ポニ「このブログの読者さんは
優しい方が多いよね」
ベア「姐さんの長文家づくり話に
よく考えられてますねとか
計画性があるとか
ありがたいコメントまで!
でも果たして最初から
考えてたんすか?」
嫁氏はデカルトよりベーコン派なんだ…
様々なインテリアの実例から理論を構築し…
云々かんぬん
ポニ「はいストップ!
ベーコンなんて言ったら
肉しか思い浮かべないよ!
要するに
実際はいろいろ経験して
方針が決まった場合が多い。
前回の部屋は全体も細部も大事だよって
話も実際には試行錯誤して気づいた。
ブログで文字起こししたり
花屋の仕事で考えのヒントをもらい
自分なりの理屈ができていった。
ベア「実際にはどうやって
この家ができたんすか?」
ポニ「そうだよ!
理屈は使えないと
意味がない!」
じゃあ今日はMS家のお部屋を
どうやって作ったか実際のお話。
①情報収集
どんなインテリアが好きか
どの家具が好きかリサーチ。
嫁氏はセンスには
自信がありません。
でもこの色はこれに合うとか
この家具の形状はここに合うとか
自分なりの感覚があります。
それはたくさん写真を見たり
家具屋に足を運んで見たからです。
インスタやPinterestなど
インテリアの写真が豊富なサイトは
家にいながら隙間時間で可能。
自分自身の「好き」
を見つけると後悔が少なく
捨てる家具も減る!
↓具体的な方法
②テーマ決め
だいたいリサーチできたら
インテリアのテーマ決め。
「北欧」「ミッドセンチュリー」
「和モダン」「ナチュラル」
「南仏」「純和風」「レトロ」
「アメリカン」「エスニック」
「アフリカン」「モロッコ」
「BOHO」などなど
好きなスタイルの名前が
なんとなーくわかるくらい。
同じテーブルを選ぶにしても
素材や形で雰囲気が変わります。
↓テーブルの選び方
だからテーマを決めると
家具が選びやすい。
テーマを意識すると
そのお部屋の意図が見えて
統一感が生まれます。
MS家のリビングは
北欧×ミッドセンチュリーの
ミックススタイル。
50〜60年代の北欧家具と
50年代のミッドセンチュリーモダンの
シンプルでも個性の強いミックス。
この部屋は北欧チックだけど
なんか個性あるなぁ
なんて伝わると嬉しいです。
③コアを決める
部屋の中心となるコア決め。
ベッドやソファ等大きな面積の家具を
何にするかでお部屋の表情が変化。
だから家具の中では
最初にコアを決めます。
普通はベッドやソファなど
面積の大きいもの。
ただし人によってコアは
変わることも。
「この照明は絶対置きたい!」
というものがあればそれがコア。
MS家はというと椅子。
↓椅子の魅力
ポニ「でた!また椅子!」
ベア「君も椅子だろ」
いや椅子をコアとすることは
好きだからというのもあるけど
意外と無茶なことじゃないんだ。
まず今のMS家ダイニング。
北欧とミッドセンチュリーのミックス。
「北欧」はカイクリスチャンセンの
エクステンションテーブル
チェストとロイヤルコペンハーゲン
「ミッドセンチュリー」は
ヴィンテージのイームズチェア
「木材」「プラスチック」
の異素材だから「ミックス」感がある。
これをバリバリ北欧に
へーんしん!!
せーの!あぶらかたぶらー
はい北欧のみ!
椅子をデンマーク出身の椅子
セブンチェアやアントチェアに。
椅子ってデザイナーが
一番作りたいものらしい。
それだけ個性が強い。
だから何の椅子にするかで
だいぶ変わる。
MS家にとっては椅子がコアなんだ。
↓椅子の選び方
④間取りや配置を調整
ベア「えええ!?
間取りって最初でしょ?」
だいたいの間取りは最初の頃
土地の形状や家事動線も含め考えた。
でも
家具中心で家づくりしたから
家具の寸法で広さ調整したよ。
(もちろんビルダーさんと一緒に)
例えばデイベッド閣下をおいても
動線ができるような広さを確保。
マンションや賃貸の場合は
間取りがいじれないけれど
まずはコアをどこに置くか
決めるのは必要だと思います。
ここで大事なのが
適切なゆとりある広さ。
前に書いた家具距離
空間には「使いやすい広さ」がある。
人体の寸法や家具の大きさで決まる。
狭すぎても広すぎても使いにくい。
ミリ単位で細かく守る必要はないけど
だいたいの目安を考えるのは大事。
⑤名脇役を決める
コアが決まったら名脇役の登場。
↓名脇役の効果について
例えばダイニングのタリアセン。
↓タリアセンについて
これをダイニングの端に置いた
理由は二つ。
一つは光量の調整。
デンマークの照明Solarは
そんなに明るくない。
もちろんそれを狙って選んでる。
照明一つで強い光を出すより間接照明で
ほんのりの明るさを出したかった。
もう一つは視覚効果。
タリアセンはとにかく目立つ…
角にアクセントを置くと
人の視線はそちらへ。
遠くを見ようとするから
実際より部屋が広く見える。
まさに名脇役。
⑥色の調整
置く家具が決まったら色を調整。
家具を選ぶ時に色は決まるけど
色が多すぎないか
バランスが取れているか
部屋の用途に合うか
を見直し。
ポニ「用途に合うかってどゆこと?」
例えばリビングを落ち着く空間に
したければ色が多すぎると効果ない。
MS家は色を楽しみながら
落ち着きたかったから
色を限定し青×黄色×グレー
逆に楽しい空間にしたければ
あえてごちゃっと。
色の選び方については
ここでも書いたのでどうぞ↓
⑦全体を見渡す
すべて決まったら大事なのが
全体的で見ること。
テーマにあっているか
家具同士が近すぎないか
使い勝手はどうか
椅子の後ろは動線があるか
色は喧嘩していないか
細かくこだわるのは大事だけど
最後に全体を見直すことも必要。
↓部屋作りの細部と全体の話
ベア「ガッツリ計画的!!」
一応インテリアの勉強はしてるから
ある程度は流れがあったかもしれない。
後悔したくないから練りに練ったし
せっかくの家具に生き生きしてほしい。
そりゃあ頑張ります。
嫁氏がここで書いたことは
自分自身の体験にすぎません。
けど
どこからやればいいかわからん!
何を基準に選ぶの?
っていう人の参考になれば
いいなと思っています。
アント 「このままここにいようか?」
セブン「夏の二階は暑そうだしね」
イームズ たち「早くどいてー」