ベア「ただいま!暑いー!
こんな暑い日は麦茶だな!」
はいどうぞ。
ベア「プハー!
生き返った!
あれこんなグラス
あったっけ?」
もう少し飲んでごらん。
ベア「ぐびぐび!
上と下で模様変わった!」
実は変わったわけじゃないんだ。
このグラスはね
frescoというガラスなんだ。
ハンドメイドガラスで
見る角度や入れたもので
見た目が変化する
不思議なグラス。
まるで木材のような
グラスなんだ。
ポニ「ガラスっていうと
普通透明だけど
これは模様が入ってるね!」
これはフレスコの
solite(ソリト)というグラス。
手吹きで型に吹き込んむ型吹き
という方法で製作。
着色するときにパウダーを使うから
ガラスに表情が生まれるんだ。
だから光に当てたとき
ちょっとくらい場所に置いたとき
飲み物を入れたときで
表情が変わる。
ベア「見る角度で模様も色も変わる!」
そうなんだ。
二つとして同じ模様がなく
角度で色も表情も変わる。
まるで木材みたいだよね。
木材も光の当たり方や
角度で木目や色が変化。
だからそこに
個性があり面白い。
それに技術を持った職人が
関わることが多いのが木材。
人の手で作ったものは
優しさと温かみがある。
Jr「ガラスって夏らしいイメージだけど
これなら冬も使えるね」
フレスコのガラスは使う場所や時で
涼しくも暖かくもあるから
一年中普段使いできる。
だから名前もsolite=普段の
っていうんだって。
ポニ「こんな素敵なガラス作るのは
一体誰なの?」
日本の職人さんが
立ち上げたブランドだよ。
frescoはガラス職人の
辻野剛さんが2005年に
立ち上げたブランド。
辻野さんは元々調理師の勉強を
していたもののガラスの魅力に
目覚めデザインの専門学校へ。
でもさらなる挑戦を求め渡米。
5年間修行ののち帰国し
自分の工房を立ち上げたそうだ。
びっくりするのが工房は
なんと手作り!!
↓可愛いロゴの工房(googlemap)
建物だけじゃなく
なんと炉まで2年以上かけて
作ったそうだ。
ポニ「MS家みたいじゃん!」
そんな辻野さんが渡米した80年代
盛り上がっていたのが
スタジオガラスムーブメント。
(ムーブメントの中心
フリッツの作品 wikipediaより)
これは60年代ごろから始まった
アメリカのガラス工芸運動。
今では作家さんや職人さんが
個人の炉で自分の作品を
作るのはよく見る光景。
でもそれまでガラス製品は
でっかい上場で作られていた。
ガラスのアーティストは
デザインはできても
自分で製作できず
製作は職人頼みだった。
しかし60年代低予算で可能な
個人用の炉が
アメリカで開発。
(ガラス界の巨匠リトルトン
コーニングガラス美術館より)
自分の作品を最後まで自分で造り
自由に創作活動をするスタイルが
アメリカから世界に広がって行った。
そのスタジオガラスムーブメントで
盛り上がるアメリカで修行されたのが
辻野さんなんだよ。
Jr「この運動がなければ
作家さんが自由な創作活動が
できなかったかもしれないね」
ガラス作品は今や世の中にたくさん。
それぞれ個性があって魅力的だよね。
中でもフレスコは
ハンドメイドで同じものが一つもなく
見る角度や使い方で
表情を変える奥深さがある。
ベア「使う楽しみと
眺める楽しみ
があるガラスっすね」
そしていつもの部屋に置くだけで
その空間が変化する。
普段使う道具であると同時に
アートでもあるよね。
作品だけでなく工房まで
ハンドメイドでどこまでも
温かみのあるフレスコさん。
日常使う小さなアート
を生み出す職人さんを
MS家は応援したいです。
頑張れ日本のものづくり!
あといつか
フレスコの皿が欲しい…
ベア「本音でた!」
タイトル
『コップのポニ子さん』
↓元ネタ
ベア「ずるい!僕も!!
こ、コップのベア子さん…」
腕がフィットしてないよ…
いやよく考えたら
これコップじゃなくグラス…