北欧ミッドセンチュリーの家づくり

家具コンシェルジュ嫁氏の暮らしインテリア話

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デンマークの旅。幸福は比較でなく自分で決める。ジャンテロウで暮らしを見つめる

ワクワクさんと比べて…
ベアくん「ボロローン…あれ?」
ポニ「頑張るんだ!相棒!」

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 ベアくんピアノの練習してるんだね。

 

ベア「ワクワクさんみたいに

僕うまく弾けないっす!

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↓ワクワクさん(=夫氏)は楽器が大好き 

 

誰かと比べてじゃなく

趣味は自分が楽しければいい

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デンマークの旅行を振り返り
嫁氏はそう思うようになったよ。 

 

デンマーク旅行記第20弾。最終章。

 ↓スタートはこちらから 


デンマークを去りながら

旅行を思い返してみた。

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帰路につく
いよいよデンマークとお別れの時。
 
きた時と同じように中央駅へ。

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↓美しい駅の建物 


電車に乗って空港を目指す。

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都会を離れたら草原が広がっている。

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いつかまたデンマークに来たら
コペンハーゲン以外も行ってみたいな。

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空港についてターミナルに向かう。
帰りの便もスカンジナビア航空(SAS)

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↓SASは好きな航空会社になった 

 

家具もデザインも楽しんだけど

正直三日じゃ足りなかった。

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もう少し見たかったなあなんて思っていたら

ターミナルも家具祭りだった。

 

大量の巨匠家具

まずターミナル入ってすぐの中央。

 

アーティチョークがいっぱい!

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もう惜しげもない!

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しかも1箇所じゃない!

お土産やさんにも!

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さらにはウェ、ウェグナー !!

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これはカストラップチェアと言って

この空港のために作られたチェア。

 

さらに搭乗口付近に

すごいものがあった…

 

せ、セブンチェア!!

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なにこの数!

しかも肘つき肘なし両方!

 

ぐるっと見てみよう。

↓クリックで再生

 

ね?すごい数でしょ?

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このAJランプまであった。

 

 

あとSASラウンジにはヤコブセンや

パントンなど名作家具が色々見えた。

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MS家は入れないけど。

 

最後までやってくれるよ

デンマーク!

 

お菓子は買い。雑貨は高い

さて家族にお土産買おう。 

 

ちなみにあの例のびっくりお寿司

食べたのもこの空港。

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↓物価の高さにびっくりした話 


街では物価の高さを痛感したけど

食べ物系のお土産はお手頃なものも

 

クッキー類はパッケージも可愛らしく

400〜700円くらいのものもある。

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この缶入りのやつをいくつか購入。

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買わないけどお土産やを見て回る。

買わないけど。いや買えないけど。

 

ロイヤルコペンハーゲン。

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フクロウさんがなんとも愛らしい。

 

ノーマンコペンハーゲン。

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お!Loviだ!

MS家にもあるやつ。

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 ↓こういう組み立てパズル

 

 

イッタラも結構あった。

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でもやはり雑貨系は

あまりお得感はない。

 

そうこうしているうちに

時間になり搭乗。

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ああ、デンマークが遠ざかっていく。 

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バイバイデンマーク。

 

グースカ爆睡のワクワクさんを横目に

長い飛行時間で今回の旅を思い返した。

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行く前と行った後で

家具をきっかけに興味を持ち

一番行ってみたい国だったデンマーク。

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いろんな噂を聞いていた。

街には巨匠のデザインが普通にあるらしい。

 

デンマーク人はヒュッゲを大事にし

仕事だけなく自分や家族の時間を大事にする。

 

福祉大国でみんなが安心して暮らせる。

 

古いものを大事にし直しながら使う。

 

環境意識が高くエコな国。

 

子供を大事にする国で何より自立を促す。

 

職人が尊敬される国。

 

 人による部分もあるけど

少なくとも旅ではその噂本当だった。

 

公共の場所には当たり前のように

巨匠のデザインが溶け込む。


残業はなく働き方も日本とは違い

自分の時間をしっかり持つ。 

 

物価は高くても「共に生きる」意識があり

社会に貢献しようとする人が多い。 


風力発電に力を入れ街では車より

大量の自転車を見かける。  


家でもホテルでも古さだけでなく

新しいものも取り入れる。 


さらには建物も家具も直して

手を入れ大事に使う。 


そして早期からしたいことを決める教育

職人は早くから技術を磨き実力で勝負する。


もちろんびっくりすること

思っていたのと違うこともあった。

 

