MS家には海外旅行のお土産を
飾るのが好きです。
これはプラハの懐中時計。
これはモンサンミッシェルの塩瓶。
これはウィーンで買ったお面。
ヴェネチア製ですが笑
前にヴェネチアに行った時
いいなあって思ったんですが
高かったのでその時はパス。
観光地価格ってやつですね。
ヴェネチアでは日常では
味わえない非日常がたくさん。
そんな中で暮らしのこだわり
を感じました。
何年も前イタリアへ行きました。
イタリアではローマやミラノへも。
水の都ヴェネチアの魅力は何と言っても
古い街並み。
13世紀頃から建てられた
建物がずっと残っている。
嫁氏と散歩しましょう。
っていうか
散歩するしかないんです…
ヴェネチアはアレが通れないからね…
ヴェネチアは
歩いているだけで
楽しめる街。
運河を横目にただ歩くのが楽しい。
ミュージアムもたくさん。
(ネコリザ?)
職人が住みガラスなどの
工芸品もたくさん。
羽ペンも魅力的。
歴史的建造物には人がたくさん…
(サンマルコ広場)
運が良ければカーニバル
やってます。
でもここは観光地として
大変なこともいっぱい。
①車が通れない
ヴェネツィアはご存知のように
水の都。
昔々海に杭を打ち込み
そこに建物が建てられました。
だから移動手段は徒歩か
ゴンドラや水上タクシー
パトカーや救急車も
船です。
自転車も禁止です。
だって狭い路地が多く
見通しが悪いから
危ないもんね。
つまり全て歩いて移動するか
船で移動。
体力がいります。
②迷子になる
どこも美しいヴェネツィア。
でもどこも同じように古く
似たような建物が多いので
簡単に迷子になれます。
それもまた楽しいけど
夕方になると不安…
あ、このネコリザさっきみた…
③水没することがある
ヴェネツィアには「アクアアルタ」
という満潮による水没が起こります。
年に数回は1階の一部が
水没するとか…
泊まったホテルのお兄さんいわく
アクアアルタの水は
触らないほうが
いいとのこと。
かなり汚くて
「病気になる」とさえ
言われているそうな…
(うん、確かに汚い…)
④ものが高い
写真で映えるゴンドラは
当時一回8000円くらい。
水上バスは確か800円くらい
でした。
高杉ぃ!
工芸品やお土産物屋さんを
覗いていいなって思っても
高くて買えません。
(ブリキのアリさん。小さいのは親指くらい…)
確か今年日本人の学生が
ヴェネツィアのレストランで
カモにされてましたね。
(払う前に言い返せばよかったのに…)
そんなこんなでどこもかしこも
強気の観光地価格!
嫁がここで買ったのは
このドーナツぐらいでした。
(確か300円くらい)
あとは水とドリトスで過ごした…
日本に住んで便利な交通機関や
探せば安いものが簡単に見つかる
生活からすると大変な暮らし
じゃないかとも思いました。
実際にヴェネツィアの
人口はどんどん減っているそう。
50年代頃は17万人近くいた人口は
いまや6万人以下にまで減少。
というのもアクアアルタで水没する一方
ここ数年水位が下がり
船を使えないことも。
(Daily Mail <英語>より)
また観光客が増えすぎて
一般市民は暮らしにくくなっているとも。
旅行の時アクアアルタを教えてくれた
ホテルのお兄さんに聞いてみました。
嫁の列車乗り間違えによって
チェックインが夜中になったにも
関わらず待っててくれた優しいお兄さん。
(小さいけど安くてかわいいホテル)
そんなお兄さん曰く
「全部含めて
この街が好きなんだよ」と。
食料品はヴェネツィアの本土以外で
購入するし移動は歩けば健康にもいいと。
そういう不便さがあっても
それを受け入れて
古い街並みや歴史的建造物という
こだわりを貫いたからこそ
今があるんだ
と教えてくれました。
ヴェネツィアに来て思ったのは
こだわりを貫く大切さ。
(ベランダパーゴラ仲間!)
それまで「便利=いいもの」
「不便=悪いもの」
と考えてました。
でも求めるこだわりを大事にし貫くことで
不便さもこだわりの一部と
なることがあると知りました。
だから今はMS家では
多少の不便はその子の愛嬌
と考えて家具や家そのものを
愛しています。
家づくりではともすれば
周りに流されることがある。
「それ使いづらくない?」
「こっちのほうがいいよ」
でもそこに「自分はどう思うか」
がなければあなた自身は
後悔はしないでしょうか。
あとで
あーしとけばよかった
買わなきゃよかった
気に入らないから買い替え
そんなことが
起こりはしないでしょうか。
人が持ってるから真似するのでなく
自分にも似合うから真似する。
店員さんや営業さんが勧めたからでなく
勧められて自分も良いと思うから買う。
広告や安さだけに躍らせるのでなく
自分が好きだから選択する。
他人の意見を聞くのは
大事なこと。
でも時には人に何と言われようと
こだわりを貫く。
それもまた自分なりの暮らしであり
居心地いい暮らしの一つの方法
ではないか
そんなことをヴェネチアの思い出に
浸りながら考えました。