マンションや賃貸、戸建に限らず
こういった丸いの見たことありませんか。
これは換気口。
MS家の換気は自然に外の空気を取り入れ
機械で吐き出すタイプ。
2003年以降に建てられた
住まいにはわりとついています。
嫁氏はふと思う。
これって「絶対必要」とは
限らないんじゃないかって。
ベア「姐さん、何言ってんのさ?!
換気システムは新築の家に
必ずつけないと法律で決まってるよ?!
換気してシックハウスの原因となる
お部屋の化学物質の濃度を
下げなきゃいけないんだよ!」
じゃあ
その化学物質が
ほとんどでない家なら?
そんな家だったら換気口があったほうが
むしろデメリットもあるんじゃない?
素人考えだけど
穴があるってことはさ、
そこから熱や空気が出入りするから
単純にそこをふさいだら家の機密性は
あがるんじゃないかと思ったり。
ベア「はあ?!
しゃーない、お家の性能について
考えるシリーズ第4弾!」
↓今までの性能話
第一弾:家を長持ちさせる断熱性能&断熱材↓
第二弾:快適に暮らすための断熱性能と2020年問題
第三弾:侮ってはいけない窓の話
えっ?!
ベア「今回は換気システムに
ついて考えてみるよ!」
言い出しっぺの君がどうぞ!
ベア「え?!
あ、例によって僕も姐さんも素人です!
素人が疑問に思ったことを書くので
結論はないかもしれない!!
↓なぜ素人が性能の話をするかの記事
ちなみに換気システムそのものを
批判するわけではないよ!」
ベア「お部屋の中に使われている
構造や床、建具には
化学物質が使われる場合がある!
(仮住まいのビニルの床)
場合があるというのは
そうでないものもあるんだ。
お家の化学物質って例えば接着剤。
前に素材の話で書いたけど、木製の材料のうち
新建材や集成材など人工的なものには
接着剤が使われることがある。
もちろん体に害のない接着剤が開発され
使われることもあるけど全部じゃない。
それからビニルクロス。
(MS家仮住まいのビニルクロス)
ビニルは石油から作られる。
揮発性有機化合物だから
ここからはホルムアルデヒドが
出る場合がある。
ハウスメーカーや工務店などの展示場に
いってみたらわかるけど
自然素材を使っているお家
(MS家)
新建材や集成材、ビニルクロスを使っている家
(仮住まい)
明らかににおいが違う。
(住んでいたらニオイがなくなり場合もあり)
どちらか一方ならわからないけれど
比べるとにおいのすごさにびっくり。
体によくないものがでてるなってわかる…」
ベアは人工的な素材を使うことを
批判しているのではない。
(仮住まい)
前にも書いたように
コスト面や使いやすさを考えると
自然素材にも人工素材にもそれぞれ長短あり。
ただ、比べてみると本当ににおいの
違いにはびっくりします。
ベア「お家の素材の体によくないものから
住まう人を守るために
2003年
"これから建てるおうちは
24時間換気しないとあかん"
っていう決まりができた。
そしてこの換気は
1時間のうちお部屋の空気の半分を
外に出さないといけない
ことになっている。
これは戸建てだけでなく
マンションやアパートも。
だから2003年以降にできたおうちなら
こういうやつとか
(MS家仮住まい)
窓のこんなところに換気するところが
見られると思うよ。
(MS家仮住まい)
ベア「換気システムは3つの種類があるけれど
よくお家に使われるのは2つ。
①<第一種>吸うのも吐くのもパワフルな機械
吸うのも吐くのも機械だから
安定して正確に換気!
アップグレードすれば機械が
熱交換してくれて寒くなりにくい!
そうすりゃ快適さもパワーアップ!
ただし、電気代は他の奴らよりかかるし、
初期コストは…なあ…
だって、吸うのも吐くのもどちらも機械!