夏の長すぎる日の長さで睡眠不足に。 


家具は受け継ぐと聞いていたが

そうでない場合もありイケアも好き。 


穏やかな人たちだけど

夜は結構ウェーイ!とはっちゃける。


観光だけでなく実際に暮らす人に話を聞き

家具を触れ合えた素晴らしい旅だった。

 

デンマーク人の「ジャンテロウ」

帰ってからたまにネットでやり取りする

北欧在住アニオタ友人と連絡を取った。

 

以前も登場した友人マーク君(仮名)だ。 


デンマークに行って感じたことを伝えた。

家具とふれあってオタ活動したこと。 

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デンマークの福祉制度はデンマークの

風土や歴史があるから成り立つと思ったこと。

 

デンマークの人は穏やかで優しいと感じたこと。

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すると彼は面白いことを教えてくれた。

「ジャンテ・ロウ(ヤンテの掟)」だ。

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作家アクセルモーセが1933年に

自身の物語の中で唱えた10ケ条

 

こんな感じだ。

1.自分を一角の人物だと思ってはならない

 

2.自分のことを、

私たちよりも優れていると思い上がるな

 

3.自分のことを、

私たちよりも頭がよいと思ってはならない

 

4.自分のことを、私たちと同じくらい

価値があると想像し、自惚れに浸ってはならない

 

5.自分のことを、

私たちよりも多くを知っていると思ってはならない

 

6.自分のことを、

私たちよりも重要であると思ってはならない

 

7.自分のことを、大物だと思ってはならない

 

8.私たちの事を笑ってはならない

 

9.私たちの誰かが自分のことを

気にかけていると思ってはならない

 

10.私たちに何かしら教えることができると

思ってはならない

(ジャンテ・ロウ - Wikipediaより)

 

つまり自分だけが優秀と思うな

人が何かしてくれると期待するな

という趣旨の戒めのような掟だ。

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一言一句とかではないけど

なんとなく知っているとか。

 

彼はさらに漫画オタらしくこう加えた。 

日本の漫画でみんなが言えるフレーズ

みたいなもんさ。

「諦めたらそこで試合終了ですよ!」

「俺が諦めるのを諦めろ!」

 とか。みんな知ってるんでしょ?

 

いやそれはちょっと違うと思う! 

 

でもなんとなく納得。

 

オーストラリアで就職活動した時

アピールをすることが求められた。 


自分がいかに能力があるか

どんなことができるか

 

謙虚じゃ仕事は掴めない。

 

中には多少盛る人もいた。

 

そしてアメリカやスペインに旅行した時も

グイグイ来るなあと感じたことがある。 


じゃあデンマークはどうだろう?

 

実際の就職活動は知らないし

そう多くのデンマーク人に会ってはないが

謙虚な人たちだと感じた。 

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お店で製品の良さを話すときも

淡々と良さを話す。

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家を褒めても「ありがとう」

それ以上は何も言わない。 

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調べたらこのことを

研究してる人もいた。


BBCでは現地の方への取材も行なっている。


自分だけが特別じゃない。

 

みんなそれぞれ良さがあり

それって比べるもんじゃない。

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そして人がやってくれるでなく

まずは自分こそ行動する。

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冬うつに悩むデンマーク。

 

病院は無料だけど

風邪程度じゃ見てもらえない。

 

自殺者の割合も少なくなく社会問題。

 

でも彼らの多くが自分を幸福という

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それは人との比べてどうこうでなく

自分がどう思うか?

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それを大事にしてるから

ではないだろうか。 

 

だから検索をかけて出てくる「幸福 嘘」

なんてどうだっていいのだ。

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彼らが自分を幸せと思えば

それは幸せなんだから。

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好きなところを10個思う

 じゃあ嫁氏はどうだろう? 

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社会に対する不安

自分自身の問題

家族の心配

 

いろんな心配事がある。

今の生活に100%満足は

していない。

 

けれども不幸ではない。

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大切な家族がいて

愛する家具たちもいる。

 

改善したいことは山ほどあるけど

周りの誰かのおかげで日々を過ごせる。

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社会問題に対し意見を持つのは大事

政治=暮らしとデンマーク人が教えてくれた。

 

けれどそれとは別に今の暮らしの

いい面を見て感謝して過ごそう。 

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他の人がどうとか

そんなのどうでもいい。

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誰かに嬉しい出来事があったら

「いいな」でなく「いいね」と言おう。

 

暮らしのいいところを10個考えたら

それだけで幸せな気分になった。 

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デンマークに行ったのはたった3日間。

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それでも暮らしを前よりポジティブに

考えるようになった。

 

ありがとうデンマーク。

いつかまた遊びに行くね。

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さて少しずつ暮らしを

ポジティブにしていこう。 

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