ベア「前回の記事を見てくれた
たくさんの人ありがとう」
ポニ「コメントくれた人の中には
自分も辛い経験をしたって言う人もいた。
きっと書くのも勇気が必要だったよね」
ベア「姐さんは今は幸せな家具オタク
だけどどうしてそんな元気なの?」
それは家具オタクだからだよ!
ポニ「答えになってない!!」
何かをとんでもなく好きになるって
パワーにもなるし生き方も変えるんだよ。
嫁氏はこれまでいろんな職業を
経験してきた。
塾講師、高校教師、家具のリペア職人、
海外での仕事、花屋etc...他にも色々。
家づくりをきっかけに
インテリアや家の勉強を始め生活が変わる。
雑誌や企業HPなど10以上の媒体に掲載。
SNSサイトでインテリアの
イベントで賞もいくつかいただいた。
大手不動産のHPに記事を書く
経験もさせてもらった。
今は将来インテリアの仕事をするため
働きながらインテリアの無料相談をしている。
毎週たくさんのご相談を
いただきありがとうございます。
ワクワクさん
「嫁氏はずーっとインテリアのこと考えてるけど
一体そのパワーはどこからきてるのかな?」
「好き」だね。
ワクワク「え?ワクワクさんが?!
照れるなあもう!」
ワクワクさんのことは好きだけど
そうじゃなく何かを好きになるっていう意味ね。
ワクワク「''そうでなく''は余計…」
中学1年の時
嫁氏は英語が苦手だった。
「英語なんて日本社会では
数パーセントしか使われない」
と思い成績のためだけにやっていた。
でも転機が訪れる。
中二の時父の転勤で
山奥に引っ越した。
スーパーも半径10kmに
1軒しかなくバスも数時間に
一本しかない場所。
ただでさえ新参者は目をつけられる。
頻繁に痩せたり太ったりを繰り返す嫁氏は
いじめの対象になった。
そんな毎日が嫌でよく
映画の世界に逃げた。
父と母は映画が好きで小さい頃から
映画館によく連れて行かれていた。
セガール映画
スピルバーグ映画
イーストウッド映画
タランティーノ映画
二人はアクションが好きだったが
だんだん映画そのものが好きになり
ホラー、恋愛、ドキュメンタリー
なんでもみる雑食になった。
引っ越し先に映画館はなかったので
ビデオレンタルや休日の遠出で。
映画の世界に浸るうちに
こう思うようになった。
NYで摩天楼を眺めてみたい
パリでセーヌ川の辺りを歩きたい
イタリアで古い歴史を感じたい
アジアのノスタルジックな世界に浸りたい
広い世界を見てみたい
そしてこんな生活から抜け出す!
そこから独学で英語の勉強を始めた。
英語は話せてナンボだと思ったので
まずは辞書を見て舌の位置
歯の動きを真似る。
ラジオで流れる音楽を録音し
それと全く同じ発音になるまでやる。
映画を見て主人公と同じスピードで
同じセリフを空で言えるようになる。
そんなことを毎日毎日何時間も
他の勉強をほっといてまでやった。
お金はビデオレンタル代くらいで
それ以外は一切かかっていない。
英語は顔の筋肉を日本語以上に使う。
だから最初は顎が外れそうに痛かった。
でもやるうちに本当に英語を
話せる気分になり楽しくなった。
英語オタクになった。
そんなことを続けていると
英語の担当A先生が目をかけてくれた。
「英語の暗唱大会出てみない?」
当時人前に出ることは嫌だった。
目立つとまたいじめられるからだ。
でも好きなことで褒められたのが
嬉しく出場した。
途中緊張で内容を忘れ結果は散々だった。
でも嬉しかった。
そこから英語にまつわる世界が開ける。
先生の勧めでいつくか暗唱大会に出た後
弁論大会に出た。
今度は覚えたものを言うのでなく
自分の意見について話すのだ。
タイトルは「映画と私と妹」
ウィルスミスの"WIlD WILD WEST"の
ラップを少し話の中に混ぜた。
ウィルとほぼ同じスピード
ほぼ全く同じ音で。
(声は真似できない)
ガリガリの暗い顔の少女が
突然チェケラッチョ始めるから
審査員はびっくりしたり笑ったり。
ユーモアを交えた話が受けて
優秀賞をもらった。
学校でALTの先生が離任する時
スピーチの担当になった。
全校生徒の前で感謝の気持ちを
英語で伝える。
もう人前で話すのは怖くない。
むしろ楽しくなった。
いじめっ子に対しては
「私はもっと広い世界に行きたい。
こんなところでうじうじしたくない」
そう思って反応を示さなくなったら
自然と悪口も減っていった。
高校に入り2年になると
生徒会長になった。
摂食障害は続き男性も怖かったが
学校は先生や友達のおかげで楽しくて
そのお返しがしたいと思った。
毎週朝礼で何百人もの生徒の前で話す。
退屈だと感じた人ももちろんいただろうが
「あの話よかったよ」
と言ってくれる子もいた。
言葉ってすごい。
自分はちっぽけな存在。
何の技術もない。
でも人に何かを伝えて
それで喜んでくれる人がいる。
言葉を使って人を助ける
仕事をしたい。
自分の心の悩みもあり
最初は弁護士を目指した。
結局断念して教員になったり
色々して今は違うことをしている。
でもあの時「違う世界に行きたい」
と強く願い「好き」を貫いたことが
嫁氏の人格を変え生き方を変えた。
「漫画が好き」
「椅子が好き」
「文具が好き」
「犬が好き」
人にはそれぞれの
「好き」がある。
好きを仕事にできる人もいれば
そうでない人もいる。
また好きなことを
仕事にできたとしても
辛いことがある。
じゃあ仕事にでなければ
「好き」って無駄なの?
そうじゃない。
「好き」そのものは
すごいエネルギーだ。
他の人から見て「意味あるの?」「面白いの?」
って思える行動も決して無駄じゃない。
椅子が好きなことそのものが
生活の改善や向上に
直結しないかもしれない。
でもこのことが
ものを大事にする暮らし
に繋がった。
椅子の選び方を相談してくれる方も
出てきた。
だからもしあなたの周りで
お子さんや友人、家族が
「僕はこれが好き」
「私の好きなことはこれ」
そんな風に話してくれたら
ぜひ応援してほしい。
(人を傷つけるものでない限り)
どんなに小さなことでも
応援し見守ってあげると
その好きのエネルギーは
いつかものすごいものに
化けるかもしれない。
直接でなくても何かに活かされ
パワーそのもので生き生きするかも。
まるで蕾の中で充電されたパワーが
花として一気に開くように。
年齢とか立場とか関係ない。
誰かに何か言われても無理のない範囲で
「好き」の気持ちを大切に。
さてあなたの好きなものは
なんですか?
嫁氏はそれを応援しています。