北欧ミッドセンチュリーの家づくり

家具コンシェルジュ嫁氏の暮らしインテリア話

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デンマーク人の暮らしって?家や家具事情を民泊で探る

今回次回は民泊で学ぼう

 ベア「ただ今デンマーク旅行を

振り返りだよ!」 

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ポニ「この旅では民泊もしたよね」

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そうなの。

 

デンマークの人の実際の暮らしを

知りたかったからね。

 

デンマーク旅行記第11弾。

今回と次回はデンマークの

実際の暮らしを覗いてみよう。

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ちなみに今回と次回のお話は

以下を参考にしています。

・現地の方に現地で聞いた話

・事前に現地の友人に聞いた話

・本やニュースで読んだ話

 

 当然ながら人の暮らしは多様なため

この内容が絶対ではないです。 

 

 

 

デザイン大国デンマーク

今回の旅で街中を歩くていて

名作家具をたくさん見かけた。

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公共施設でもお店でも。

どこでも素晴らしいデザイン。

 

なぜいいデザインが

溢れているのか?

 

①冬の長さがお部屋への意識へ

ここでも書いたお話↓ 


デンマークは夏と冬で

日の長さが極端。

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冬は日の長さが短く

日の出は9時日の入り15時。

 

「幸福度が高い」とは言われているけど

実際は「冬鬱」の人も少なくない。


暗いから部屋で過ごす時間が長くなる。

だからお家の中を過ごしやすくしている。

 

②使い勝手の上で見た目

デンマークのデザイン方法は以前に述べた。 


まずは使い勝手を考慮してデザイン。

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ここではデザインとは問題解決の手段だ。

 

その上でそれをブラッシュアップして

見た目を洗練したものにしていく。 

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つまり見た目だけでなく本当の意味で

いいデザインを目指している。

 

③政府がデザイン大国を目指す

 政府は優れたデザインを生み出す団体に

資金を援助。

 

公共施設でデンマークデザインの

を積極的に使う。

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今回次回は民泊で学ぼう

このように気候の特殊性

ものづくりの考え方

政府の協力などの条件が重なり

デザイン大国となったデンマーク。 

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ただここで疑問が。

 

ここで暮らす人たちにとって

デンマークデザインが

当たり前なのだろうか? 

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セブンチェアやウェグナー は

って決して安くはない。

  

家や家具に対して

どう考えているのか?

 

どんな家具を使っているのか?

 

だから民泊して確かめることにした。

 

ピーターソンさんち
都市部から離れた集合住宅へ。

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今回お邪魔するのは
ピーターソンさん(仮名)家。
 
・奥様のアナさん(仮名)
・旦那様のクリスさん(仮名)
・小学生のエレンちゃん(仮名)
の三人家族。
 
 
笑顔が素敵なご家族だ。
 
アナ「まず部屋を案内するわね!」
 
色々気になるゲストルーム
うおおお!めっちゃ素敵!

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こういう窓辺好き!

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ベッドもダイニングテーブルもある!

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あれ?広い?
 
デンマークの家って日本と床面積
同じくらいって聞いてたんだけど…

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アナ普通はもっと小さいのよ。
この建物はたまたま大きいの。」

 

なるほど。

 
デンマークは建て替えをせずに
古いものをそのまま使うと聞く。

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だからかもしれない。
 天井も高い。

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早速部屋に名作照明PH5を発見!

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あれ?
でもこんな色あったっけ?
 
ベランダを見ると…

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と、塗装の跡!

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まさかこれは?!
 
そしてカイボイスンの鳥さん!

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やっぱり名作家具や雑貨は
当たり前なのかな?!
 

アナ「こっちへきて!リビングよ」

 
 
自分らしさのあるリビング
壁のブルーが美しいリビングは広々としている。

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北斎の絵があった!

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クリス「僕たちは日本が大好きなんだ。
京都にも行ったけど素晴らしかった!」

 

建具も家具も思いっきり北欧なのに

そこに和のアートが似合う。
 
 型にはまらず自由に
それでいてフィットしている。
 
そしてこのテーブルイケアだ!

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コーヒー片手に
お部屋を見た後デンマーク式のおやつ
きゅうりとプレッツェルを味わう。

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その後みんなで
コーヒーを飲んでお喋り。
 
デンマークには
家具が好きで来たこと
実際の暮らしを知りたいこと
を伝えた。

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お二人はなんでも聞いてと
優しく言ってくれた。
 
じゃあ早速色々聞いてみよう。
 
Q.名作家具って家で当たり前?
街でたくさんの名作家具を見ました。

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ヤコブセンやパントン、ウェグナーなど 。
 
デンマークはああいう家具が
当たり前なんですか?

