなスワンさん!
テーブルも北欧を代表するセブンチェアの
メーカーフリッツハンセン!
そして頭上にはルイスポールセンの
スノーが惜しげも無く!
夜も綺麗なんだろうな。
ルイスポールセン Louis Poulsen PH Snowball pendant
…って思って左を見たらすごい光景が…
窓口の椅子が全部
ヤコブっちのセブンチェア!
全部だ全部!
市民の方がセブンに座って
窓口で話してる!
さらにそのまま右を向くと…
ヤコブっちの
バンカーズクロック!
デンマーク国立銀行のためにデザインした時計。
ARNE JACOBSEN / アルネ・ヤコブセンBANKERS
ヤコブっち祭りすぎる!
でも北欧だけじゃない。
縦のラインを意図的に使い
和モダンテイストで親しみさも。
ここどうなってるんだ!
でもこんなものまだ序の口だった。
隣の建物に移動すると学習室や
多目的室がある。
?!
ヤコブっちの
アントチェア がいっぱい!
(中では迷惑なので外から)
MS家にもいるアリンコ型の可愛い子。
さらに北欧を代表するメーカーアルテック
のスツール60が無造作に…
artek(アルテック)60 (Carry Away Series)」
アルテックの66チェアも普通にあった!普通に!
高校生くらいの子から大人まで
みんなアントやアルテックに座って勉強…
当たり前に名作チェア!
2階へ行くと多目的部屋がたくさん。
中を覗くと…
ここにもバンカーズクロック!
さらに驚くことが。
なんと床が無垢のチーク!
もう一度言います!
無垢のチーク!!
北欧家具によく使われデンマーク空港の床にも
使われる希少価値ある木材。
↓チーク材とは?
いいデザインや素材を嫌味なく空間に馴染ませ
みんなが当り前のように使えるようにする。
なんなんだここは!
再び1Fに降りると円柱型のカフェが。
椅子さんレーダー発動!
ここにもアルテックのスツール60。
さらにぐるっと回ると自転車置き場。
自転車置き場さえかっこいい!
そして中に入ると…
天井に光が…
?!
これライトじゃなくて天窓だ!
しかも端の方の通気のための隙間が
光で間接照明のようになっている!
自然の光を取り入れ電気の無駄をなくす
取り組みはまさにデンマーク。
また別の建物にも面白い発見が。
この建物の正面には前に壁を建て
建物と壁の間には庭園があった。
壁が目線やきつい日差しを遮断し
窓辺から木々を楽しむことができる。
カーテンをせず壁や軒、庇など
建築の工夫で季節の変化を楽しみ
自然の力を生かそうとする建築。
建築の方法は違うけれど
まさにデンマークでも見た光景だった。
太子町の庁舎では日本でありながら
北欧的な雰囲気を醸し出していた。
それは北欧家具を使っているから
というだけではない。
そこで過ごす人の心地よさを大切にし
また日光や木々など自然との調和が見えた。
デンマークで垣間見た暮らしに
通じるものを感じた。
しかもそこに和の要素が加わり
洗練されているのにホッとする。
心地よくいつまでもいたくなる空間だ。
こんな役場見たことない。
公の施設に「いいデザイン」を持ち込むと
日本では反対の声ががあることがある。
「そんなところに税金を」と。
でも嫁氏は思うんだ。
みんなが使う施設こそ
居心地良さやいいデザインは必要。
だってデザインって本来私たち
暮らす人のためのものだからだ。
用途不明に税金を使われるより
みんなに還元されている気がする。
どこまでやるかについては議論がある。
ただ市民みんなが座る椅子が
当り前に心地が良かったり
つい集まりたくなる行きたくなる
広場があったり。
そんな場所があっていいのでは。
そんなことを太子町で思いました。
MS家の住む地域の役場もこうなったら
手続きも楽しみになるのになあ。
太子町素敵な所だよね!
って思っていただけたら応援クリック
お願いいたします♪
↓MS家のWEB内覧会
↓家の性能について
↓収納やインテリアのハナシ
↓旅から暮らしを考える
↓家具や家電がもっと好きになるオタク話
トラコミュやってます↓
時々市役所に行きますが太子町みたいならなあ。
家に不満はないがあの役場はいい。
名作椅子はいつ見ても飽きない。
☆はてぶコメント返信。
いつも暖かいコメントや
ブックマークありがとうございます。
建売もすでに家を建てて支払いをしている方も
これからどうするかが大事なので
先を考えて再度計画立てましょう
ということもお伝えしたいです。
家はできて終わりでなく
そこからどうやって暮らしていくか
こそ大事なのでぜひこれからを大切に。
MS家のインスタグラム↓