控えおろう!
余の名はサンバーストミラー。
通称『太陽王』
MS家の新居に輝きをもたらすために
ZARA HOMEよりやってきた!」
新MS家では
スペースエイジな洗面所に鎮座いたす。
きっとモノトーンな空間とも相性バッチリであろう。
余のようなサンバーストデザインは
最近じわじわと人気上昇中である。
凸面鏡ミラー
ラタン製のミラー
ラタン製はBOHO(ボヘミアン+SOHO)な
インテリアともぴったりだ!
ただ、余のように縁が金属製で、
凸面鏡でないサンバーストミラーは日本ではあまりない!
アンティークだと40000円ぐらいで
富豪でないMS家には手がでんのだ!
そこにきて余は1万円以下!
MS家よ、さぞ余にひれ伏したい気分であろう!
(ええ、感謝いたします、ユア・ハイネス!)
ところで、サンバーストデザインは
実は昔から使われておるのだ。
1970年代のスペースエイジでは
「スターバースト」とも呼ばれておった。
スターバーストミラーby Howard Elliottコレクション(Amazon)
同年代の岡本太郎大先生の『太陽の塔』にも
サンバーストなデザインが見られる。
1/350スケール 太陽の塔(Amazon)
さらに遡る!
みんな大好きネルソンおじさんの
サンバーストクロックは1949年デザインだ。
↓こちらはボールクロックの面白記事
50年代にはサンバーストデザインが
ハイカラであった!
さらにさらに遡ると、
1930年代ぐらいにも
サンバーストデザインが見られるのだ!
かように、昔からサンバーストデザインは
使われ、慕われておる。
このサンバーストは一体何を意味するのか?!
なぜそなたたちは時代を超えて
このデザインに魅了されるのか?!
◯超人と書いて人を超える、教会の装飾
サンバーストそのものがいつから
使われていたかは不明であるが、
サンバーストミラーは15世紀の絵画にも見られるのだ。
ヤン・ファン・エイクの『アルノルフィーニ夫妻』には
中央にサンバーストミラーが描かれておろう。
画像ではわかりにくいが、
このフレームにはキリスト受難の場面が描かれておる。
また、17世紀のローマのサン・ピエトロ大聖堂の
装飾にもサンバーストは見られる。
つまり、サンバーストは
「人間を超えた存在」
のシンボルであったのだと思われる!
さあ、太陽に祈るのじゃ!
◯朕は太陽王なり!!権力、権力!
太陽王ルイ14世はサンバーストを
自らのシンボルとしている。
ヴェルサイユ宮殿には随所に
彼のシンボルが見られる。
門や
建物の上部
ゴールドに輝くサンバーストがなんとも美しかろう!
このころは太陽は
「 富、権力、威厳」
など力強いものの象徴であったのだ。
ちなみにヴェルサイユ宮殿近くのマーケットの焼き菓子はうまいぞ!
◯今、太陽がナウい!モダンインテリアとしての太陽
上にあげたように、1930年代、40年代、50年代と
サンバーストはインテリアのデザインとして
慕われるようになる。
ミッドセンチュリーモダン期、家具需要が増加する。
戦争で帰ってきた軍人たちが家庭に帰って行ったためだ。
そして技術革新が進み、新素材が生まれていく。
だからものづくりが一番アツい時代だ!
そんな「情熱」「力強さ」を反映しているのが
余のデザインなのかもしれない!
ファッファッ!
◯母なる太陽!自然としての太陽
1960年代はヒッピー文化、ボヘミアン文化の時代でもある。
google先生で「sunburst mirror 1960 」と検索すると
ラタン製のサンバーストが出るわでるわ!!!
ボヘミアンインテリアには植物が多く使われる。
この時代のヒッピーな民たちが求めた
「自然」や「パワー」
サンバーストモチーフに
「自然素材」
という形で現れているのであろう!
ジョン・夫氏「平和に祈りを…」
かように、サンバーストは
人間を超越したもの、
自然の豊かさ
エネルギッシュさ
力強さ
など、人間にとっては手の届かない
憧れの存在の象徴している。
それぞれのデザインが象徴するものは時代や国で異なる。
だが、太陽は
「エネルギーの源」
としてそなたたちにパワーをもたらし、元気にしてくれる。
そして、インテリアとして
力強いインパクトを与えてくれるであろーう!
MS家に栄光あれ!」
MS家に!
夫氏「MS家に!」
ポニー「MS家に!」