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クリス家具やデザイナー名前は
僕はよくわからない…

 

アナヤコブセンは知ってるわね」
 
クリスそれは僕も知ってる笑
でもぶっちゃけ高くて買えないよ

 

アナ「そういうのを集める人もいるわ。
 
でも誰が作ったか知らない人も
少なくないわクリスみたいに笑

 

クリス「僕らは気に入ったデザイン

使いやすければそれでいい。
その証拠にうちはイケアが大好き

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なるほど。
 
公共の場所に使われるからと言って
一般家庭がそうとは限らないんだなあ。
 
Q.やっぱり直して使うのが好き?
北欧家具って古いけど直しながら
使って長持ちしますよね?
 
デンマークの方はものを直して
使うのが当たり前なんですか?
 
そしてもしかしてあのPH5って塗装?

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クリス「PH5?あの照明か!そうだよ!
アナはリペアが好きでねえ。
 
あの照明は拾ってきて
塗装したんだよ」

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?!拾ってきた?!

 

クリスゴミ漁りが好きでねえ笑
ここには家具のゴミ捨て場があるのさ。
 
みんな誰かが拾ってくれるって
わかっているんだろうね。
 
まあ僕は捨てること自体
疑問なんだけどね。
 
だけどみんなじゃないにしろ
デンマーク人は古くても
利用できるものは直して使うよ

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アナライティングビューローも
ゴミ捨て場から拾ってきたのよ」

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?!うそ!これ日本で買ったら
20万円近くしますよ!

 

クリス「嘘だろ!高すぎる!」
 
いやいや本当に。
 
ちなみにデンマークの人って
リペア技術どこで習うんですか?
 

クリス「今の時代ならGoogleだね!w」 

 
ふふ(笑)
じゃあ昔はどうしていたんでしょう?

 

アナ「多分親がやっているのを
見よう見まねでしていたんじゃないかな」

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なるほど。
 
Q.建物は何歳?直して使うの?
古いといえばこの建物すごく素敵。
一体何歳の建物なんですか?

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 クリス「多分120年以上前のものだよ」

 

120年前?!
 
クリス「デンマークじゃ100年前は普通。
新しい建物は簡単に建てないよ

 

アナ家具と同じで直して
色を塗ってまたずっと使うの

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そういえば街中でも修復作業を

たくさん見ました!

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新しい建築物を建てるときは
議論するんですよね?
 
ヤコブセンのホテルも最初は
ブーイングだったと聞きます。 

 

 

クリス自分たちの街だからね。

そりゃあみんな関心はあるよ。

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僕は建築に詳しくない

から建築家名はわからない。

 

でもそれよりもこの街が

実際どうなるかが大事だ。」

 

その後嫁氏もリペアが大好きという話をし
直した家具たちをお見せした。

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 クリスさんもアナさんも
「Wow!!まさにScandinavia(北欧)
じゃないか!」と言ってくださった。
 
街に溢れるデザインが啓蒙
やはりデンマークの方は
古いものを直して使うことを
ずっとしてきたことがわかった。

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だけど知らなかったことも見えた。
 
当たり前だけど
みんなが家具を大事にしている
わけじゃない。
 
いくら自国のデザインだからって
必ず取り入れているわけでない。

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一方でこうも思った。
 
お二人は家具に詳しくなくても
こんな風に素敵なお家を作っている。

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家具も配置もシンプル。
 
 
それでいて温かみがあって
遊び心やアートもある。

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色も家具も多すぎず少なすぎず
絶妙なバランス。
 
 
それはみんなが使う場所に
良いデザインが
溢れているからでないか?
 
新しい建物ができる時議論するように
何が良いかを自然と考える癖
があるからではないか?

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だからヤコブセンだのウェグナー だの
知らなくても自然と
自分に必要なもの
自分が目指したい空間
がわかるのでないか。

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この国がデザイン大国と言われるのが

なんとなくだけど納得した。
 
次回は暮らし編
じゃあ暮らしは?
 
福祉国家と言われるデンマーク。

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消費税25%
給与の半分が所得税のデンマーク。
 
本当のところは
どう思っているのだろう?

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 次回お二人に直撃!
 
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