中高価格帯編だよ
ベア「只今新生活を迎える人のために
ネットや実店舗で買える家具を紹介中」
ポニ「これまで低価格帯の家具と
中価格帯の家具についてお話したよ」
コメントに「中価格帯をもっと!」
と言う声をいただいたのでそっちもいずれ!
今回紹介するのは
中高価格帯の家具。中の上。
(某アクタスにて)
ものすごーく高級ではないけど
人によっては高すぎとか相応とか
意見が特に別れてくるゾーン。
何が高いか安いかは人それぞれ。
でも一応基準を作って話すために
今回は椅子は5-10万くらい
ソファは30-50万円くらい
を基準にお話するね。
今回は世界のロングセラーな
モダン家具!
ベア「MS家のいろんな家具が登場♪
MS家のは中古だけど…」
中高価格帯家具の共通点
中高価格帯になってくると
次のような傾向が出てくる。
・巨匠や世界的なデザイナーの関わり・歴史に名を残すような名作・機能性も見た目もこだわるのは当たり前・広報が巧みで映画にも登場・中古でも価値付けされる。・コンセプトが明確でHPがどれも熱い・好みが別れるため「なんでこんなのがこの値段?」という場合も
海外にも日本にもそんな家具はあるけれど
今回は世界的な家具メーカー。
(某家具屋でのマジス)
(某家具屋でのマジス)
特にモダンな家具をご紹介。
中高価格帯の世界的家具
①ハーマンミラー
まずはアメリカ代表。
ハーマンミラーというと
有名なのはイームズチェア。
(正式にはサイドシェルやアームシェル)
イームズオフィスのライセンスを
獲得した正規品。
↓正規品とリプロダクトについて
MS家の吊るす収納家具
ハングイットオールもそう。
「デザインは問題解決のためにある」
これをコンセプトに暮らしやオフィスの
問題を解決するデザインを徹底研究。
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例えばイームズチェア。
一見バス停の椅子で
座りにくそう。
だけど人が座った時心地いいよう
微妙な曲線になっている。
機能を満たすことで
見た目のデザインも美しく。
素材はファブリックもあるけど
基本はファイバーグラス。
※現行品は樹脂や合板もあり
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お風呂場やベランダなどで使われる素材。
1950年代以前の家具は
手作業で高くて買えない。
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(1930年代の家具)
そこで新素材を使ってたくさんの人が
家具を買えるように開発。
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今では「イームズチェア」という言葉自体
一般名詞のようになっている。
そしてその素材と座り心地ゆえ
60年経っても使えるし
デザインも古めかしくない。
(MS家のビキニさんは50才)
みんなが使える丈夫で美しい家具を。
それがイームズさんなりの「問題解決」。
価格は現在脚の種類によって様々。
4万円〜11万円。
それをどう見るかは人によるけど
一生使えて次の世代まで使える。
さらに持っていることで
価値がつく家具。
MS家のは中古。
安いもので1万円。
だけど今は中古こそ価格が高騰。
5万円〜20万円で取引される。
そんなロングセラーを生み出す
ハーマンミラーでは巨匠たちが活躍。
ネルソンおじさん
民芸オタクことファブリックの貴公子
ジラルドのおっちゃんなどなど。
Vitraは世界のデザイナーの
家具や雑貨などを製造販売。
例えば面白収納家具ウーテンシロ。
ベア「あれ?イームズさんって
ハーマンミラーじゃないの?」
デザイナーさんは1つの会社だけで
家具を作るわけじゃない。
ライセンスを獲得すれば
別の会社が作る場合もあるんだ。
価格帯は椅子だけでも
2万円〜30万円までと幅広い。
妹島和世と西沢立衛による
建築ユニット「SANAA」の花。
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でも家具だけじゃない。
Vitraがなぜ有名か?
それは敷地内に広大なミュージアム
があること。
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ヴィトラデザインミュージアム。
世界で最も重要なデザイン博物館
と言われている。
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そして敷地内の他の建物には日本の巨匠
安藤忠雄も参加している。
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オフィスや一般家庭にデザインを
届けるだけでなく世界のデザインの
歴史を伝え啓蒙するのがVitraだ。
↓広大な様子がわかる動画
ちなみにこのミュージアムでは
名作椅子のミニチュアが買える。
(ネットでも買えるけど)
Vitraは以下の販売店または
一部は楽天からも買えます。
持つ喜びを感じる家具
今回紹介した家具たちは
ほとんどがデザイナーによるもの。
「インテリアにかなりこだわりがある」
「本物が欲しい」
「家具は買い替えず一生物」
「とりあえずでなくお金を貯めて
本当に欲しいものを手に入れたい」
「機能も見た目も大事」
「作り手の哲学を感じたい」
そんな人に向いているのが
中高価格帯。
一方「高い」というイメージを
持たれる方もいると思う。
でもなぜ高いのか?
それはデザイナーたちが
人々の暮らしのためにと
心血を注ぎ汗水垂らして
生み出してきたものだから。
そしてデザインされたものを
職人が作る。
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さらにその作ったものを
デザインを真剣に考えるメーカーが
世に価値あるものとして送り出す。
日本の家具はデフレ状態だ。
ある調査では家具屋といえば
「ニトリ」「イケア」らしい。
それらの家具も決して悪いものでない。
むしろ頑張っていると思う。
だけどずっと使いたいか?
所有する喜びがあるか?
というと疑問もある。
中高価格帯の家具は
持つ喜びがある。
(アクタスでゾウさんと遊ぶワクワクさん)
(アクタスでゾウさんと遊ぶワクワクさん)
セレブとかお金持ちとかではなく
人間が人間の暮らしをよくするために
生み出した叡智の結晶を持つ喜び。
だからこそロングセラーが多く
60年以上も世界中に愛される。
本当に買うかどうかは
暮らしの重点をどこに
置くかで異なる。
車が大事という人もいるし
お子さんの教育費でお金がかかる人もいる。
だけど人の暮らしをよくしようと
知恵を絞って生み出されたものに
機会があれば
ぜひ触れてみて欲しい。
ものづくりの情熱を
感じ取れるかもしれません。
…って本当は北欧家具メーカーも
書きたかったけど字数が!!
というわけで次回は
中高価格帯家具の北欧編!
↓こちらからどうぞ