二人とも何してるの?
ベア「あ、姐さん!僕ミニマリストに
なろうと思って部屋を変えてるんっすよ」
急だな!
ポニ「あれもこれも撤去して
新しい家具入れるんだって」
ベア「ミニマリズムといえばやっぱ
このレッドアンドブルーチェアでしょ!」
お、よく知ってるね。
でもねベアくん。
ものを撤去することがミニマリストや
ミニマリズムじゃないと思うよ。
嫁氏はミニマリストじゃないけど
見た目をなぞることじゃないと思う。
何のためにミニマリストになりたいの?
ベア「なんかかっこよくないっすか?」
それじゃあ部屋を変えても君は
満足しないし家具を捨て後悔する。
ウチのモットーは捨てない暮らしだからね。
でも家族でも考えが違っても受け入れたい。
君が本当にミニマリストになりたいなら
ミニマリズムってどんなものなのか考えてみようか。
オタクが語る今更インテリア話第六弾。
第一弾
第二弾
第三弾
第四弾
第五弾
今回は現代のデザインに影響を与えた
オランダのデザインに迫ってみよう。
Google先生のロゴ
ミッフィーちゃん
これらには共通点がある。
ベア「色が原色で鮮やかっすね!」
ポニ「シンプルな線だね」
色のトーンを限定して
線がシンプルだからこそ
インパクトがあるよね。
現代の生活を見渡すとシンプルで
モダンなものがたくさんある。
あったからということを前にお伝えした。
でもミッドセンチュリーよりも前に
オランダでモダンに影響を与える動きが。
それがデ・ステイル。
英語でいうとthe style。
モダンの幕開けであり
ミニマリズムデザインの源泉。
この絵見たことあるだろうか。
モンドリアンというアーティストの作品。
線と色だけでできていて
これぞミニマリズム。
だけどただ線を並べただけじゃない。
どこかユーモラス。
モンドリアンって長いから
モンちゃんって呼ぼう。
モンちゃんは最初はこんな絵を
描いていた。
それが次第にこうなり
最後はこうなる。
モンちゃんがやっていた運動は
伝統の殻を破る新しい挑戦だった。
第一次世界大戦で混乱中に生まれた
雑誌「デ・ステイル」
モンちゃんはそこで活躍していた。
戦争によってみんなは国の秩序や
自由と解放を求めていた。
不安定な世の中でなくもっと
普遍的な何かがほしい。
それまで流行っていたのは
アール・ヌーヴォー。
ミュシャの絵に代表されるように
線が複雑で自然や植物がモチーフ。
そんなんじゃない!
もっと普遍的で!
シンプルで!
全部が調和するように!
なんなら作者の個性も消す!
そんな風にしてできたのが
モンちゃんのアート。
もう徹底的にシンプル。
とにかく徹底するモンちゃんと
オタク嫁氏は気が合いそうだ。
そして仲間のリートフェルトは
影響を受けて椅子を作る。
↓リートフェルトについて
これは革新的な椅子だった。
だってそれまでの椅子は
こんなのだったから。
ちなみにこの椅子はカッシーナから
現在復刻販売されている。
一度座ったけど長時間は無理だなって思った。
お尻痛くなりそう。
それはこのデステイルの運動が
「使いやすさ」とか「機能美」まで
到達していなかったから。
伝統を破って普遍的で革新的な
デザインを作るのが目的だった。
そして極限まで無駄をそぎ落とす
という方法で実現された。
無駄を省くことそのものが
目的ではない。
モンちゃんやデステイルの運動は
ドイツのバウハウスに影響。
ここで「使いやすさ」とか
「機能美」などがデザインに加わってくる。
それがミッドセンチュリーへと繋がり
北欧モダンにも繋がる。
またモンちゃんたちのデザインの考えは
ファッションや音楽にも影響。
2000年代になるとThe Minimalistという
ユニットがミニマリストブームを作る。
ミニマリズムの考えの基礎となった
デステイルとモンドリアン。
彼らは単にものを
少なくしたのではない。
そこには彼らなりの目的や哲学があり
少なくするのは手段だった。
暮らしでミニマリズムを取り入れたり
ミニマリストになる時も同じことが言える。
ものを少なくするのは手段。
・お部屋をスッキリして掃除を楽に
・家族との時間を大事にしたい
・ものにとらわれずに暮らしたい。
そういう暮らしの目的の先に
ミニマリストがあるのだと思う。
でも最近は
みんながやってるから
かっこいいから
ファッションのように実行し
後悔する場面も見かける。
ミニマリストになりたいからでなく
目指す暮らしがあるから
ミニマリストになる。
そのほうがその人にとって
居心地いい暮らしに繋がる気がする。
令和シリーズではインテリアの歴史の話もしたけど
それは表面だけでなくその本質も
知ってほしいから。
インテリアは気軽に楽しむもの。
一方で暮らしに影響をする重要なもの。
よく考えずにあれもこれも捨ててしまうと
使い勝手の悪さや
ストレスに繋がってしまう。
まずはどんなインテリアがあり
具体的にどんなものなのか
本質を知る方がいい。
(近所のKaldi)
その上で住まう人それぞれに合った
選択をするのがいいと嫁氏は思う。
令和になってこの先
もっと多様化していく。
だからこそ人がやってるからでなく
あなた自身どうしたいのかぜひ
考えてみてください。
ということなのでベアくん
君はどんな暮らしがしたい?
その上でその暮らしにとって
ミニマリストであるべきか
考えてみよう。
ベア「そうっすね。僕気まぐれだから
やっぱ固定の部屋はいらないっす!」
え?今日のこの話意味ないじゃん!
ベア「でも僕用の椅子は選びたいっす!」
ベア「やっぱこれ!ポニーチェア!
僕の暮らしの目的は楽しさ!君といると楽しい」
ポニ「あ、相棒ぉおお!!」
ベア「それ走れー!!ハイヤー」
ポニ「…」
いやベアくんそれなんか違う!
☆次のインテリア話はコロッと変わって民族!
ベアくんの「楽しい」っていう暮らしの
目的が達成されてよかったね
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