ダクトの設計もいるし施工もかかるし、
さらに熱交換もつけるとなると…
まあ察してくれ…
あと、メンテ…
MS家はこれを実際使ったことないから
わからない。
けど、聞いた話ではダクトや機械など
器具が多くて複雑だから
その辺大変らしい。
②<第三種>吸うのは自然に吐くのは機械で
一番安い!一般的!
部屋ごとに排気と吸気の穴があるので
使いやすくシンプル!
実は寒い北欧でも使われているよ!
シンプルってことは、外の熱い空気や
寒い空気をそのまま取り入れるってこと!
そりゃあ熱い空気も
寒いのもそのまま!
それに吸うのが自然で吐くのが機械なら
空気の勢いに差が出ちゃうよね!
まるで紙パックジュースを
思いっきり吸い上げたみたいに!
だから圧力差ができて隙間風を取り込んじゃう…
締め切ったお部屋なのに突然ドアがバタン!って
閉まる怪奇現象の経験ない?
あれはこういうこと。
実質住宅に使うのは①か②だけど
お部屋の寒くなりにくさ、
暑くなりにくさを考えると
①のアップグレード版は
とっても快適!
でもね、高いんだ…
それにねメンテは大変らしい!
姐さんは家や家具のメンテ大好きだけど
さすがにメンテが増えすぎると対応が…
だからMS家の換気は第3種換気!
(施行中のMS家)
でもね、3種にするなら
お部屋によっては
必要性に疑問がある…
(もちろん必要な部屋もあり)
なぜか?
それはMS家の壁や床と
関係があるよ…
MS家は自然素材の家。
壁は全て珪藻土。
珪藻土が自然の空気清浄機の役目をすることや
メリットやデメリットは前に書いたね↓
それから床は無垢。
つまりほとんどが自然素材。
もちろん、建物の構造には強くするために
人工の木が一部使われているけど。
それでも使われる建材は全て
「F☆☆☆☆(Fフォースター)」
これは簡単に言うと
「わるーい物質を一番出しにくい建材や塗料ですよ」
ということ。
(ちゃんとした定義はgoogle先生に聞いてね☆)
だからそもそもシックハウスの原因になる
体に悪い物質はあまり出ない。
※バスルームタイルは接着剤が使われたから別
ということは、
悪い物質がそもそもあまり出ないから
場所によっては
③の換気システムって
意味があるのか…
ただの穴になっていないか…
むしろそこから
せっかくのあったかい熱や
涼しい空気が逃げて行ってしまう!
建築基準法の換気システムの決まりは
そもそも
「シックハウス対策」が目的。
そしてこのきまりができたのが2003年。
「自然素材の家」が
一般的に当たり前に流通し始める前のこと。
とすると、自然素材でできた、
ほとんど有害物質を出さない家では
「全てのお部屋が毎時間
一定程度換気しなきゃ!」
と一律に決める
のはどうなんだろう
と姐さんは疑問思うわけだ。
(否定ではない)
換気そのものは大事だけど、
そもそも家はどんなに機密性が高くても
呼吸をしているし
住宅事情も法律ができてから変化した。
この決まりそのものは必要だけど
変化に合わせて中身が
見直しを検討しても
いいんじゃないかな
と思ったりもする。
MS家の家具は中古やヴィンテージばかり。
時代を超えて愛されるような
フォルムをしている。
だけど家の性能は
変化に合わせた対応
が必要なんじゃないかな。
前に書いたように日本の昔ながらの家屋は
考えられたものだけど気候や暮らしは
変化しているからだ。
日本では時代の変化に対して
家の性能の発展は
ややゆっくり気味。
賃貸でもマンションでも戸建でも
住まう人みんなが快適に暮らせるために
時代に合わせた変化について
もっともっと議論されてもいいのかもね」
そうなんだよ…
これまで
「冬があったかく 夏が涼しい快適な家」
について考えてきた。
でも自然素材の家に住む場合
実は単純にお部屋によっては必要性が
疑問なあの穴を塞いでみたらあったかく
なるんではないか…
(もちろん換気が必要な部屋もあります)
と素人が勝手な妄想をしてみました。