前にLIFULL HOME'Sさんで
インテリアの記事を書かせてもらった。
そのあともっとテイストについて
詳しくやって欲しいって声を頂いたよ。
新生活で部屋づくりに悩む人
お部屋を素敵に変えたいっていう人
そんな人に向けてオタクが
インテリアの濃い話をする!
それぞれのテイストの成り立ちや本質を知り
暮らしに根付くインテリアを作って欲しい。
今回は北欧インテリアをMS家の
ダイニングの実例を見ながら紹介。
※いつもは北欧ミッドセンチュリー
だけど今回は椅子さん入れ替えて特別仕様!
スカンジナビア半島の
スウェーデン、ノルウェー、
デンマーク、フィンランド。
この地域のデザインや家具を使った
シンプルでモダンなテイスト。
北欧は冬が長く
家で過ごす時間が長い。
だから装飾過多なものよりシンプルで
飽きのこないデザインが見られる。
でもミニマリストという訳でなく
暮らしを楽しむデザインや飾りもある。
また北欧の家は実はそんなに広くない。
デンマークは日本と床面積が
そう変わらない。
だから1つの家具が変形や仕掛けが
施されるものもあり面白い。
じゃあ一体どんなインテリアで
どんなものを使うと北欧インテリア?
いろんな説があるけど
嫁氏なりの考えを。
①デザインにジャポニズム
実はデンマークのデザインは
辿っていくと日本の影響が見られる。
これを見てごらん。
ベア「これって日本の古い陶器?」
実はデンマークの人が
1880年代に作ったものなんだ。
この時期たくさんのジャポニズムが
デンマークの磁器や家具に見られる。
デンマーク家具がシンプルなのは
家にいるのが長いというのもある。
だけど遡ると日本の装飾の「単純化」
の影響もあると言えるんだ。
つまり北欧インテリアを日本人が見ていいなって
思うのは通じる部分もあるからかもしれない。
②日本の家に合う
日本の家は現在変化してるけど
木造もいまだに多い。
家具も伝統的には木材が多い。
北欧の家具は温かみがある
デザインが多い。
木材、金属、プラスチック
いろんな素材を使うけど
デザインは割と木との相性がいい。
また前述のように家の小ささが
家具を機能的なものにした。
デザインは違えど素材との相性や
家の大きさの共通点も北欧インテリア
の人気の理由に繋がったのかもしれない。
①素材にこだわる
まず素材を大事にして
それを生かした家具が多い。
北欧ヴィンテージ家具によく使われるのは
チーク材、オーク材、バーチ材、
マホガニー材など。
どの木も個性的な模様だけど滑らか。
その木目を生かして作られるたのが
ヴィンテージの北欧家具。
例えばチェストの引き出しは
木目がまっすぐ揃うように調整。
引き出しの入れ違いを防ぎ
見た目も美しい。
②形にこだわる
北欧家具の形の特徴は
絶妙な曲線と直線。
嫁氏は北欧家具の脚フェチ。
根元が太くてだんだん細くなる
巨匠カイクリスチャンセンの脚。
最初と最後が細くて中心が細い
巨匠フィンユールの脚
フィン・ユール Finn Juhl FD138 France & Son
ストンをした脚もあるけど
細めの足も少なくない。
家具全体として落ち着くけど
滑らかで優美に溢れる形だ。
③シンプルだけどユーモラス
北欧インテリアはよくシンプルだけど
どこか親しみやすさやユーモアがある。
例えばアントチェア 。
加工する都合上できた形だけど
なんだかキャラクターにも見える。
どの家具にも曲線がありシンプルだけど
真面目すぎずユーモラスだ。
ポニ「どんなものを使えば北欧?」
じゃあ今でも手に入るものや
有名どころを一例として紹介していくよ。
ヴィンテージの場合はこちらを参考に↓
①椅子
Yチェア(ハンス・J・ウェグナー)
セブンチェア(byアルネヤコブセン)
展示超美品】REPUBLIC OF FRITZ HANSEN
スツール60(byアルヴァ・アアルト)
②ソファ&イージーチェア
コロニアルチェア(byオーレ・ヴァンシャ)
カールハンセン & サン Carl Hansen & Son コロニアルチェア
ストックホルム<アイラーセン社>
イージーチェア(byブルーノ・マットソン)
③収納
ストリングシェルフ(byニルス・ストリング)
ムート ドットコートフック
④照明
PH5(byポール・ヘニングセン)
AJランプ(byアルネ・ヤコブセン)
ルイスポールセン Louis Poulsen AJ Table AJ
レクリント172(byポール・クリスチャンセン)
①北欧家具を置く
まずは1つでも北欧家具を置いてみよう。
ヴィンテージでも新品でも
お好きなものを。
チーク材やオーク材などの
木目が美しい家具を置く。
それだけでこのインテリアの
温かみある雰囲気が出てくる。
②ぼんやりした照明や間接照明
デンマークではロウソクや
間接照明でヒュッゲを楽しむ。
明るすぎない光はホッとする。
カストホルム&ファブリシャスのこの照明は
直接目に光が入ってこないぼんやりさん。
間接照明は北欧でなくタリアセンだけど
チェリー材が北欧家具にマッチ。
明るくするためでなく最小限の光で
リラックスする空間を作り出そう。
③小物を置く
北欧インテリアは
シンプルインテリアと何が違うのか?
それは小物遣い。
お気に入りの陶器や鉢を
チェストやサイドボードに飾る。
こだわって大事にしているものが
あるだけで部屋は生き生きする。
決してミニマリストなインテリア
ではないのが北欧インテリア。
④特徴的なファブリックを使う
北欧のファブリックといえば
マリメッコなどが有名。
家具はシンプルだけど生地になると
鮮やかで元気なものもたくさん。
自然のモチーフや動物のモチーフが多く
北欧の人々の自然への畏敬や愛を感じる。
クッションカバーやファブリックパネルで
北欧柄を取り入れるのもいい。
MS家には日本デザインだけど北欧っぽさのある
ミナペルホネンをデイベッドとスツールに。
特徴的な柄が1つあるだけでも
お部屋の雰囲気が変わる。
最後に一番大事なことを。
それは北欧インテリアは
焦らずゆっくり作るという事。
今は安いくてデザイン性の高い家具もあり
北欧風は簡単に作ることができる。
それも悪いことじゃないし
安い家具が必ずしも悪いのではない。
嫁氏も家具の改造で
なんちゃって北欧家具作ったし。
だけど
安いという理由だけで焦って買い
満足感は得られるかは疑問。
だって北欧インテリアの本質は
スローなのだから。
素材の良さを生かした
デザイナーや職人の技
機能的でかつシンプルなデザイン
スッキリしているのに
温かみがある雰囲気
お気に入りの小物たち
自分が気に入ったもの
よく考えて選び抜いたもの
そういったものを少しずつ
集め本当に心地いい空間を作る
そこに北欧インテリアの良さはある。
こだわりに囲まれた暮らしなら
部屋の中で長時間過ごしても心地いい。
高い家具を買えということじゃない。
諦めでなく時間をかけ本当に
好きなものを集めるということだ。
ぼんやりした優しい灯りで
心地よくゆっくりとすぎていく時間。
北欧インテリアを目指す方はそんな空間を
部屋作りしながら感じてください。
忙しい現代だからこそ
お家ではのんびりしよう。
☆続き:第二弾ミッドセンチュリー